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「何故、貴方のような小汚い男性がここにいらっしゃるのでしょうか?」



俺の名前は青田あおた貫太郎かんたろう


どうしようもないブサメンおじさんだ。


三十路で既に頭は禿げ上がっており、下腹は不摂生の故にダラしなくタルんでいる。


趣味はパチンコ競馬競艇他。ギャンブルが大好きで借金もある。


全く何もいい所がないダメ人間である。


定職には付かず派遣社員として働いており、稼いだ日銭はその日の内に食費とパチ台に消える。


今回はとある女子学園で清掃員として働いていた。



「なんて汚らわしい男⋯⋯!ワタクシの視界に入らないように即刻立ち去って下さる?」



そして、俺はそこで出会ったのだ。


才色兼備文武両道金髪碧眼爆乳ムチムチスケベボディ高飛車ハーフ生徒会長お嬢様と⋯⋯。











「ーーそれがお父さんとお母さんのファーストコンタクトだ」


「うわぁ⋯⋯完全にエロ漫画の導入だ⋯⋯!」


「それでな。お父さんな。お母さんのその態度に「んだ、このガキはッ⋯⋯!ナメやがって!」とブチ切れちゃったんだよね」


「瞬間湯沸器かな?」


「でも、これは流石にお母さんも悪いと思うんだよね。初対面の大人に対して、そんな舐めた口聞くのは常識的に考えて親の教育が間違ってるとしか思わなくない?だからお父さんがお母さんを徹底的に教育してあげたってワケ」


「どんな教育したのぉ⋯⋯」


「そうだねぇ。お母さん有り得んほどのハイスペックで完璧超人だった。正直、付け入る隙は全く無かったよ。でもね。お母さんは完璧でも周りはそうとは限らない。そこに、隙があったのさ」


「ゴクリッ⋯⋯!」


「お母さんをブチ犯(ゲフン)じゃなくて教育する為に先ずはお母さんを慕っていた後輩ちゃんを拉(ゲフン)じゃなくて、ご同行してもらい、その後輩ちゃんには俺の言うことなら何でも聞く肉便(ゲフン)じゃなくて協力者になってもらった」


「シンプルアウトッ!」


「それからその後輩ちゃんを巧みに利用してお母さんを罠に嵌めてハメちゃったわけだな」








「この卑怯者!汚らわしい手を離しなさい!その子に何かしたら絶対に許しませんわ!」


「くくくっ、コイツがどうなるかはアンタの態度次第だな。コイツを無事に返し欲しかったら⋯⋯分かるな?」


「このゲスが⋯⋯!わ、分かりました⋯⋯私のことは、好きにして構いません⋯⋯!その代わり、その子には一切手を出さないでください!」


「いいぜぇ。交渉は成立だ。それじゃあ精々楽しませてくれよ!お嬢様ぁあ!」


「イヤァーーーーーッッッ!!!」











「ーー⋯⋯そうして流が出来ちゃった感じだな」


「イヤァーーーッッッ!そんな話、聞きなたくなかったんですけどぉ!?何やってんのパパぁあ!?!!」


「あの頃のパパ若かったから」


「三十路のオッサンが言えた事かよッ!」


「1番厄介だったお母さんを攻略した事によってお父さんに敵は無くなった。それからというものお父さんは女子学園でチ〇ポ無双していくんだが⋯⋯」


「この話まだ続くの!?」


「お父さんにも誤算があったんだ⋯⋯」


「ご、誤算⋯⋯?」


「そうだ⋯⋯それはな。お母さんが予想を遥かに上回る規格外の激重ヤンデレ女だったんだ⋯⋯」


「お母さん、ヤンデレ⋯⋯なの?」


「ああ。お母さんマジで凄まじいぞ」









「オラッ!自分で汚したもんはしっかりと自分で綺麗にしやがれッ!ガハハハハハッ!」


「⋯⋯貫太郎様」


「⋯⋯ん?ああ。誰かと思えばお嬢様か。なん用だ?オマエの相手はさっきしてやっただろ」


「貫太郎様は⋯⋯何故、ワタクシ以外の女とまぐわるのでしょう?」


「あぁん?俺様がナニをしようが俺様の勝手だろうが!俺様の数ある所有物のひとつに過ぎねぇオマエが俺様に指図するんじゃねぇよッ!」


「何故⋯⋯何故⋯⋯」


「んだテメェ。さっきからブツブツ、ブツブツと気持ちワリぃな。遂に気が触れたか?まあ、別に構いはしねぇか。玩具の代わりなんざいくらでもあるしな」


「ああ⋯⋯そう。そうなんですね⋯⋯きっとそう⋯⋯”それ”があるからイケないのです⋯⋯そう”それ”⋯⋯”それ”さえなければ⋯⋯」


「おい待て⋯⋯オマエ!そんな物騒なモンどっから持ってきやがった!?」


「全てオチ〇ポ様が居るからイケないのですッ!それさえ無ければッ⋯⋯!それさえなければ貫太郎様はワタクシをッ!ワタクシだけをッ!ワタクシだけを見てくれるのにッいいいいいいッッッ!!!!」


「うわなにするおまッ⋯⋯ヤッ、やめろぉおおおおおおおおおおーーーーー!!!!!」


「オチ〇ポ様をッ⋯⋯断ち切るッ⋯⋯!!!」


「ひぎゃぁああああああっっっ!!!?!!!?!」








「えっ⋯⋯それって、まさか⋯⋯」



まさか。


そんな、まさか?


まさか、まさか、まさか?




「そうだ⋯⋯お父さんな。お母さんにーー」




お、おい⋯⋯嘘だろ⋯⋯。






「ーーチ〇チン大切断されちゃったんだ」





「ひゅっ⋯⋯!?」




あっ⋯⋯めっちゃ変な声出た⋯⋯。







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