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「これよりトレーニングを始めるっ!」


「コーチっち!ヨロー!」


「んっ、まあ。よろしく」



なんやかんやあって百合ップルギャルズを侍らせてホテルイン。両手にムギハナちゃん。


ホテルに入る際「あっ、コイツらこれから3人で大運動会するんだッ⋯⋯!」なんて視線で見られたが今更なので気にしても仕方ない案件。


気にしたら負け!



「今の俺は鬼コーチ⋯⋯ビシバシ指導していくのでヨロシク!」


「うっすー」


「はいはい」


「まずは腕立てをしていくぅ!先ずは俺が実践するのでどのようにヤルのか確認!」


「腕立てって腕立てだよね?流石に腕立てぐらいならどうやるのか知ってるけど」


「甘いぞムギちゃん!俺がいつもシている腕立ては通常の腕立てよりもハードだ!」


「へぇー、そーなんだー」


「それじゃムギちゃんには腕立てのサポートしてもらうから、そこに仰向けで横になって」


「えっ、あっ、うん⋯⋯?」


「それで横になった人の上に覆いかぶさり腕立てを始めます」


「んっ⋯⋯」


「肘を曲げて上体を降ろして言って⋯⋯ーーあむっ、んっ、じゅるっ、じゅるるっ、ずっ、ずぞっ、んじゅずぞぞッ⋯⋯!」


「んんんっーーー!」


「ぷはっ⋯⋯んで、肘を伸ばして上体を起こしていきます。この時の上体を降ろす時にしっかりと自分の下半身を下の人の下半身に押し付けてグリグリします。こんな感じで」


「お”っ⋯⋯!」


「それでこれを何度も繰り返してイク、と」




⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



「あとは下の人は上の人の首に腕を回してしがみつく事で錘になるので、さらなる効果upが見込めます!ムギちゃんだいたいどんな感じか分かった⋯⋯?」


「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯。う、うん⋯⋯すごく、よかったぁ⋯⋯」


「次はムギちゃんが上になってトレーニングしてみよっか!」


「ちょ、ちょっと休憩ほしい⋯⋯かも」


「そんなんじゃトレーニングにならないよ!ほらほら!上になって腕立て!腕立て!」


「んあっ⋯⋯アオアオ すぱるた かもぉ⋯⋯!」




⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。




「げんかい⋯⋯カラダに力はいんないよぉ」


「んー、まあ最初はこんなもんかな!よしそれじゃ、次はハナちゃん腕立てしよっか!」


「次はアタシの番、ね⋯⋯ま、まあ、腕立てぐらい?アタシなら余裕だし?」


「くくくっ。その威勢がいつまで続くかな!」


「はぁ?流の癖に生意気じゃない?調子乗ってない?」


「いや俺ほら今コーチだし⋯⋯」


「ふん。さっさと下になって流。腕立てするから」


「あい⋯⋯」




⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。




その後も俺氏コーチングのもとムギハナちゃんのトレーニングは続いていく。


基礎的な筋トレメニューを終えたところで2人とも疲れてぐったりしてしまう。



「とれーにんぐ⋯⋯んっ、すご⋯⋯」


「こ、これぐらい⋯⋯ぜ、ぜん、ぜん⋯⋯大したとなかった、けど?」



普通にトロ顔のムギちゃんと枕に顔を埋めて表情を隠しているハナちゃん。


反応はそれぞれではあるが、2人とも息は上がっていて全身が汗だくになっている。まあ!トレーニングしたら当然だよね!



「今日はこのぐらいにしてシャワー浴びに行こっか!」


「それがいいかも⋯⋯」


「ついでにお風呂で2人には疲れがとれるマッサージしたげるねっ!」



疲れて動けなくなった2人を担いでお風呂にGO!


疲れがとれるようにと2人の全身隈無く丹念に揉みほぐしてマッサージしてあげた。


2人ともすごい喜んでくれた。



「んんっ、あっ⋯⋯!アオアオぉ⋯⋯マッサージうますぎぃ⋯⋯!」


「いつもやってますので!アフターケアもコーチの勤め!お客さーん、相当こってますねぇ。特にここら辺が⋯⋯」


「お”っ⋯⋯!流っ⋯⋯!そこ⋯⋯そこ、イイっ⋯⋯!」


「ハナちゃんはここが気持ちいいんだねぇ。それじゃここら辺を重点的にマッサージしますねー!」





*マッサージをしているだけです*








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