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「⋯⋯⋯⋯(もぐもぐ)」


「⋯⋯⋯⋯(しゃくしゃく)」



食べ物の咀嚼音だけが部屋に響く。


⋯⋯なんか気まずい空気。


ほしさんは相変わらずヘルメットを被ったままである。なんか耳ら辺のボタンを押したら口元だけがガシャッと開いてそこから食べてる。なにそのカッコイイ機能。俺もやりたい。


まさかほしさんとライディングデュエルしてしまうことになるなんて思わなかったぜ⋯⋯そもそもほしさんの性別⋯⋯。


いや、そんなことは関係ない。男性だろうと女性だろうとほしさんはほしさん⋯⋯友達だ。


それに仲のいい友達とライディングデュエルするのなんて日常茶飯事だろう。幼なじみの親友達とは普通にするし、クラスメイトのギャル友とも普通にするし、だったらネットの友達とオフでするのも普通の流れだろう。


あれ?これもしや、するのが当然の流れで当然のことをしただけなのでは?


なんだそっかー。おかしなことじゃなかったわー。


むしろ俺とほしさんはライディングデュエルしちゃうほどのマブダチ。まっ、そうだよね。ほしさん親友だし。これが俺たちの友情ーー絆の証なワケ。そう思ってたのは俺だけじゃなくてほしさんもだったってこと。シンプルうれちぃ!



「ほしさん⋯⋯」


「⋯⋯⋯⋯?」


「俺とほしさんの絆はーー本物だね!」


「ーーーーッ!」


「これからも末永くよろしくお願いします!」


「~~~〜ッッッ」



俺とほしさんの友情は永久不滅!ズッ友だよ!



「ごはん食べたら何するー?まだまだ時間はあるし、デュエルする?それともまたライディングデュエルしちゃうー?」


「ーーーーッ!」


「あっ、でも。ライディングデュエルは流石にもう疲れちゃったかな?ほしさん引きこもりだし、体力あんまり無いもんね!」


「⋯⋯⋯⋯(イラッ⋯⋯)」


「ライディングデュエルはもう無理かー。しょうがないね!まあ、俺はわりと鍛えてる方だからこれぐらい余裕なんだけど、ほしさんにはちょっと厳しかったよね?」


「ーーーー(ブチィッ!)」


「うーむ。それもあるけどほしさんもうちょっと鍛えた方がいいんじゃないかなって思うなー。一応、俺より年上だよね?そのわりには背も小さいし、ぷにぷにだし。なんか年上というより年下みたいな感じ!」


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯このオスガキが」


「えっ?ほしさん今なんか言った?ちょっと声小さすぎて聞き取れなかった」


「⋯⋯⋯⋯大人を舐めるな」


「えっ?なんて?」



ガタガタガタっ!



「ちょ!?ほしさん急にナニを⋯⋯ーーひんっ!」




⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。




「ーーッ!ーーッ!ーーッ!」


「お”ッ⋯⋯!しゅいましぇん⋯⋯大人に舐めた口きいて⋯⋯ごめんなしゃい⋯⋯!」


「バトルフェイズ⋯⋯続行」


「んおッ⋯⋯!それムリ⋯⋯!もうムリでしゅうっ⋯⋯!そんなにダイレクトアタックされたら壊れちゃうよぉお⋯⋯!」


「バトルフェイズ2」


「そんなフェイズないよぉおおお!!ンオホォ⋯⋯!」




⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。




「ほしさん⋯⋯引きこもりの癖に何処にそんな体力あるの⋯⋯」


「⋯⋯ぜぇ⋯⋯はぁ⋯⋯ぜぇ⋯⋯はぁ⋯⋯」


「ぜぇはぁしてる⋯⋯満身創痍?ほしさん⋯⋯ちょっと休も?ほしさんみたいな引きこもりにはもう限界だよー!」


「⋯⋯⋯⋯くっ」


「まあ、俺はまだまだ余裕だけどね!ほしさんはもう無理そうだから休んだ方がいいよ!俺は余裕だけど!」


「ーーーー(ブチィ!)」


「ちょっ!?ほしさんまたーーひぃんっ!?」




⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。



⋯⋯⋯⋯。




そんなこんなあって俺はほしさんとめちゃくちゃライディングデュエルした。




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