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クッソッ!紅の癖に!バカ紅の癖に!めっちゃえっちじゃんッ!
いやまあ、日頃からずっとえっちなところはあったけども。だってね。ほら、紅が1番おっぱい揺らしてくれてるわけだし。よく動き回るからな、紅。たゆんたぬん。それに無自覚でおっぱい押し付けてくるのは3人の中で紅が最多だし。
でも、その無自覚スケベ女子がちょっと意識しちゃってます!みたな感じでこられると、やっぱドギマギしちゃうよね。なんていうかさ。覚えたてが1番捗るとこあるじゃん?
女としての自覚がない男友達(女)が交尾を覚えてしまって毎日サカっていたところで不意に女の子らしい1面(可愛らしい下着)を見せられる感じ。
あ”あ”あ”!や”め”て”え”!そんなんされたらミラクル勃○しち”ゃ”う”う”う”ッッッ!!!紅のクセにっ!んっがわい”い”い”ッ!
「まったくコウくんは……驚かせないでくれよ。僕ら以外にも一般のお客様も居るんだよ?自宅じゃないんだからね」
「アホ」
「いやー、ワリぃ!ワリぃ!つい」
試着室のカーテンからひょっこり首だけ出して「たははー!」と無邪気に笑う紅に悪びれた様子は無い。いやまあ悪いことなど何も無かったので全然おっぱいです!違う。オッケーです。
「それでアオ。俺の下着姿見てどう思ったよ?」
ゲッ!
話がこっちに気やがった。
そんな「見てくれよこのカード!カッコよくね?高かったけど思わず買っちまったんだー!」みたいなノリで下着姿の感想求めてくるの止めて頂いてよろしいでしょうか?
「うーん……ちょっとしか見えなかったからなぁ……」
めっちゃえっちで興奮した!なんて言える筈もなくお茶を濁す作戦。
「そうか?なら、ちゃんと見て貰うか。ほら、こっち来いよ」
ぬっとカーテンの隙間から腕が伸びてきて「こっちこっち」と手招きされる。
俺にそこへ……入れと?
その狭い試着室の中にえっちな下着姿の紅と一緒に2人で入れと?
それはアカンやろ!
そんな閉所で2人きりになったらナニも起きないはずも無く!「くっ、紅がえっちすぎるのがイケないんだからな!」「お、おいアオ……こんなところで、ダメだって……」「このままじゃ外に出られねぇよ!責任とってコイツを沈めろ!」「たくっ……仕方ねぇな。口でいいか?」「よろしくお願いしマース!」よろしくお願いしますじゃねーんだわ!アカンってばよ!まだ購入前の商品なんですよ!?こんな汚されてしまっては困りますお客様ッ!ホント困る!
そんなんもうフル勃○不可避なんだわ!入りたくても入れないわよ!クッソ!ダメだ!想像したらチンチンむずむずしてきた!このままだとどんどん前屈む角度が深くなってしまう!
「……?どうしたアオ。早く来いよ」
「そうだよアオくん。ほらほら早くコウくんの下着姿を見に行ってあげてよ」
「それな」
思考に囚われ気を遣っていたら背中が押された。
泊ッ……!?いつの間に背後に回り込んだんだ!?
グイグイと泊に試着室の方へと背中を押されズリズリと近づいていく。
ダメだって!そっちは夢の楽園なんだよ!これ以上近づいたらダメだって!もう抑えが効かなくなってしまうから!楽園にはイッちゃイケない!イッちゃイケないんだ!
うわぁぁぁ引きずり込まれるぅうう!!!
ーーとか言う脳内の葛藤は何処へやら、俺の足は俺に正直で泊に背中を押されるまま紅の待つ試着室に入ってしまった。
「ほら、どうだアオ?この下着どう思うよ?」
ギリ人2人が入れるだけの狭い空間に紅と向かい合って2人きり。
「イイネッ!」
「いや、アオ……なんで目閉じてんだよ。それじゃ見えてねぇだろ」
最後の抵抗だ。俺は目を閉じて紅の姿を見ないようにした。今はひたすら俺が元から愛用していたレッドデーモソズデッキの先行展開の脳内シュミレーションをしている。ソウノレリゾネーター召喚。
「うららヤメテよー」
「うらら?急にナニ言ってんだ?」
ダメだわ。即サレンダーだわ。
「オラッ!アオ!目、開けろよー!」
「ぬおっ!?」
なにやら馴染み深いたゆんな感触がっー!おい紅!オマエ何してるんじゃ!?あっ、オイ!そ、それはヤメっ……!?
「オラオラ!目開けてちゃんと見ろよ!オラ!」
ぐぅう!目を閉じてるからナニされてるか、さっぱり分からんけども!なんかとてもアカン!アカンですよ!コレッ!ダメだってマジで!さっきチラッとした妄想みたいなことになるって!あかんあかんあかん!柔らかい!柔らかい!柔らかい!
「んー……あれ……?なんかアオのここデカくーー」
「うわぁぁぁあああッッッーーー!?!!」
辛抱たまらず俺は試着室から飛び出した。そして、そのまま逃げるように全速力で走り出す。
「あっ、おいッ、アオ!?」
「ちょぉっとトイレ行ってくるぅうううーーー!!!」
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