04




心頭滅却。気合いで何とか火炙りにあっても、なんか涼しく感じるかもしれない。


ガラガラと脱衣所へと続く引き戸を開ける。



「おおー?やっと来たかアオ!さっさと入って来い!」



この声は紅。ドアを開ける音で速攻で気が付かれた模様。待って、もうちょっと心の準備したかった。


ここまで来て入らないと言う選択肢はないだろう。


曇りガラスの扉を挟んだ向こう側で俺を待つ3人の親友達。キャッキャッと楽しげな声が聞こえてくる。女子かよ。女子だよ。恥じらいを幼少期の缶蹴りで何処かに蹴り飛ばして見つからなくなっては居るが。


浴室内はおそらくスイートブール専用大量生産工場みたいになってんだろうなぁ。


スイートブール……ーー知ってる?俺の好物。あの欲望のままにかぶりつきたくなるようなビックサイズのおわん型のパン。メロンパンよりデカイ。やわこくて甘くて美味しいんだよね。真ん中にさくらんぼ乗せて吸い付いたり、生クリーム塗れにして舐め回してみたりとかやるよね。やらない?おかしいなぁ。


なるほど。パンだと思えばいいんだ。パンをおっぱいだと思って食べたことがあるんだ。逆も然り。おっぱいをパンだと思えば興奮しない。いやパンに興奮するからどっちみちだったわ。パイ案。違う。廃案です。


行くか……。さっさと風呂に入らないとまた紅に急かされる。


とりあえず海パンは持ってきた。おそらく無いよりはマシ。


あとタオルで目隠しておこう。見たいよ?見たいけど見たら秒で棒が反り返っちゃうから。


いざ!推して参る!



「いでっ……!?」



どっかに頭ぶつけた。クソッ!なんで目隠しなんかしてんだよ俺ッ!



「やっと来たかと思ったら……なにをやっているんだいアオくん?」



呆れた声が浴室内に反響する。この声は泊。



「なにやってんだよ……つーか、なんだよ。その目のタオル。それに海パン?なんでそんなモンしてんの?」


「お風呂は全裸。一糸纏わぬもの。余計なの禁止」


「自分の家のお風呂とはいえ目隠しは危なくないかい?」


「それな」


「待て待て、これには深い訳があってだな」



確かになんも見えなくて危ないは危ない。しかし、目隠しを取るのはもっと危ない。主にオマエらの貞操が危険。



「ほらアレじゃん?盲目の剣士ってカッコイイじゃん?だからほら、それの修行」


「嘘はついてねぇみたいだけど……それ風呂でやることか?」


「甘いぞ、紅。風呂だからこそやる意味がある。裸の方が周りの気配的な何かを肌で感じることが出来るような気がするじゃん?」


「確かに……それはあるかもしれねぇ……!」



紅は納得した。わりとチョロい。ギリ紅の嘘センサーは反応しなかったな。盲目の剣士をカッコイイと思ってるのは本当だし、セーフセーフ。



「まったく何に影響されたんだろうねぇ。それで?目隠しはともかく、その水着はなんなんだい?」


「これはシンプルに見られたら恥ずかしいので履いてます」


「恥ずかしいの?何が?」


「何がって……歩夢、おまえな……」


「まさか、アオ……ち〇ぽ見られんの恥ずかしいのか?」


「ーーッ。ち、ち〇ぽ言うなし……!」


「なんだか凄い今更な話だね。僕ら全員、お互いの裸なんて見飽きているだろうに。何を恥ずかしがる必要があるんだい?」


「いやだからな、泊……ほら、いろいろ成長してて……」


「……???お〇んぽが大きくなったから見られるのが恥ずかしいのかい?ただ大きくなっただけだろう?それで何故恥ずかしくなるのかな?」


「アレじゃね?なんか思ったよりも、ち〇ぽデカくなり過ぎたとかじゃね?」



それもあるけど主にデカくなったものが更にデカくなっちゃうからと言うか……クソッ!なんでコイツらはこんなに性に関しての意識が無いんだッ!



「アオちゃんのちん〇ん大きい?ボクもおっぱい大きくなった」


「クロもそうだけど、オレとハクもみんな胸デカくなったよな。んで、アオもち〇ぽデカくなったと。みんな一緒だな!」


「ふふっ、そうだね。僕ら親友同士お揃いだ。僕とコウくんとクロくんは胸、アオくんはお〇んぽが大きくなった。男女で違いはあるけどそれぞれのシンボルが大きくなったんだ。性別がどうとか些細な問題でみんな一緒さ。僕ら4人の友情は生涯不滅だね!」


「みんなお揃い。ずっと仲良し」



なんかいい話っぽく言ってるけどそういう問題じゃねぇーんだわ!恥ずかしげもなく、ち〇ぽお〇んぽちん〇ん言わないで!聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる!あと興奮するから!



「んじゃ、まずはそのアオの成長したち〇ぽの確認するか!」


「んんん???」


「それはいい考えだ。みんなでお互いの成長を確かめ会おうじゃないか!」


「んんんん????」


「アオちゃん。大っきいちん〇ん見せろ」


「んんんんん?????」




目隠しをしているから何も見えないがッ……!


何か巨大な6つの圧がコチラににじりにじりと迫っている気配を感じるッ……!これは早くも目隠し修行の成果が出ちゃった感じ?




「あのー……みなさん?今、何しようとしていらっしゃいます?私、凄く、不穏な、気配を、感じるんですが……」


「しゃぁッ!アオひん剥いて、ち〇ぽ出させろッ!」


「ちょっ、おまっ、なにするッ……!や、やめっ……ヤメロォーーッ!!!」


「こちらは3人、抵抗は無駄だよアオくん!潔くお〇んぽを晒け出すんだ!観念することだね!」


「イヤァッーーー!!!」


「ちん〇ん!」


「んひぃいいいいッッッ!?!!」




もみくちゃ♡







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る