第17話 天使と悪魔

創造された世界では最初は天使と悪魔の争いばかりだったという。

簡単に言うと、人間はどちらかに属するものでは無い初めての種族だった。

あれよあれよという間に、栄え、富、血を流し、大地を潤し、滅んでいくという、不思議な種族でしかなかった。


ダンデアの上空に位置するらしい天使界は、もはや純粋な天使は、少なく、人間の生まれ変わりたちが多い、、悪魔からの天昇もあるそうだ。例で言うと、レイギスは、純粋天使だったにも関わらず、人間の虜になって、穢れを知り、,,,快楽,,,を知ったのだ。その後堕天して、悪魔になり、天使の手で、召し上げられたあと、天界に戻った。

アルナードの言う分を信じればそういう事だ。


ヴィクス達は口を大きくあけてゾッとするしか無かった。

言い伝えが本当にあるのだと現実に今いる…!


ゾッとしているのは、ヴィクス達は今現在、空の天界にいて、〖勇者〗を名乗りあげたあと、怖気付いたのだ。最初はレイギスを殺した勢いと、アルナードへの反発だった。

〖勇者〗

と名乗った人物にあれこれヴィクスを検査をしている最中の天使たち。

羽の生えた美しく活発な感じの元気な生き物がいる、大勢いるのだ。目が回りそうだ。


アルナードが手を挙げて身振りも大袈裟に言う。「〖勇者〗バンザイ。!!。皆の衆、ご覧あれ!!今からダンデアに乗り込もうという勇気のある天使には名誉が刻まれるでしょう?!!」


オオーーっと奮発の声が大きく上がった。


ここから北国に行くのだ。。。果たして滅ぼす意味はあるのかを知りたい。。。






☆☆☆÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷÷






ーーー一方『ダンデア』

【フィーヨル】は未だレイギスのことを懸想していた。あんなことされてもまだ愛していたのだ。洗脳かもしれないがどうでもいい。もう一度会いたい。


そんなフィーヨルを見守る【リナール】。見るたびに愛おしい気持ちが溢れる。王族貴族として恥のなかったレイギスがくるってしまうのもわかってしまう。ああ、手を繋いでみたい!!あわよくばダンスを。『一曲どうですか?レディ、、』などと言われてみたい!!ここに舞踏会は催されるのは2年に一度ぐらいだけど!!!


そんな若造たちを見やりながらも自慢の愛刀をマイペースに研いでゆくスマートな【サイムラ】は笑いながら、自分も若ければああなっていたかもしれんと、レイギスをおもんかばった。少し偲んでやった。


【メイナイノ】は梟と鷹を同時にあやしている最中だ。占いが好きで情報集めなどもしている。集めた情報で占いしているのだ。あたりは大きい。少し、一匹狼のようだが、性格は大人しく、穏やかに人間を苦しまずに殺すのが趣味だ。


女帝【ゲールミナ】はこの会議をどの程度進歩させようかどうか思案中だった。皆の衆は『勇者』がくるのに対して不安を抱くことはないのか。自分だけがこんなに何か不安なのだろうか?そう思っていると、梟をあやしていた【メイナイノ】が心を読んだように口を挟む。

「起こりうることは仕方がないですよ。。不安なのはあなたが責任者であるゆえです。立派だと思います。しかし、ここは堕落し切った魔族の帝国。。一度、天使たちの目を汚してみるのも一興かと思いますよ。。」ふふって微笑んでいるには人間とは違う感覚のことをいう彼は『魔王』として立派だ。



展開はあくまでここからスピード上げていく。

天使たちがとうとう乗り込んできた。


喝采。が。北帝国、中の大空から響いてきた。

天使たちからの一方的殺戮ショーがはじまる。



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