第13話 魔王候補制度。天使のお告げ。
ヴィクスたちが南に入る前の三ヶ月前。
北国『ダンテア』では魔王会議が行われていた。魔王直属の上流貴族たちがこぞってお気に入りをもしくは自慢の娘、息子、、を推薦するのだ。
ここの魔王は一人での独裁ではなくて、訓練した4〜5人のそれぞれ特殊な、マナを浴びた、もしくは操れる最強格を選んで魔王軍を作る。
レイギスはもちろん、粘膜接触で魔力をいくらでも解放したり使い勝手のいい放出できるフィーヨルを推薦した。審査貴族たちは、誰もがほとんどフィーヨルの淫乱さを知っていて、誰もが美しく育った妖しい色気の顔を見るだけで落ち着かなくさせた。
フィーヨルは審査員を操った。マナで記憶を掘り起こし、審査員たちのアレを興奮させていた。
レイギスは審査員として勘付いていて、他の貴族たちを嘲笑していた。
誰もが審査に集中せずに、フィーヨルと交わることを願望している。それを見越したレイギスは審査員たちの理性を解く精神介入をした。
その後は悲惨だった。
フィーヨルは大勢の腕鎖で繋がれて、腰を上げさせられ、男根を咥えてもらう。口の方も美味しそうに舐めとったり、んっんっと吸いあげたり、ちゅっと男根の頭にキスをして、白い顔に白い液をかけてもらう。嬉しそうだ。
ーーこれは全魔族への精神介入だ。記憶として扱っていたモノを審査と関係ない全員のか魔族に再現したーーー
そんな地獄を見せられて、フィーヨルのマナは爆発した。それを観て、笑ったやつや嫌悪したやつ、いきなり見下して来たやつ、、それからいいようにして来た、腐った貴族たち全員は首から上がバーーーっと飛び散り緑色の血液をあげて死骸に一瞬でもでなった。
ここにいた大半というには少ないが、それでも腐った魔族たちを一斉に排除できた。
ーーそれが『魔王』の一人、氷の魔女女帝【ゲールミナ】の喝采で審査は終わった。彼女は自分のわきまえを知らないで強がる下劣な貴族たちに飽き飽きしていたのだ。【サイムラ】【メイナイノ】たちも、現在『魔王』三名は賛成の意を唱えた。彼を、これから『魔王』として扱い、レイギスにも褒めて遣わすと。レイギスの『魔王』名に連ねようとしたら、本人はその気はないらしい。フィーヨルの側で彼の部下として扱って欲しい所存だそうだ。
なんにせよ、フィーヨルは『魔王』になった。
他にも『魔王』として加入した者は二名ほどいたが割愛しておく。。
ーーー数日して、レイギスの元に『天使』が現れた。ーー
天界は魔族会議での突飛な出来事に怒り狂っていた。
『予言通りにしようとしているね?人為的な介入は自滅するよ。。』
レイギスはふうーんと物知り顔でだからなんだよっという体で天使にしっしっと今日は帰れとポーズした。
『天使の予言は絶対なのに。滅びを望んでいる?』
いいや、、と少し思案して、違うと、答える。
「おそらく私は、つまらないのだよ。退屈だったんだ。ここでの人生が。どうせなら滅びを受け入れて、彼らがどう反応することか見たいのさ。。。」
ーーーその返答に天使はーーーー
『さようなら、元天界のモノよ。。』
レイギスに祈りヲ捧げた。
そうして一瞬の隙をついて、天使の剣をレイギスの心臓に杭立てた。
レイギスはとうとう死んでしまった。
審査後の朝、フィーヨルが見つけたときは彼は天界へと意識だけ天界へと運んでいかれた。
死体は美しいまま、天使の遺産を旨に突き刺されて、十字架に掲げられた。
それを見たフィーヨルはこの死体は誰がやったか? 思案したが、答えは、【メイナイノ】から聞いた。この十字架は天使のお祈りに使うのだと。つまり天使に通じていたレイギスは天使に殺されたと。フィーヨルはずっと一緒だと思っていたので涙が出てきた。
そうして天使を見つけたら惨殺していいとすら考えた。
ーー一方、天使視点ーーー
天使は彼を見捨てないことにしたが、彼の人生に介入はできない。新しい天使属を魔界に送り込まないと。
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