第5話 読み直し、読み返しの美学
某数学者、新井紀子さんがおっしゃっていた言葉に自信と感銘を受けて同じ読書スタイルを続けている私ですが……。
─── 一部引用
『───たまに、自己啓発本を年に10冊も20冊も読んでる人を見かけますけど、なんであんなに沢山読むんだろうな、読めてないからかな、ってずっと思ってたんです────普通、ちゃんと読めてる人は、一年にせいぜい2冊か3冊を繰り返し何度も読むものなんですけどね───』
みなさん、「同じ本を何度も読み返す」という行為をどう思いますか?
あたしはいい本なら何度も読みたいと思いますし何度でも読み返します。(前回、そのせいで自分でも慄いてしまったのですが……w)
※豆ははこ様12万文字事件参照
https://kakuyomu.jp/users/amakawa808/news/16818093083924361573
ですが、私がとある本を読んでいたら、知り合いから、
「なんでお前、またそれ読んでんの? 前に読んだだろ!?」
などと宣う輩がいたんですよね。
……現代人にとって、同じ本を二度も読むというのは時間の無駄であり意味のない行為であるらしいです。
そんな訳あるか
あたしだったら、そう言いたい。
実際、いい本というのは何度読んでも面白いし読むたびに新たな感情と発見が生まれる。そもそも、一回読んだくらいで内容完璧に理解できてると考えるオメデタイ頭の人間が多すぎるような気がしませんかね? あたしは無理です、一度で理解なんて。
ですが、多くのカクヨム作品はきっと一度しか読まれませんよね。長編だったらなおのこと。
基本的に、作品とは一期一会。
なので、なるべく完璧な状態にして世に出すべきなのでしょうが、所詮は素人。私の作品などは、掲載してからが本番と言わんばかりに手直ししまくっております(汗)
よくないとは思いますけど、それでもやはり目を通してもらって「ここ変だよ?」と言ってもらえたなら体裁だけでも整えておきたい。すくなくとも、その人はちゃんと最後まで読んでくださったのだから。
短編ならば、自力を鍛える意味でも色んな人の意見に晒してボコボコに校正してもらったほうが今後につながるかもしれません。
で、読み返しなんですけど。
私、書いてる最中は結構人格が入れ変わってるというか、人がかわるというか、記憶が別なところへ格納されると云うか……。
物語の大筋はちゃんと覚えてるんですけど、「おぉ!? これあたし書いたのか? すげえぞ、過去のあたし!」って思うような言い回しや表現をしてることが、読み直すと結構な頻度で出てくるんですよね。
で、読者目線で読んでるときには、「こんな表現、二度と出来んばい!」と、過去の自分のラッキーヒットに打ちのめされていることが度々あります。もう二度とこんな幸運は訪れないに違いない……と。
コメントなんかを読み返していても、「なかなか良いこと書いてんじゃないか」と自分の書いたものであることも忘れて、深く頷いてたりしますw
成長という意味ではよくないのでしょうけど……。
とある、創作部の部室で繰り広げられた、新作を使ったぶつかり稽古。https://kakuyomu.jp/works/16818093080515146681/episodes/16818093081409878744
ちょっと読み返してみたんですけど、すごくいい意見交換してるんですよねw 我がことながら。こういう夢のような時間が送れたことだけでも、書いててよかったなぁ、としみじみ思ったりするものです。
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