2024/09/06

過去は変えられる。


これは、『気持ちの持ちかた次第で、過去を解釈しなおせる』というような意味では『ない』。


何年ごろだったか、よくおぼえていないので申し訳ないが、近年、量子力学の世界で、『遅延性量子イレイザー実験』という実験が成功し、『現在の量子の働きが過去の量子の働きを変え、未来の量子の働きが現在の量子の働きを変える』ことがわかったのである。


量子イレイザー実験は、あまりにも複雑な実験で、愚生もいまだにまったく理解出来ていないのだが、結論として――というか実験の結果として――未来が過去を変えたのだ。


たとえば、曩時のEPRパラドックスでは、量子もつれ状態にある量子の片方を操作すれば、その情報が光速を超越して、もう片方の量子を動かすことがわかっていた。


つまり、アインシュタインのいうように、『光速を超える速さで伝わるものはなにも存在しない』のではなく、『すくなくとも、情報は光速を超える』ことがわかったのだ。


これはどういうことかというと、相対性理論が正しければ、光速を超越した存在は、時間軸が反転するはずなので――いわゆる『ウラシマ効果』の窮極版である――、この宇宙内で、情報は未来から過去へと伝わりうるということである。


といえども、この場合の『情報』は、量子ふたつレベルでのちいさなものなので、たとえば、未来でおこったおおきな事件の情報を、まるごと、過去に送るのには無理がある。


が、これとは相違し、量子イレイザー実験の結果からいうと、たしかに、現在のひとつの量子が、過去のひとつの量子を動かしただけなのだが、これが、人間の肉体や脳髄といったマクロの系において発生すれば、『我我の考えかた次第で、過去が『物理的に』変化する可能性がある』のではないかとおもわれる。


実際に、愚生の人生でも不思議なことがあって、愚生は中学生時代にギターをはじめて、B'zの楽曲を弾いていたのだが、記憶が正しければ、愚生がB'zの楽譜を入手したのは、中学卒業後なのである。


つまり、耳コピが出来なかった愚生が、中学時代にB'zの楽曲を演奏できたわけがないのだ。


もしかしたら、これも量子力学的に説明できる、物理学的な『ねじれ』なのかもしれない。


まあ、たんなる勘違いなのかもしれないが。

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