2024/08/28
科學哲学においては、まず、ポパーが『反証可能性』というものを標榜し、『科學とは間違っていることが証明できること』という、見事な分析をなした。
これにたいして、弟子のクーンは、『パラダイム・シフトとはつまり多数決である』といい、師匠ポパーの科學哲学を一旦否定した。
爾後登場したのが『科學も宗教も共産主義も同等である』というファイヤアーベントの『知のアナーキズム』である。
知のアナーキズムは、政治的アナーキズムとは関係なく、『すべての人間はなにを信じてもいいよ』ということであり、『神を信じるのも信じないのも自由。科學を信じるのも信じないのも自由』ということであって、筆者、愚生自身も知のアナーキストを自認している。
愚生自身は、あまりに非科學的なことをいわれると、激昂しそうになるが、そんなときは、『科學も宗教も共産主義も同等である』とおもいだして、激怒しないようにしている。
其処で、愚生はこれを文藝評論にも適用できないかとかんがえ、『どんな美しさがあってもいいよ』という、『美のアナーキズム』を標榜し、出来れば、本格的な論文にでもしてみたいとおもっている。
といえども、現在では、群像もすばるも、新人賞の評論部門が閉鎖されてしまったはずなので、何処で発表していいかわからない。
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