第27話 サキュバスビジネス
翌朝。
リリーたち三人は仲良く楽しそうな朝食風景だ。
僕は昨夜の受精がまだ効いていて、それほど腹も減らないのでお茶を一杯貰った。
「ねえリリーさん、男の娘サキュバスの精が若返りの薬になるって知ってるでしょ」
小声でリズがリリーに話を持ち掛けた。
「ああ、知ってるよ。でも本当に効くのかな? 迷信じゃないの?」
リリーは首をかしげた。
「あら、生き証人がここにいるわよ。私、いくつに見える? 実は46歳なんだよ」
今度はタバサがリリーに身体を寄せる。
「ええ? 本当に? どう見ても二十代にしか見えないけど」
疑うリリーに、二人は僕とのことをかいつまんで話し出した。
「へえ、二人はアマゾネスなんだ。それで砦を軍に取られて、今は散り散りになってると。大変だったね」
リリーは深くうなずいている。同情してるのか?
アマゾネスって、悪人ってイメージは無いのかな。僕がそれを訊くと、
「ああ、アマゾネスは男嫌いな女の種族だよ。女同士で愛し合うって聞いたけど、別に悪党ってことはないぞ」
リリーの認識ではそうなのか。
普通の人間でも善人もいれば悪人もいるだろ、最後にリリーがそう付け加えた。
「でも、僕を拉致して無理やり搾り取ったんですよ」
釈然としない僕がさらに言うと、アハハ、それはお前がとろいからだろと答えた。
どうもこの世界では女同士の仲間意識が強いような気がする。
「ところでどうかな? こいつの精を取って瓶詰めして売れば大儲けできるわよ」
タバサがリリーをそそのかす。やめて欲しいんだけど、僕が口をはさむ余地は無さそうだった。奴隷だしな、まだ。
「そんなに儲かるのかな」
懐疑的なリリー。
そうそれでいいんだ。僕はうんうんとうなずく。
「年寄りの金持ちに話を持って行けば、一瓶1000Gは硬いわよ」
タバサがフフッとリリーに笑いかけた。
「え? そんなに?」驚くリリー。
「リリーはまだ若いからわかんないのかもしれないけど、年を取ればつらいことが多いのよ。それでお金作って、リリーの装備を格上げできるなら、ジュンも本望だしねえ」
タバサが最後に僕に振ってそう言った。
リリーを勇者にするのが僕の使命だと思えば、確かにそれはありなのかな。
タバサって口が上手いな、まったく。
「よし、それやってみよう」
とうとうリリーが立ち上がった。
「ちょっと試しに搾り取るぞ。部屋に行こう」
リリーは僕を引っ張っていく。タバサとリズも着いてくる。
「この娘の場合、連続三回が限度だったから。まず三回搾り取ってみましょうね」
リズがレクチャーするみたいにリリーに言った。
お前はここに寝ろ、タバサに言われて僕はベッドにあおむけにされた。
両手を頭の方に引っ張られて縄で縛られる。
「ちょっと、縛ることないでしょ、抵抗しないんだし」
僕が抗議しても三人はけらけら笑うだけだ。
「男をいじめるときはやり方っていうのがあるんだよ。気分の乗るやり方」
今はリズが仕切り屋の様だ。
タバサが僕の両手をベッドの頭側の柵に固定する。
ローブを捲り上げられ、今度は両足を膝の所で縛られて持ち上げられる。
その縄も頭側の柵に縛られると、足をあげたままで下半身はお尻の穴までさらし者になってしまった。
「それじゃあやるね。リリーさんよく見てて」
リズは言うと僕のペニスの先をガラスの小瓶に差し込む。
そして左手の指を僕のアナルにねじ込んでくる。
僕のそこはすぐに濡れ濡れになって、肉棒侵入を待ち受けるようにゆるゆるになってしまう。でもこれから侵入してくるのは精を噴出してくれない女の指なのだ。
リズの指二本が僕のアナルを押し広げてきた。
ぐいぐいと中を刺激されると、ああんと甘い声が出てしまう。
肉棒に比べると物足りないけど、やっぱり気持ちいいのは変わらない。
「ほら。サキュバスと言っても男だね。ここをくいくいっと押さえると次第に行きそうになってきて、最後は射精してしまうんだよ」
リズの言うことをリリーは興味深げに聞いている。
ああ、ダメ、行きそう。
僕が思わずつぶやくと、リズはペニスの先の瓶をずらして、亀頭を握ってしごき始めた。
ああ、だめ。エネルギーが漏れ出てしまう~!
ドクンドクンと尿道を塊になった精が通り過ぎて、うふんと射精してしまった。
脱力感と共に目を開けると、リズが誇らしげに白い液の入った小瓶を皆に見せていた。
「じゃあ今度はリリーさんやってみて」
リズに言われて、リリーがリズと場所を交代した。
ええー? うまく出来るかななどと言いながらも、リリーは別の空の小瓶を受け取って、楽しそうな顔で僕のアナルに指を入れる。
ああ、ん。またエネルギーが抜き取られる!
このへんかな、リリーの指が僕の感じる部分をねっとり刺激し始める。
首を振って嫌々するしか僕にはできる事はなった。
リリーの反対側の手が僕のそこを擦って、小瓶の中に二回目の精を僕は搾り取られた。
三回目はタバサが搾り取って、限界の三回僕は射精させられた。
もう疲れ果ててぐったりだ。
「じゃあ、これ売ってくるから、先にチュードン向かってていいよ」
リズとタバサが小瓶を三つとも持って宿を出ていく。
このまま帰ってこなくていいんだけどな。
「お前もだいぶん疲れたみたいだな。元気出るように男連れてくるから、少し待ってろ」
僕はまだ恥ずかしい格好で縛られたまま、リリーがそう言って部屋から出て言った。
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