第4話 何回やるの?
しばらく動きは止まったが、彼の肉棒は緩むことなく、二回目の射精に向けて動き始めた。
ただ、今度は僕は態勢を仰向けにされた。
彼の太い腰が僕の両足を思い切り開かせる。
仰向けのカエルみたいに開脚されて、おじさんの毛深い腹がかぶさってきた。
ずっしりとしたおじさんの体重を下半身に感じる。
そして、体勢を変えるためにいったん抜かれた肉棒が、再び僕の肛門を押し広げる。
僕はもう抵抗する気はなくなって、その快感を与える魔法の太い棒を、喜びと共に受け入れた。
更におじさんは僕の乳首に吸い付いてきた。
乳首を吸われる感触。
きゅんと来る。
あ、うん。思わず声が出る。甘酸っぱい快感。
乳首がこんなに気持ちいいなんて知らなかった。僕は男なのに。
これって有り得るのか?
でも、乳首を舌で転がされるのはこれ以上ないくらいに僕の感度を引き上げた。
もうどうにでもしてくださいと、全身を男に投げ出してしまいたくなる。
そんな気持ちよさだった。
おじさんはさらに二度目、三度目と僕の中に発射した。
その度に僕はお尻で幸福感と充実感を感じる。
身体中にエネルギーを充填される、そんな快楽に僕はどんどん意識がハイになっていく。
いつまで続くんだろう、ふと思う。
おじさんは一言もしゃべることなく、取り憑かれたように僕を犯しまくっているのだ。
それ自体は僕も快感だからいいんだけど、いったいいつになったら終わるんだろうと思ってしまった。
その答えは五回目にやって来た。
おじさんが五回目の射精を僕の中に出した後、急に動きが止まったのだ。
ガクリと力が抜けたおじさんは、電池が切れたおもちゃみたいに首を垂れていびきをかきはじめる。眠ってしまったのか。
腰をひねって何とかおじさんの下から僕は這い出した。
ちょっと、起きてくださいよ、服をくれる約束でしょ、なんて身体を揺すって声をかけても全く起きそうにない。
しょうがないな。
僕の中に五回発射した後、男は必ず一時間は眠ってしまうのだ。
そういう知識がふんわりと浮かんできた。
この世界での僕の知識が、現実世界の知識をちょっとずつ上書きしていくようだった。
これは夢だと思っていた僕の信念が揺らいでいく。
触った感触、音、匂い、全部現実そのものじゃないか。
ということは、やはり異世界転生ってことなのだろうか。
いや、僕の前にいた世界って、どんなのだったっけ?
石作りの高層建築、石作りの道に箱型の鉄の乗り物。
画像イメージは思い出せても、それが言葉にならなくなっていく。
これは覚悟決めないといけないのかもしれない。
本当に僕はこの世界に転生してしまったのだと。
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