第3話 魅了の術
「おやあ? 素っ裸でどうしたんだ?」
男の声が聞こえてきた。その家の主だろうか。
髭を生やしたごつい体格の中年男だった。
髪が長いな。西部劇に出てくる農夫みたいだと思った。
「狼に襲われてしまって……」
僕は手で身体を隠しながら答える。
よかった。普通に言葉で意思疎通できる。
「そいつは大変だったな。まあ家に入れよ。着るものくらい用意してやるから」
親切なおじさんみたいだ。
僕はそのおじさんのお招きに応じて、分厚い木の扉の中に入っていく。
部屋の中には、木のテーブルに椅子、ベッドなどがあるが、当然電気製品なんか何もない。
奥の壁際には暖炉があって、ちいさな炎の揺らめきが部屋の中を温めていた。
窓ガラスもないから、壁に空いた窓は夜は板戸を下すようになってるみたいだ。
そんな小さな明り取りがあるだけだから、部屋の中は薄暗かった。
「冷えただろう、暖炉で暖まれよ」
おじさんはそう言って、洋服箪笥を開いていた。
ほっとしてか、僕は暖炉に向かうとき足をつまずかせてしまった。
おっと、手で身体を支える。
お尻をおじさんに向かって突き出す感じで四つん這いになってしまう。
きゃ、恥ずかしい。
お尻の穴まで丸見えになってしまった。
振り返ってみると、おじさんの目が見開かれていた。
僕のお尻にくぎ付けだ。
「すいません、つまずいてしまって」
僕は言うけど、おじさんは手に持っていた衣類をばさりと落として、ふらりと寄ってきた。
そして、膝まずくと、僕のお尻に顔を近づけてきた。
あ、何するの?
いきなりおじさんは僕のお尻にキスしてきた。
肛門にぬるりとした感触がくる。
分厚い舌を出して、おじさんは僕のその部分を舐めあげてるのだ。
ダメ、汚いですよ。
僕のそんな言葉にも全く反応ない。
まるで何かに取りつかれでもしたみたいに、彼は行為を続けた。
じわじわと僕も気持ちよくなってしまう。
現実の世界で、こんなプレイしたことなかったから、それがどんな感じなのか僕にはわからなかったわけだけど、今の感じではめちゃ気持ちよいと思ってしまった。
肛門が性感帯なんだという事はネット知識で知っていたけど、こんなに気持ちいいんだ。
驚きだった。
あふんって、思わず声が出てしまう。
おじさんは顔を離して、体を起こすと、着ている服を脱ぎ始めた。
え、もしかして本格的にやるつもりなのか?
ごつい男にお尻を犯される少年、そんなエロマンガ見かけたことはあるけど、マジに読んだことなかったからな。
どんな感じなんだろう? いや、痛いだろそりゃ。
できるだけ抵抗したかったけど、彼の体重は僕の倍はありそうだし力も強くてとても防ぐことなんて出来なかった。
うつぶせに抑え込まれて、身体を密着させられた。こうされると全く動けない。
お尻の穴に何かが当たった。
まずい。『このままでは汚いことになるよ』
僕のこの身体からくる記憶というのか、それが僕に警告してきた。
でも、どうすればいい?
問いかけるよりも早く、その答えが浮かんできた。
僕は右手を下腹部に当てて、短い呪文を唱えた。
それで下腹部はすっきりとして、肛門は受け入れ態勢にはいる。
じっとりと肛門が濡れて、ふんわかと開いたのだった。
おじさんの物が、ぐっと僕のそこを圧迫してきた。
僕のそこは慣れたことのように、ゆるりと開いてそれを受け入れた。
うん。気持ちいい。
ああ、声が漏れる。
ずるりと奥までおじさんのそれが入ってきた。
ぞくりとくる快感。現実の世界では感じたことない、すごい快感だった。
お尻ってこんなに気持ちよかったの?
いや、いや! だめだよ、気持ちよすぎる。
僕の喘ぎ声に、さらに興奮したのか、おじさんの腰の動きが激しくなって、おじさんは一気に上り詰めた。
おじさんの物が僕のお尻の中でぐんと膨らんで、勢いよくとっても濃ゆい精液を僕の中に放出した。
温かい飛沫をお尻の中に感じる。
その時の僕の快感は、現実の世界で射精した時の何倍もの快感だった。
快感というよりも幸福感と言った方が良いかもしれない。
おじさんの精液が僕の中に入って来て、僕の細胞は全部が快楽に打ち震える。
エネルギーが充填されるみたいにいきわたる。
生命のすべての喜びがそこにあるみたいに思えた。
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