恋するバス停

いつもバス停でドキドキしてた

今日は「あの人」かなって


いつだって後ろ姿しか見えないけれど

バスに乗る時だけは少しだけ顔が見える

だからその瞬間が好き


声なんてかけられないけれど

お喋りなんてできないけれど

「あの人」の声が好き


「いつもお疲れ様です。次は桜木です。」


いつもお疲れ様なんて言ってくれるバスの運転手さんなんて、あまりいないのに


そういう優しそうなところが好きだから

今日も私はバス停でドキドキしてる

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