10.子どもの雨宿り

秋雨がしとしとと降り注ぎ


雨宿りの隙間を急いで見つけ


古びた屋根の下、ひと息つくも


いつまで続くかと騒めく心


暫しの間、滴り落ちる雨の音が耳を打ち


不安が消えぬまま、静寂の中で待つ


やがて、雲間から光が差し込み


母の待つ家に走り出すその瞬間


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詩集 季節のなかの小さな物語 神和(しんわ) @nanacho3000

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