プロローグ 第3話 「メーター」

渋々「いいよ、メーターのところに連れていきましょう。彼女なら君を治せるかもしれないわ」とライムが言った。


***


すぐに「治せません。」と返事があった。


***


豪華な馬車に長い間乗り、俺が召喚された平野に着くと近くの林で馬車が止まった。ライムは馬車を帰らせて林の中へと進んだ。ついに高い木々の後ろに隠れた塔にたどり着いた。


ドアがなかったので、中が見えた。そこで、人形のように静かな人間の魔法使いを見つけた。白いコルセットに短い白いスカートを身につけていたけど、最も目立つ特徴はデカく尖った帽子だった


彼女が俺達に気がつくと、古そうな杖を手に取り、「入ってもいいですよ」とロボットのように言った。


俺が入ると、魔法使いの女がわずかに驚いていた。しかし、ライムが入った瞬間、いきなり「キャー!」と悲鳴をあげた。


振り向くと、ライムの姿がなかった。


「あれ?」と呟いた。「なんで地面に伏せてるんだ?」


「馬鹿な人間の魔女め!」と痛そうにピクリと動きながらライムが言った。


「フフ、ごめんなさい、姫様。急な訪問とは思わなかったので、魔法障壁を解除するのを忘れてしまいました。」


ライムは立ち上がり、「笑ったでしょ!」と怒鳴った。


「笑っていません。」


ライムは口論を続けたけど、俺は「うるさいよ!」と声を張り上げた。


メーターという人間の魔法使いに、この大変な状況を説明した。


すると、「治せません」と言われた。


「何だって!!!」と俺とライムは声を揃えて叫んだ。


「何かをしてご覧なさい!この横柄なバカを殴るために、彼を元に戻してほしいのですわ!」とライムは命令した。


「申し訳ありませんが、実は、ヒーローを召喚したのは私ではありません。」


「えー、じゃあ、誰がこの地獄に召喚したんだ!?」と俺は聞いた。


「地獄という表現は正しいです。」


「つまりどういう意味だ…?」


「悪魔と契約を結んで、悪魔がヒーローを召喚してしまったのです。」


「さすが!言った通り、人間は全くもって無駄ですわ!」とライムは笑いながら言った。。


「ライム、俺も人間なんだけど…」


ライムは俺を無視し続け、「どうしてこんな無駄な魔法使いを雇ったのかしら!」と言った。


「ブッブー。間違っていますよ。無駄ではない当たり前です。自分でヒーローのマントを召喚しましたから。」


「マントの特別なことって何?」と俺は聞いた。


「特別な力を持っています。」


「えー?」とライムは突然好奇心をそそられた。。


「あ、力のことか?じゃあ、気にしないぞ」


「違う力です。」


「何をすればいい?」


「まずは、フードを被ってください。」


俺はフードを被った


「これでいい?」


「正解です。それから、こんな風に手を上げて『ニャーニャー』と言ってください。」


俺は言われた通りに手を上げて、「ニャーニャー?」と言った。


メーターは鼻血を出した。


「この罪深い世の中、みんな狂ってる!」


俺はフードを引き抜いた。


「変態!バカ!無駄だ!」

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