イジり

 ツンツンツン

 休憩時間中に突然、鈴本に後ろからつつかれた

 「鈴本、なんなんだ?」

 めんどくさい

 「黒澤、お前さっきの時間ずっとスマホいじってただろ、いったい誰と連絡してたんだ?もしかして女か?」

 「違うわ」

 「なんだ女じゃないのか」

 「…違うぞ」

 俺がそう言うと、鈴本はニンマリとしながら

 「そうかそうか、お前にもとうとう春が来たのか」などと茶化してきた

 「まじで違うぞ」

 そう言ってももう聞く耳を持っていない

 これは今日1日中いじられるかもな

 そんな憂鬱な気分で、俺は次の時間の準備をした

 

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