嫉妬

 一限の歴史の時間、携帯が振動した

 カトカワからの通知かと思って、携帯を出すと、 綾崎さんからRINEがきていた

 なんなんだと思いながら読むと、桜さんと付き合ってるのかという内容だった

 どうして、みんな俺と桜を付き合わせたがってるんだ

 「付き合ってないよ」と正直に答えた

 すると今度は「じゃあ黒澤くんは私とは登校しなかったのに桜さんとはどうして登校したのかな、勘違いされるのが嫌なんだよね、それともただ私と登校するのが嫌だったの?」

 なぜか怒りが見えた

 「別にそういうわけじゃない、桜とは前から仲が良かったけど、綾崎さんとは昨日知り合ったばかりだし、急に距離が近づくと周りから変な目で見られると思っただけだ」そう答えた

 「ふーん、まあ一応わかったわ、黒澤くんが次は私と登校すると約束するなら許してあげる」

 「はいはい、分かりました、そうさせていただきます」

 「よろしい」

 こうやって高校生っぽいことを自分がするなんて全く思わなかった

 初めてのことで少し胸が躍った 

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