久しぶりの再会・そして、悪は笑う

あれから、自己紹介と検査が終わり休憩時間となった。僕は休憩時間を利用して、昼寝をしようとすると。


「お久しぶりですヴェドラ様」


「ああ貧弱か」


「ははは相変わらずですね」


話しかけてきたのは、若い兵士だったバルサ=グレイドだった。


「何でお前いんの?」


「実はここは父が通った学園でして、少しでも父みたく強くなるのならと思いまして」


「ああ父に憧れていたなそういえば」


「だか、お前歳は二十だろ?よく学園が許したな」


「それに関しては父の代理で特別生徒として入学してくれました」


「マジか」


これで、この学園には二十五歳の男と二十歳の女がクラスにいると言う。先生だと言われた方がわかる。


「ね〜ヴェドラくん何か失礼な事考えてない?」


噂をすれば


「久しぶりだね!えっとバルサくんだったよね?」


「はい久しぶりですエルサさん」


「あの頃と比べて男らしくなったね」


「ハハ、そうですか?」


「なんだ!知り合いなのか!?」


「うう、身長が高い」


「ああ、確かバルサくんだったか?どおだい一緒にお茶でも?」


「ええ、実は前に知り合ったの!」


集まる愉快な仲間たち、僕の周りでぺちゃくちゃと。


「はーい、授業始めるよ!」


先生がきて、皆席に着く。


「今から外に行くから、慌てずに外に来て!」


「「はーい」」


そして、外に行く。


「今から皆んなの魔法を見る、目の前に人型の魔物の的がある!その的を狙ってこの線から魔法をうて!」


先生からそう言われて、クラスの皆が一人ずつ魔法をうつ。


「炎魔法火の玉!」


ゴォっ!


「水魔法水の大玉!」


バッシャン!


「風魔法風の刃!」


ザシュッ!


皆魔法は様々で魔法の威力も一般的な物、よくも悪くもない。


「次は俺だが魔法はないのでね」


「スキル剣術・聖剣の刃!」


ドガガガ!


「「きゃー!すごいサインくん!」」


サインのやつ、顔がイケメンだからかクラスの女子に黄色い声が聞こえる。


「次は俺だな!」


「炎魔法!!熱血弾!!」


バッッコン!!


「「アチ〜すげ〜」」


さっきの炎魔法とは威力が段違いな魔法をグランドが放つ。


「ふっ流石だねグランド」


「おう!サインには負けねーぞ!!」


「ふむこれはなかなか、、、」


先生も感心しており、ノートにグランドの情報を書いているのかすらすらと書く。


「次は僕だねっ」


「えっと黒魔術!暗黒玉!」


バン!


「おお!弱そうなのになかなかやるな!あいつ!」


「ああ!確かネクロマンサーだろ?ゾンビや骸骨とか出すのかな!?」


「ハァハァっ可愛い!」


「流石!デッド!」


一人危なそうな奴が紛れていたが、デッドも前よりかは強くなっているな。


「次は俺だな」


「ほう!次はバルサか!同じスキル待ちとして見せてもらうよ!」


「ふぅ、、、スキル剣術・聖剣の刃!」


バン!!


その威力はサインとほぼ互角、だか明らかに昔とは違って明らかに違う、、、いや、実力を隠しているな


「ふっ!良きライバルとなるかもね」


「おお!すげ〜ぜ」


先生も目を光らせてノートに書き写す。


「次は私!」


「おお!今度はエルサちゃんだ!」


「可視化できる魔力持ちだからすげーだろうな!」


「エルサさん!境界を使っても構いませんので全力でやりなさい!」


「はい!」


「花術銀河」


ズドーン


エルサが境界を唱えたと同時にものすごい魔力が身体から溢れ出す。そして、エルサの周りに綺麗な花と精霊が出てくる。


「おお!これがエルサちゃんの境界か!」


「可視化できる魔力と境界なんて初めて見た!」


「これは!精霊か!?」


「木魔法!花吹雪!」


ズッッドーン


エルサもまた、進化しているのだな


「さて今度は俺だ」


僕が前に立つと


「ついにか、、、」


「邪悪王、、、」


先生もクラスの皆んなも俺に注目する。なら、その期待をこめて


ジュドーン


「っっ!!」


「これは!!」


「吹き飛ばされる〜!」


吹き荒れる俺の魔力それに耐えられないのか、クラスのほとんどは吹き飛んでいく。だか、、、



「これでも、、、一割程度だが」


「それは本当か!ヴェドラくん!」


「マジかよ!」


驚くクラスと先生、だがエルサ達はただ見守る。


「先生、境界は出さないのでそのまま魔法を撃ちますね」


「あっああ頼む、、、」


「炎魔法炎王の息吹」


ゴォォォ!!


炎が消えると、的もその後ろにあった壁も何もかも無くなっていた。


「ああ、、、これが邪悪王かよ!」


「恐ろしいぜ」


「ああ、、、壁がぁぁ!怒られちゃうよ〜」


悲しむ先生と驚くクラスメイト、まあ当然の結果だ。俺は後ろを向き、列に戻ろとする。


「うううっ次」


シクシクシク


「はい!」


その声のする男とすれ違った時、体が、、、いや本能が何かに反応した


そして僕は目を見開いた。


「スキル勇者・ギガントスラッシュ!」


僕は、いや俺はようやく会えた、、、


「ひっ!!」


そこにいた、クラスの女は俺の顔を見て悲鳴をあげた。それはそうだ、今の俺の顔は邪悪その者の顔だから、、、



やっと会えた、、、主人公(勇者)


⭐︎⭐︎⭐︎


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