アグノール家の過去

(キルバン・アーリンの過去)


アグノール家は代々スキル『???』が、生まれた時から存在した。もちろん、この私キルバンもだ。


それに加えて、アグノール家は魔力が一般の人とは比べ物にならないくらい少ない。だが、その代わりにアグノール家は頭脳がずば抜けて高かった。それは、私の父や私もそうだった。


魔力が少ないだけで、私は学生の頃いじめられていた。時には、学園に行く途中で押し倒されて膝を痛めたり。時には、でたらめな噂をでっちあげられ周りの生徒たちから距離を話されたり散々だった。


学園は四年まで続くことになっている。英雄勇者ユグドラシル学園、目的は魔物や魔王軍を討伐できる程の力をつける・魔法の使い方スキルの使い方・この世界の歴史を知るなどさまざまだ。


正直物心着いた時から、この生活に嫌気がさしていた。つまらない、辛い、死にたいと思う日々だった。父や母に言っても、我慢しろ・四年が過ぎれば自由になるなど全くもって頼りにはならなかった。


二年生になり、私の姿は見るに耐えない物だっただろう。髪はボサボサして、目元にはクマができておりさえない男だった。


だか、ある日物好きな女が私の所に来て話しかけてきた。


「あの、、、大丈夫ですか?」


「え?」


正直驚いた人からいや、女性から声をかけられたのは初めてだったから。


「すごくやつれています、、、私実は回復魔法が得意なんです!もしよければ、回復しましょうか?」


「、、、やめた方がいいですよあなたも酷い目にあいます」


スッ


「あっ」


私は避けるように女性に言い、この場を離れた。だが、初めて声をかけられた事に嬉しくって少しだけニヤケがでた。


「あの!」


「うわぁ!」


それでも、女性は私にかまい至る所に現れてくる。


「なんで、、私に構うのですか?正直迷惑です」


「それは、、、あなたが助けを求めているからです、、、それにあなたは人生を諦めた目をしています、、、そんなの悲しいですよ」


「!?」


「回復しますね、、、回復魔法癒しの光」


パァァァ


「あんた、名は?」


「マーリンです」


「私はキルバンです」


「うふふふ」


正直驚いた、、、このお人好しにいや、助けを求めていた自分に。


それからというもの、私は心が開いたかのようにマーリンに接していた。一緒に食事をしたり、時には街に出かけて。苦痛だった二年間が、嘘のように幸せな時間だった。そして私達は恋人となった。


なのに、、、


「いやっ!!」


「ハハハ!」


「あんな男と一緒にいるから悪いんだよ!!」


私がマリーンといつもの場所に行くと、マリーンがいじめられていた。そこには、男と女が二人ずつおり男が髪を掴んで殴られていたのかマリーンの顔や腕にあざができていた。


その時私の中に何かが切れた、、、


ジージー『???』ジージー

???????????

ジージー『悪王』ジージー


「うぁぁぁ!!」


私は叫びながらあいつ達に走っていた。


「「!?」」


「ああ?なんだ?キルバンじゃねーか丁度いいお前を殴って半殺しにしてやるぜ!」


『炎魔法火玉!!』


「ハッ!お前の魔法なんか痛くっ!!!」


ゴォォォ!!


「うぁぁぉぉ!!」


ドォーン!!


「なぁ!」「うそ!」「きゃゃ!」


「キルバン?」


私に殴り掛かろうとしていた男は、私の魔法で吹き飛んで行き。気絶していた。


「ハァハァハァ、、、これは?」


私は自分の両手を見てさっき起きた出来事に驚いていた。


「おっおい行こうぜ!」「あっああ!」


あいつらは、気絶した男を連れて逃げていった。


「マリーン大丈夫か?」


「えぇ」



私はマリーン=エトナ、私はある王国で生まれ恵まれた環境で育っていた。父や母は常に私に、誰かを助けれる子になりなさいと言いその教えを受けて私は学園に入学した。


子供の頃も学校があり、通っていた。皆んな優しくってとても楽しかった。そして、学校を卒業して学園に入学した。そこでも、皆んなに好かれてよく笑い合い街に行って遊んでいた。


そんなあるに、外の椅子に座って下を向いた男性がいた。話かけてみると、その人はまるで明日死のうとしているんじゃないかと思うくらいの目をしていた。無視ができなかった、気づけば私は彼に回復魔法をかけていた。


それから私は、しつこく彼の所に行き話しかけて行った。そして、遂に仲良くなり私は彼に恋をして恋人となった。


彼と待ち合わせの所に行き、待っていると


「おっいたいた!」


「本当にここで待っているのかよ!」


「本当!変わった子よね!」


クラスの人達がきて、私に話しかけてきた。すると、一人の男が「なあ?あんな奴とは別れて俺と付き合えよ!」と言い張る私は勿論断ったら。その男は私に殴り蹴る。やめてと言ったが、許してもらえなかった。


すると、キルバンが来てあの男を魔法で倒した。カッコいい、、、私はキルバンに魅力していた。


そして、それ以降キルバンからはいじめがなくなり。四年がすぎ、私達は結婚した。それして、キルバンにあの時何で強くなったの?聞くと「わからない、、、スキルが一瞬だけ覚醒して明日になったらそのスキルが消えていた」


そう、アグノール家のスキル『???』は一瞬だけ正体を表し力を見せて消えていった。今のキルバンはスキルの『???』が無くなり、代わりに『頭脳王』となっていた。


そんなある日、キルバンからある事がわかったと本を持ってくる。


本にはこう書いてあった、、、


『???』には邪神が宿ると


邪神???は、、、この星が誕生した時に現れ、各神が力を合わせてやっとの事で倒したとされる最強ともいう邪悪な神。その邪神が我々アグノール家に呪いとも言えるスキルを与えてそして、『いつの日か邪悪な王が誕生日する』と言い姿を消したらしい。


それを知り、おそらくキルバンから『???』が消えたのは悪の王にふさわしく無いと思われてしまったのであろうと憶測がついた。


そして、ヴェドラが生まれた。



⭐︎⭐︎⭐︎


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