エルサの過去と覚悟
【エルサの過去】
私はエルサ=リッパーごく普通の村人。お父さんはガルバ=リッパー、お母さんはアルバ=リッパー。小さい頃から家族三人で暮らしていた。
この村には代々どんな傷でも治されるポーションを作れる技術がある。それを知るのはごく僅かな人だけが、技術を知りその材料となる薬草のある場所を知っている。
その為、ユグドラシル王国はカルラス村を守るため優秀な兵士を村の警備にするまでだった。
物心がついた頃からこの事は言われており、ポーションの材料となる薬草のありかをよくお父さんと一緒に取りに行っていた。
もちろん、行く道で魔物や悪党の人などがいるが皆お父さんが一人で倒していた。
『ガルルル』
「いいか?エルサ、この道はよく魔物や山賊達がよくいるんだ、、、今から自分の身を守る力を教える」
「うん、、、」
お父さんは威嚇する魔物ガウウルフに手に持っているナイフを見せ威嚇する。すると、、、
『ガァァア!!』
「ふん!」
ガウウルフがお父さんに襲うだか、お父さんは正面から来るガウウルフを横から避けて手に持っているナイフをガウウルフの首に刺した。
『ギャイイン!!』
「ぐうううう!」
もだれつくお父さんとガウウルフ。お父さんが確実にガウウルフの首を引き裂きガウウルフは死んだ、、、
「うっっっ!!うぇぇぇ!!」そして私は初めて見る死に、吐いてしまった。
「大丈夫か?」
「ううううっ」
お父さんは私の近くに来て、背中をさすってくれる。
「本当は魔法を使えば楽に倒せるが俺には魔力が少なくて魔法が使えないんだ」
「すまない、こんなやり方しか教えられずに」
「大丈夫、、、」
そう、基本村人は魔力があまり無く年に一回ぐらい魔法が使える人が生まれとても珍しいのだ。ちなみに私もその一人で木の魔法が使える。
家に帰り、お母さんが私の様子を見てお父さんに激怒していた。
「あんた!!エルサに魔物が死ぬところを見せるなんて!!まだ早すぎるでしょうが!!」
「そんな!!」
「いいかいエルサ!!妻はね。この狂ったダメ夫を八つ裂きにするためにいるんだよ!!」
「そんな妻はいい妻じゃない〜!!」
お母さんはお父さんをボコボコにする。それが面白くてさっきの出来事も嘘だと言うくらい楽になった。
「いいか?エルサ、、、生き物は必ず何かの理由で死ぬ。それは、理不尽な理由か自然の理由しか無いんだ」
「必死に今日まで生きて、誰かの生きる快楽になって死ぬ。今まで食べてきた動物たちもきっと俺たちを今か今かと死を願って、恨めしそうにしているだろうな」
「エルサお前は、強く生きいいお嫁さんになるんだその為にもこの技術は必要なんだ」
「わかったは、、、」
そして私はお父さんと一緒に魔物をナイフで狩り魔法の練習をしていた。もちろん、人を殺すのは嫌なので基本魔物で練習していた。
「木魔法大森林の根!!」
『ガウッ!』
「やった!」
「おお!、すごいじゃないか!!よくやった!」
「ありがとう!」
「帰って母さんにも伝えような」
「うん!」
そう言い、家に帰って。また明日をいただくためご飯を食べまた、寝る。残酷でとても美しいこの生活が好きだった。
お父さんは私に生きる意味を教えてくれた。お母さんは私にいい嫁とは何か教えてくれた。
【現在】
「ねえ?一つ聞いてもいい?」
『なんだ?』
「私のお父さんとお母さんは死んだと言ったけどどうやって殺したの?」
『ああ、あいつらは俺たちが村に来た時に二人揃って姿を見られたからな、、、俺の魔法で爆発してやった』
『うふふふ』
「そんな、、、なんと哀れな」
「酷い」
村の人たちが私の家族を哀れむ。ああ、お父さんの言った通りだお父さんとお母さんは目の前にいるこいつに理不尽に殺された。
「そう、わかったは。あなた達を絶対に許さない」
『、、、、』
『はあっ、いいから早くかかってきなさいな?』
そして、私はあいつに魔法を放った。
⭐︎⭐︎⭐︎
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