幕間

モノローグ

 名を与えてしまえば観測できる、けれど同時に互いに干渉する余地がそこには生まれる、だから見ない振りをする、聞こえないふりをする。


 不確かなものの中に紛れこむ何かしらを無かったことには出来ない、それでも共存する余地が在るだろう。誰でもあって誰でもない。


 恐れをなして自然へ名前をつけ意味をもたらして都合の良いものにもおぞましい形にも変えたがる。それらに善も悪も生命もおしなべてしまえば同じ、人の価値観とは相容れない。





 

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