天下布武《てんかふぶ》
「柴田勝家は上杉軍、羽柴秀吉は毛利軍、明智光秀は大坂本願寺軍へ攻める!」信長が吠える。
だが「クッソが〜⁈金柑頭きんかんあたまめ〜!わし自ら雑賀衆を討伐する!」信長が激怒する。
明智光秀は指揮官する明智軍は上手くいかず、信長自身動くこととなった。
まず信長は、雑賀衆を討伐するために大軍を率いて出陣。
(バンッ、バンッ)「信長に武田軍を破ったが、雑賀衆は傭兵、百戦錬磨だ!」雑賀衆の頭領・鈴木孫一が吠える。
(バンッ、バンッ)「かかれ〜!織田おだ軍の力を雑賀衆に見せてやれ!」信長は怒涛の勢いで攻めていく。
そうして雑賀衆の頭領・鈴木孫一らを屈服させて紀伊国から撤兵した。
(ドコッ、バキ!)「この金柑頭!手を焼きおって!」信長は光秀を蹴って激怒する。
「仰る通りです、すみませぬ!」蹴られた脇腹を抱えながら光秀は答えた。
「オゥ、オゥ。脇腹は痛いな。」果心居士は烏に化けながら飛び立つ。
そして(カァー、カァー、バサッ、バサッ)烏に化けた果心居士は岐阜城をある大物に会う。
「織田信長様。お初目お目に掛かりまする、大友義統に御座います。」大友義統が会いに来た。
「大友義統様!お初目お目に掛かりまする、織田信長で御座いまする!」織田信長は九州地方に会いに来たのだ。尾張の大名がいずれあう九州の覇者が対峙したのである。
「単刀直入にいわしていただく。同盟を組み、毛利領となっていた周防すおう・長門ながとへの侵攻および領有を認めたい」織田信長は頭を下げた。
「頭を上げてくれ。同盟を組もう。織田軍が毛利領となっていた周防・長門へ攻め入るのだ。こちらは九州に集中できる」大友義統と織田信長は盟約を結び毛利領となっていた周防・長門への侵攻および領有を大友義統側が認めた。
「よし、大友義統と同盟だ」果心居士は烏に化けながら飛び立つ。
そして大坂本願寺は十年間、終わろうとしてた。
「帰命無量寿如来きみょうむりょうじゅーにょーらいー南無不可思議光なーむーふーかーしーぎーこーう法蔵菩薩因位時ほうぞーぼーさーいんにーじー在世自在王仏所ざいせーじーざいおうぶっしょー覩見諸仏浄土因とーけんしょーぶつじょうどーいーん国土人天之善悪こくどーにんてんしーぜんまーく建立無上殊勝願こんりゅうむーじょうしゅーしょうがーん超発希有大弘誓ちょうほつけーうだいぐーぜーい五劫思惟之摂受ごーこうしーゆいしーしょうじゅー」杉谷善住坊すぎたにぜんじゅうぼう達はお経きょうを唱となえて惑まどわしてきた。
「籠城攻めにして早く降伏を促してください」半兵衛は籠城攻めをやった。
それを大坂本願寺は籠城攻めにされてるのを見てるしか出来なかった。
「クッ、やるなぁ!まだまだよ!」杉谷善住坊は睨んでお経を読んだ。
「坊主共め!惑わしてきよるわ!」信長は正親町天皇を頼った。
そして「おもてをあげなさい」
「ハッ」信長は上げられなかった。
「どうした?」
「ハッ」信長は自身の汗で拭いた。
「大坂本願寺を和睦したいのでが正親町天皇を仲に取り持って欲しいのです」信長は汗を出す。それをしばらく正親町天皇は見たが「それで争いはなくなるのじゃな?」
「ハッ!」
天皇の勅命のもと、大坂本願寺おおさかほんがんじもついに抵抗を断念し、織田家と和睦した。
「やっと和睦しましたなぁ〜」秀吉は信長の後を歩いていく。
「あ、あぁ」信長は正親町天皇の事を考えていた。
「殿?」秀吉は心配したが
「え⁈あぁ、これで一つの目標を達成したわ。ガハハハ」この大坂本願寺打倒の成功は、織田政権の一つ目標であった。
「一向一揆の抗戦は坊主どもは根をあげたということだ!」信長は満足げに手を叩いき椅子を腰掛けた。
この年に二つめでたいことが起きた。
柴田勝家がお市と結婚された。
「いや〜おめでとうございます!いや〜おめでたい!のお、勝家様!」秀吉は(ギュウ〜)と握っる。
お市は前の浅井長政と結婚したが死別し、今回柴田勝家と再婚だ。
もう一つ自慢したい物が出来た。安土あづち城だ。
徳川家康が駿河国加増の礼のため、二十人ほど安土城を訪れる。
「家康様が到着しました」森蘭丸が到着の報を聞いた信長は
「来たか!ついて参れ、森蘭丸、光秀!」
「ハッ」二人は返事をした。この森蘭丸は信長の小姓。いずれこの名前を見るとことなる。
「な、なんと⁈立派な城じゃ!」家康達は驚く。
「ハハハハ!家康様!」信長達は馬を引き連れて大満足だった。
「信長様。これほどの豪華さ類を見ない程です!」家康達はあんぐりした。
そこで、「明智光秀、殿の名により接待します」
「光秀、家康様に無礼なことはゆるさんぞ!ガハハハ!」
「ハッ!」信長は光秀に接待役を命じるが光秀は二日間にわたって、家康を手厚くもてなした。信長の光秀に対する信頼は深かった。
光秀は家康を手厚くもてらすため城を上から下まで説明する。
そんな中、光秀は『フロイス日本史』と資料を見て説明する。
だが信長は資料すら見てなかった。
それを境に信長が光秀に一気に不満を持ち、「金柑頭、調子に乗るな!このわしの頭を飛び越え寄って!」足蹴にする。
「すみませんでした!すみませんでした!」光秀はこのフロイス日本史は信長は知らず馬鹿にされてると思ったらしい。
「う〜わ、引くわ。果心居士、天下は来ないと思うわよ」望月千代女は消えると果心居士は無言むごんだった。
望月千代女は消えたのを見て(ふぅ〜。)「天下は来ないか」果心居士も悩んでいた。
少し戻り秀吉は、弟の羽柴秀長を但馬国の生野銀山を管轄する太田垣景近の竹田たけだ城攻めに向かわせる。
黒田官兵衛は秀吉本隊の上月こうづき城攻めに従い、佐用さよう城攻めでは竹中半兵衛らと共に先陣を務めている。
「オィオィ、ちょっとは残してくれよ!」二兵衛は秀吉を困らせた。
「殿はどうぞごゆっくりお過ごしください」半兵衛が言うと「これでは張り合いがないと申していまぞ!」官兵衛は笑う。
「さぁ、兵糧攻めにしますよ。なるべく早く降参したら兵士は赦してあげましょう」待ってる人がおり、攻略も早く終わる、秀吉にも半兵衛は言いたかったのだ。
「わかった。半兵衛に言う通りにする」秀吉は半兵衛の言いたかったことが理解し、半兵衛も秀吉に感謝した。
双方の調略も激しさを増し、官兵衛は宇喜多直家を調略することに成功する。
「ようやった!」官兵衛は笑う。
「浮かれる場合か!」半兵衛は官兵衛を激怒した。
「秀吉軍は調略したが、逆に毛利軍へは何名調略をされた?いいか官兵衛。毛利輝元を舐めるな!」半兵衛は官兵衛を浮かれてはいけないと言う。
だが「任せでください。毛利輝元は喰ってやりますよ」官兵衛は浮かれて半兵衛の言うことを聞かなんだ。
しかし、今度は織田家の重臣で摂津国せっつのくにを任されていた荒木村重あらきむらしげが信長に対して謀反を起こし、有岡ありおか城に籠城した。
この時、主君の小寺政職も村重に呼応しようとしたために、官兵衛は村重を翻意させるために有岡城に乗り込んだが、成功せず逆に幽閉される。
「オィ!ここから出さんか!」官兵衛は吠えたが地下からは聞こえなんだ。
官兵衛が捕まったのを知らずに信長は激怒した。
「息子の松寿丸しょうじゅまるを処刑しろ!」
「ハッ」秀吉は半兵衛に命じた。
「わしは官兵衛は敵に囚われてると思う。しかし殿の命じゃ、どうする半兵衛?」
「私もそう思います。幸い信長様は官兵衛の息子・松寿丸を知りません。しかしこれはあくまで私個人のこと。秀吉様は全く知らぬところです、いいですね?」
「わかった」息子の松寿丸の身柄を隠して信長には処刑したと虚偽の報告をした。
そして有岡城の地下「官兵衛様、官兵衛様」果心居士は鼠の姿で現れた。
「竹中半兵衛様に仕えます忍びの果心居士というものです」
「鼠か?」
「いえ、仮の姿です」
「そうか。で、ここから逃げれそうか?」官兵衛は事態を整理して逃げれるか問うた。さすが官兵衛、事態を把握して逃げ出しすことを考えた。
だが「官兵衛様。それは無理です。地下で一方向、それに厳重です」
「よし、わかった。半兵衛様だけはわかってくるはず。果心居士、ここにいることを伝えてくれ!」
「わかりました。ご報告がありす。」
「なんだ?」
「官兵衛様のご子息、松寿丸様は信長様によって裏切り者として秀吉様に処刑を下しました。だが、秀吉様と半兵衛様の機転で別の人間とすり替わっております。その点ご安心を」果心居士は鼠の姿で走っていった官兵衛は声を殺しながら安心した。
しかし果心居士は戻ると「やっぱりか」(ゴホ、ゴホ)一旦病で官兵衛は療養してた。
だだその咳が「大丈夫ですか、半兵衛様⁈」半兵衛が血を吐く姿を見て果心居士らは驚いた。
「半兵衛様」果心居士はもうギリギリで動いているのが手に取るようにわかる。
咳き込んで血を吐く治る見込みの全くない病「陣に戻ります」死期を悟って療養を辞して陣に戻る。
「ハッ。おそばに居てます」果心居士も悟った。
秀吉の陣を着くと
「大丈夫か⁈」秀吉は心配して聞いてくれたが
「最後の策として、三木みき城を兵糧攻めにしてください。もうここまでかも知れません。最後にお願いしてもいいですか?」半兵衛は張り裂けそうにまた血を吐いた。
「何じゃ!何でも言うてみよ?」秀吉は力強く手を握った。
「やっぱり官兵衛は囚われて、それで生きています!果心居士達、我が忍び達は優秀です!だから助けてあげてください!」半兵衛も手を握った。
果心居士は「忍びです。私は初めて人に惚れました。主君、竹中半兵衛様の願い、天下をお取りくださいませ!その代わり果心居士忍びも使いなさいませ!それが竹中半兵衛様の願いです!」果心居士は強くいい
「わかった!わかったぞ半兵衛!」秀吉は半兵衛の望みを聞き入れた。
「果心居士だったな?」秀吉は聞く。
「ハッ」
「官兵衛は三木城のどの部分じゃ。」
「地下深くです。官兵衛様は厳重で」
「よい。三木城を兵糧攻めにする!」秀吉は蟻一匹通すことを三木城に入らないように止めた。
「クッソ!降伏を送れ!」
三木城兵糧攻めを秀吉に授け別所長治を降伏させて
「落としたぞー!落としたぞー!落とし・・・」秀吉、果心居士は泣いたて半兵衛が笑ってるような晴れてた。
「いた!いたぞー!」兵士が叫び、官兵衛はやっと出た。
ずっと土の牢に閉じ込められていたので、出てきた時には足腰が相当弱っていた。
「官兵衛!」秀吉が出てきた。
「申し訳ない、半兵衛様は?」官兵衛は言うと「半兵衛は病で最後に官兵衛は生きているといって死んだ」秀吉が上を向いて目を瞑つぶるると官兵衛も上を向いて目を瞑った。
果心居士は最初は今川義元を天下人と思いきや、信長、秀吉が天下人と思ったのが、斎藤龍興が元家臣、竹中半兵衛を見たことだ。
果心居士は自ら竹中半兵衛の忍びを願い出て、半兵衛も了解した。
それぐらい果心居士は半兵衛を漢として惚れる。そんな半兵衛を最後に果心居士は「秀吉様に就きなさい」と遺言を残して死んでいった。
果心居士は初めて涙を流した。
そしてこれにより官兵衛が戦線に戻る。前より冷淡になって。
官兵衛は策略により若狭国わかさのくになどの商人が周辺の米を買い占めた上で包囲して補給路を絶ち、更に城周辺の人家を官兵衛らの隊が襲撃、住民の多くを鳥取とっとり城に避難させた上で兵糧攻めを行い「ハハハハ!」官兵衛は冷徹に笑う。
城内の兵糧は短期間で枯渇こかつ、飢餓で凄惨極まりない状況に追い込まれ、三ヶ月で降伏を余儀なくされた。
「よし、信長様を呼べ!最後は信長様の手でな!」秀吉も冷淡に笑う。
「ハッ」果心居士は烏に化けて飛んで行く。「半兵衛様。私は生きていていいのでしょうか?秀吉様は徐々に狂いはじめてはいないのでしょうか?」果心居士は烏に化けてさらに秀吉を見ながら影が消えないぐあい飛んで行く。
徳川家康が接待が続く中、信長は備中高松びっちゅうたかまつ城の包囲を行っている秀吉の家臣、果心居士が「手紙を預かっています」手紙を差し出す。
「ふ。毛利輝元が自ら出陣して来るので、このままだと負けるやも知れん。援軍を出すように、言ってきておるわ!ようはとどめは刺すようにいっておるわ!」信長は大満足だった。
「わかった!援軍にわし自ら向かうと言ってくれ!」果心居士は言うとあっという間に烏に飛んで行く。
「今、サルの忍びは消えたぞ?」信長は驚いた。
「えぇ。烏が飛んで行くのを見えましたが」光秀も驚いたがもう烏が彼方にいた。
「毛利軍が援軍が来るゆえ秀吉が援軍を求めておる。わしが出るゆえ徳川様、ごゆるりと参られよ」信長が丁寧に挨拶をすると
「信長様、有り難く御座います。ただ欲をいえば、毛利軍との合戦連れていきたく御座います」家康が言い、信長は大いに喜ぶ。
「なら、光秀。お前の接待役から解き、サルの援軍を向かえ!」
「ハッ。殿は?」
「三十人あればよい、ハハハハ!」
出陣に先んじて、光秀を家康の接待役から解き、秀吉への援軍えんぐんに向かうよう命じた。
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