第一次信長包囲網

 秀吉の屋敷で(カァー、カァー)果心居士は仲間の情報から聞き「なんだと⁈信長へ行く!」烏の目を聴いて慌ただしく飛び立つ。

 そして秀吉というと屋敷で寝転んでいた。

 竹筒たけつつが岩を打つときの(カコーン)ししおどしの音が流れた。

 「あぁ〜、気持ちいいなぁ」秀吉は寝転んでいたが

 (ドタドタドタ)嫌な足音が聞こえた。

 「またか、嫌な足音が聞こえるぞ!」秀吉は嫌な足音を不愉快。

 「また、休息は終わりって言うんだろ?今が休息じゃ!今始まったところじゃ!」秀吉は信長はようやく解放されて、今休息をしたところだった。

 「そして、お前のドタドタっと走ってきたのは決まって悪いことしか聞かん!」

 だがそんなことは置いといて「浅井長政になにやら噂が」小六が驚く。

 「なにぃ⁈浅井長政がだと⁈」小声で秀吉は起き上がる。

 「どんな噂だ」秀吉は一瞬たりとも聞き逃すことがなきように小六を向いて聞く。

 すると「謀反の疑いありと」

 「浅井長政にはない!浅井長政ながまさにはない!」

 すると「ないと思いたい。じゃがあるんじゃ!」

 「証拠はあるのか!証拠が!」秀吉は怒ったがそれは何に対して怒ったのがわからなかった。

 本当に浅井長政が謀反なのか、それとも秀吉が情け無いのかと。

 「浅井長政はお市様の義理の弟。だが万が一ある。調べて行く前に信長様へ」秀吉は他の人だったら調べない。ただ小六がある言うのだがらあるのだ。

 (バサッ、バサッ)と果心居士は烏の目を止まった。

 すると秀吉と小六は城へ入るとすぐさま大広間にて信長へ会う。

 「来たか」果心居士は注視してた。

 「なんじゃ、休みが欲しいそうだったがどうした風向きじゃ?」信長は上機嫌に上座に座った。

 「殿。なにやら浅井長政によからぬ噂が。万が一用心され・・・」一気沸騰し信長が茶を割り秀吉に詰め寄る。

 「もう一度みよ!ここで斬ってみせるぞ!」秀吉は恐る恐る引き下がった。「浅井はない!!浅井はない!覚えておけ!」シッシッと秀吉が引き退ったが「小六、お前の勘は信じるぞ、調べてくれ!」秀吉が言うと(コクッ)と頷き小六は一斉に間者に言った。

 だが間に合わなかった。

 信長は徳川家康と共に琵琶湖西岸を通過。

 秀吉と小六は後ろを注意した。

 「まだか。なければいいが」

 「お前はどっちを信じてるんじゃ?わしだろ」小六がイラッとしたが

 「そりゃ〜、無い方がいいじゃろう。お市様はさぞ心痛い。あ、わしが心を盗もうか?」秀吉は笑いながら小六へ見たが「アホか」小六は呆れた。

 だが予想は確信へと変わっていった。

 越前えちぜんの朝倉家の城の攻略に乗り出したところ後ろから

 「殿〜!」秀吉は叫ぶと

 「撃てー!」(バンッ、バンッ)

 浅井長政は突如攻撃してきた。

 「撃てー!」(バンッ、バンッ)朝倉義景あさくらよしかげも同時に撃つ。

 (カァーカァー)慌てて烏の目の術が解けて、慌てて烏の目の術を掛け直し、元の場所まで飛ばす。

 同盟関係にある信長を裏切り、織田・徳川軍の背後から軍勢を攻めかからせた。

 「攻めろ!ここで終わらせる!」長政は必死だったに終わらせる気だった。

 予期せぬ長政の裏切りで窮地に陥った信長だったが

 「殿〜!」秀吉は間を入って信長を守った。

 「サル⁈」

 「お任せください!この木下秀吉、殿しんがりで務めます!」

 「木下秀吉様。」徳川家康も驚いたが

 「大丈夫です、死ぬ気なんてごさいません!さぁ、さぁさぁ!」秀吉が言うと「サル!生きて参れ!」信長と家康は後にした。

 「さぁーってと」秀吉が引き攣った。

 「ビビってるのか?」小六はニヤニヤすると

 「違うわ!武者震いよ、さぁ行くか!突撃じゃー!」秀吉らは果敢に攻めた。

 「攻めますか?」果心居士の部下が提案。

 「そうだな。秀吉がこんな相手と退場は面白くないな。行くぞ!」果心居士達は『烏の術』烏に変化して襲う。

 「烏が襲ったきます!」

 「烏だと⁈こんな矢先に。織田信長、徳川家康を討ち取れ!」朝倉義景は吠える。

 殿しんがりを務めた秀吉の働きにより退却には成功。

 なお、足利義昭はと言うと

 「信長を一緒に倒そうぞ!」と三人衆は浅井長政、朝倉義景、石山本願寺いしやまほんがんじ法主ほうしゅの顕如けんにょらと、開戦前かいせんまえから通じていた。

 戦国の世の常たが信長の浅井長政裏切りは怒り浸透。

 「サル!よう生き延びた、天晴!」ボロボロになった秀吉を信長は肩を抱きしめた。

 「サル!名前をつけい!」と信長が言う。

 「前々から欲しい名前があります。柴田勝家しばたかついえ、丹羽長秀にわながひでと一文字ずつ名字をもらい、丹羽にわの『羽』に、柴田しばたの『柴』を、羽柴と、いかがでしょうか?」秀吉が問うた。

 これは流石さすがに柴田勝家、丹羽長秀、両者とも鼻高だった。

 「柴田勝家、丹羽長秀か。面白い、木下秀吉改めて羽柴秀吉はしばひでよしだ」信長が言う。

 「それしても、おのれ長政〜!目にものお見せたやるあるわ〜!」血管浮きながら信長は怒る。

 一方で足利義昭と言うと「なんじゃと⁈信長は生きておるじゃと⁈」

 「ハッ」

 「どうしよう光秀⁈」

 「ハッ。私が居ればこのようなことに。だが仕方ない。将軍は脅されたと弁明しましょう」光秀は居らなんだことを悔やんだ。この時、光秀はというとある人と会ってきたからだ。

 (カァー、カァー、バサッ、バサッ)「望月千代女、手を組まないか?」降りて果心居士は言う。

 「あらあら、分身で果心居士とは偉い賢い奴ね、誰かに狙われた?」望月千代女は何処からか現れる。

 果心居士はピクッと反射的に動いたが

 「そんなに警戒しなくていいわ。手を組みましょう。織田と徳川も手を組んだしね」果心居士と望月千代女は手を組んだ。

 浅井軍は朝倉軍とともに、近江国・姉川で織田徳川連合軍と戦う。

 濃い霧の中『蜘蛛の術』(ガサッ、ガザッガザッ、)「クッソ!織田徳川連合軍がこんなにいるなんて。」

 「逃げよう」織田徳川連合軍は大群で襲ってくる様に見え浅井朝倉連合軍は怯んだ。

 「怯むな、かかれー!」浅井長政は檄を飛ばすと、今度は『烏からすの術』烏らが飛び立つと水が跳ねてこれで周りが見えなる。

 「見えん!どうなってるのじゃ」長政は混乱。

 その時(ワー、ワー)「行け〜!」秀吉らは一方的に戦い、結局この戦は、織田徳川連合軍の勝利に終わる。

 「見たか!わしに刃向かったらただじゃおかん!」信長は吠える。

 長政は近江国・姉川の戦いの後、信長に脅威を覚えて

 「織田信長、徳川家康に反旗を起こすぞ!」三好三人衆や本願寺が挙兵し、反信長、反家康の意志を表した。

 「わしらも織田徳川連合軍に反旗じゃ!」

 「わしらも反旗じゃ!」

 朝倉軍や延暦寺・一向宗徒と連携し、再び信長への攻勢を強めた。

 「よし、反撃じゃ〜!」浅井長政は反転して反撃に討つる。

 その時、織田軍はというと

 「辞めてくれ〜!」

 「だったら書け。もう和睦したっと。そしたら命は守る」秀吉軍の小六は足利義昭に書く。

 「クッソ〜!足利義昭将軍に書かせおったな〜!」浅井長政は地団駄踏んだ。

 信長が足利義昭に和睦の調停した。

 「書かせたけど、また反乱するの違うの?」望月千代女は答えたが「信長は煮えくり帰っているに違いない。ただこのままでは済むはずはない、絶対に浅井長政は無事では済まない」果心居士は喋ると

 「ふーん。織田信長、執念深そう」望月千代女は消えて、窓から果心居士は飛び立つ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る