麒麟《きりん》

 これを機に信長は今川家の支配から独立した松平家から徳川家康とくがわいえやすと手を結ぶことになる。

 斎藤道三亡き後、信長と斎藤家との関係は険悪なものとなっていた。桶狭間の戦いが勝利して両者の攻防は一進一退の様相を呈ていしていた。

 織田軍は「まだか?」信長はイラついていた。

 「ハッ!斎藤道三の天然の要塞。中々すんなり落ちません」勝家は難儀する。

 「サル!サルを呼べ!」信長は吠える。

 すると素早く来て「まもなく死にます」藤吉郎はニヤニヤ言うと一転、信長は高笑いした。

 一方で、斎藤義龍は「ガハハハハ!この天然の要塞が斎藤道三さいとうどうさんの遺産よ!」家臣達に高々と笑う。

 「オィ、茶じゃ」義龍は小姓を呼んだ。

 小姓は義龍を茶を入れた。

 小姓は入れ終わると引き下がる。

 「ズズズッ」義龍が茶を飲むと「ムッ⁈毒か⁈おの・・・」(ガッシャン)倒れた。

 織田軍は「倒れたもようです」藤吉郎は忍びにニヤニヤした。

 「倒れたもようです」藤吉郎は信長にコソッと言う。

 信長は「アハハ、斎藤道三の毒はそんなもんじゃないぞ!」義龍が急死する。

 嫡男・斎藤龍興さいとうたつおきが後を継ぐ。

 しかし信長は「撃て〜!」(バンッ、バンッ)美濃国みのうのくにに出兵し勝利する。同じ頃には北近江きたおうみの浅井長政あさいながまさと同盟を結び、斎藤さいとう家への牽制けんせいを強化した。

 「婚姻の儀式を行います!」

 その際、浅井長政あさいながまさと信長のぶながは妹・お市いちを輿こし入れさせる。

 「浅井長政様、今日からは義兄弟じゃ!お市、頼むぞ!」信長は大喜びだった。

 信長のぶながは妹・お市は自慢の妹であった。

 「もちろんです。織田信長様を兄者と呼びまする」浅井長政も大喜びし

 「浅井長政様のことを支えます」お市も大喜びした。

 だが藤吉郎だけはブスッとしてある。

 「オィオィ。藤吉郎は不満そうだぞ?クックックッ」果心居士かしんこじは烏の目になって笑う。

 一方、中央では、かねて京を中心に畿内きないで権勢けんせいを誇っていた三好みよし家の三好義継みよしよしつぐ・三好三人衆・松永久通まつながひさみちが、対立を深めていた将軍・足利義輝あしかがよしてるを殺害。義輝よしてるの弟の足利義昭あしかがよしあきは、松永久秀まつながひさひでの保護を得ており、殺害を免れる。義昭よしあきは大和国やまとのくにから脱出し、諸大名に上洛への協力を求めた。

 「オィ、光秀みつひで。返事はまだかぇ?」足利義昭あしかがよしあきは退屈な感じでまだかと言ってきた。

 もちろん義昭はやってない。全て明智光秀あけちみつひでが手を回していた。

 「ハッ」

 「情け無いなぁ〜。ちょっと寝てくる」義昭は寝に行く。

 一方で「おぃ、来たぞ!」信長は高笑いした。

 「どうするおつもりで?」藤吉郎が聞くと「上洛じゃ!ガハハハ!」信長は高笑いして待ち構えていた上洛に。

 すぐさま足利義昭に手紙を出す。

 「織田信長様がお初目にかかるだそうです!」光秀は走ったのか、義昭よしあきに言ったが

 「ふーん、そうか」義昭は関心なさそうに言う。

 「お会いになりますか?」光秀は恐る恐る聞いた。

 「一度会ってみたもう。馬車を引け」義昭はゆっくりと立ち上がった。

 一行、信長に会いに行う。

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