『注目の作品』と☆(星)
突然ですが皆様、カクヨム様のトップページを思い出してみてください。
PCでもスマホでも、一番目立つ場所に『注目の作品』という欄があります。各作品のキャッチコピーやタイトルが並んでいます。
トップを開いて真っ先に飛び込んでくるので、ここに表示された作品を思わずタップ・クリックする方は非常に多いと思われます。
いわばカクヨム様の一等地――。ご新規の読者様に見てもらえる最大のチャンスの場が、『注目の作品』というコーナーなのです。
この『注目』欄に表示される作品、どのような基準で選出されているのでしょうか。大まかな条件は、以下の2つです。
・作品が一週間以内に更新されていること
・前日に☆を一つ以上いただいていること
特に重要なのは後者の条件です。『一つ以上』とありますが、前日にいただいた☆の数が多ければ多いほど、『注目』に載る確率はアップするようです。
つまり、より多くの方に作品を読んでもらうためには、☆をいただくことが極めて重要になってきます。具体的には、次のようなループを発生させるのが理想です。
作品に☆を入れてもらう
→ 『注目』に載る
→ 新たな読者様の目に留まる
→ その方に☆を入れていただく
→ 翌日また『注目』に載る
→ 新たな読者様の目に留まる
→ その方に☆を……(以下ループ)
……せっかく書いた作品、どうせならたくさんの方に読んでもらいたいですよね。そこで今回は、☆を入れていただく方法について考えを深めていきましょう。
まず、☆についてのおさらいです。☆を付与できる場所は、次の2ヶ所です。
・『作品ページ』
・作品最新話の下部
PCとスマホで若干デザインは異なりますが、だいたいは同じです。このうち
作品ページを除けば最新話からしか☆を入れられないということは、言い換えれば、始めの方のエピソードには、直接☆を入れる場所がないということです。これが何を意味するかというとですね……。
ズバリ、話数の多い作品には☆が入りにくいということです。
話数の少ない作品であれば――例えば1話で完結するお話であれば、読了してすぐに☆を入れるコーナーが出てきます。「あー面白かった」という流れでそのまま☆を入れた経験のある方は、きっと多いと思います。
そのため、話数の少ない作品は、☆を集めやすい傾向にあるのだと思われます。
一方で、話数の多い作品は、読み進めてもなかなか『☆コーナー』が出てきません。作品の長さに対して、☆を入れる場所が少ないとも換言できますね。
話数は作品によって異なるのに、☆コーナーはどの作品も決まって2ヶ所……。このシステムは少々厄介ですね。☆をいただくチャンスの割合が、エピソード数によって変わってしまうのですから。
念のため申し上げておきますが、僕はカクヨム様のシステムに不満がある訳ではございません。むしろ非常に利用しやすいサイトだと思っております。
投稿サイトはボランティアではないので、つまり利益につなげる必要があります。『注目』に関する仕様にも、ですから僕には考えも及ばない企業的戦略がきっとあるのだと思います。
その是非を僕がここで議論しても仕方がありませんし、またそうする気もございません。僕は一介のユーザーに過ぎませんので、『カクヨム』というサイトに住まわせてもらっている身です。
嫌だと思えば引っ越すし、思わなければありがたく使わせていただきます。今こうしてこの文章を書いていることが答えです。
……話が
要約すると、話数が
つまり、大事なのは――。
いかに連載初期の段階で☆を入れてもらうか。
ということだと思います。このような分析をしている方は僕以外にもいらっしゃるようなので、大きく間違ってはいないと思います。
なるほど、連載初期の☆が重要だということは分かりました。現状を把握した後は、対策を粛々と講じましょう。
読んでもらうためには☆。その☆をいただくための方法2選です。
①『導線』を増やす
②「☆をください」と直接アピールする
もちろん作品の質を高めるのが第一なのですが、時にはどうしても行き詰ってしまうものです。ブラッシュアップしつつ、具体的な手段も試してみましょう。
①導線を増やす
ここでいう『導線』とは、『☆を入れてほしい作品へと読者様を導くそれ以外の自作』という意味です。
例えば長編Aという『代表作』を特に読んでもらいたい場合は、A以外の短編BやショートショートC、エッセイDなどが『Aの導線』にあたります。
こんな経験はありませんか?
ほかの方(仮に『カク野』様とします)の作品を読んで「面白い!」と思い、カク野様のホーム画面にジャンプします。そして、そこに表示されたカク野様のほかの作品にも興味が
この場合、一作目に読んだカク野様作品が、ほかのカク野様作品の導線ということになります。カク野様が『導線』を意識なさっていたかどうかは別として、結果として導線の役割を果たしているのは事実だと思います。
つまり、自分のホーム画面に複数の作品を並べおくと、そのうち一つを気に入ってくれた方が、ほかの作品も読んでくれる可能性があるということです。あくまで可能性の域は出ませんが、読んでもらえる確率はきっと上がると思います。
こんな話をすると、今現在『代表作』の執筆に追われている方は、きっとこう思われると思います。
『ほかの作品を用意することの有用性は分かるけど……』
『一つの作品を書くのに手一杯でなかなか難しい』
『同時に複数の作品を書ける自信がない』
当然の反応だと思います。僕もそうでしたので。
だって面白いと思ったから今『代表作』に設定している作品を書き始めたんです。当時はその作品のことしか考えられませんでした。また、同時に複数の作業をするのも割と苦手な方です。
なので、僕は導線を配置するのがちょっと遅れてしまったんですよね……。その結果、『代表作』は導線配置時点で50話近くまで達しており、連載初期とはいえない段階に入っていました。
『代表作』に☆を入れてもらう作戦だった訳ですが、いささかタイミングが遅かったようです。導線作品から『代表作』の存在に気づかれた方は、きっとこう思われたことでしょう。
『50話も連載してて☆これだけか』
作品を読むかどうかの基準を、☆の数に
余計なお世話なのを承知で、僕はあなたに自分と同じ末路を
……ごめんなさい、長くなってしまったので残りは次回に回します。暗い話が多くてすみません。この『もどき』はあと2回で終わる予定ですので、どうかご辛抱くだされば幸いです。
それでは失礼します。(2953文字)
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