自主企画――『読み合い』と『本棚』
カクヨム様には、『自主企画』というイベントがあります。カクヨム人が自ら開催する、ユーザー参加型の企画です。
例えば僕も企画を立案することができます。実際に主催者になったことはまだありませんが、仮に次のような企画を立てたとしましょう。
『学ランを着たヒロインが登場する作品集まれ!』
学ラン少女が出てくる作品を募集しているようですね。ちなみに、この『イベント名』以外にも、細かい参加条件を指定できる欄が、本来であればちゃんとありますよ。
この企画を見たほかのカクヨム人の中に、条件に適う作品を書いている方がいらっしゃったとしましょう。その方が「自分も参加したい」と思えば、参加者として名を連ねることができます。
企画に参加する際は、各作品の『小説設定』からエントリーします。つまり、作品単位で参加するということですね。僕の立てた企画に、『番長から
すると、企画のページに、『番長から剥ぎ取った~』が参加作品として表示されます。これでエントリー完了です。
企画に参加した人同士で作品を読み合ったり、企画に興味を持ってくれた方に読んでもらうことができます。『学ランを着たヒロイン』が好きな方が集まってくれるという訳ですね。
このように、同好の士を募ってお題に沿った作品を読み合うというのが、自主企画の主な役割です。作品を公開したら、あなたも参加してみてはいかがでしょうか。
なお、自主企画には大きく分けて2つあります。『読み合い』企画と『本棚』企画です。どんなものなのか、それぞれ見ていきましょう。
A.読み合い企画
文字通り、参加作品を『読み合う』のが狙いの企画です。自分の作品を読んでもらったら、その方の作品を読みにいく、というようなコンセプトですね。ユーザー同士の交流の場として機能します。
メリットとしては、自分が誰かの作品を読んだら、その方に自分の作品を読んでもらえるという点ですね。まあ絶対確実に読み返していただけるとも限らないのですが、ご新規の読者様に出会えるのは利点ですね。
デメリットは、ほかの方の作品を読むのに時間を取られてしまうことです。読んでいただいたらこちらも読みにいくルールですから、その分どうしても執筆時間が削られてしまいますね。
B.本棚企画
こちらは、必ずしも読み合いを強制するものではありません。基本的には、企画にそぐう作品を、とりあえず募集するような感じです。「興味があったら読んでみてね」くらいの雰囲気でしょうか。
先の例でいうと、『学ランヒロイン』という名の『本棚』に、その系統の作品がどんどん置かれていくようなイメージですね。だから本棚企画というのだと思います。
メリットは気軽に参加できることですね。読んでいただいたらこちらも読みにいく『読み合い』と違い、相互のやり取りに強制力がないので。「せっかく書いたからちょっと置かせてもらおう」くらいの気持ちで参加させてもらうことができます。
デメリットは、自作を読んでもらえるという保証がないことですね。企画内の誰かの作品を読んでも、その方がこちらの作品を読んでくださるとは限りません。そういうルールですので、読んでもらえなくても怒ってはいけません。
そんな感じで、『読み合い』も『本棚』も、一長一短あるのだと思います。それぞれの特徴や各企画内容を吟味したうえで、参加するかしないか、参加するならどの企画にするのかを決めましょう。
⚠️なお、読み合い・本棚に関係なく、参加者同士で相互評価を確約する行為や、無条件で☆やフォローを与える行為は禁止されています。
カクヨム様が定めている項目はもちろん、各企画内容は入念に確認するようにしましょう。
とはいえ、注意事項さえ守れば、基本的には楽しい交流の場です。自分の趣味に合うニッチな企画を見つけると、僕は思わずワクワクしてしまいます。
それに☆に関しても、確約や無条件はダメですが、普通にいつも通り付与する分には問題ないのだと思われます。でないと、本当に面白いと思った時に付与できませんからね。
初めて参加される初心者の方は、本棚企画から始めてみるのをおすすめします。読み合いより制約が少ない傾向にあるので。慣れてきたら読み合い、という流れを、僕からはご提案させていただきます。
もちろん、自主企画への参加は強制ではないので、参加なさらない方もたくさんいらっしゃいますよ。ちなみに、参加できる企画の数は、ひと作品につき3つまでです。
更に補足ですが、同じ自主企画の参加者同士で評価(☆とかですね)しても、『ランキング』には反映されません。これはおそらく、上記の禁止事項に関わるルールなのかな? と思います。違うかも。分かりませんが、一応触れておきました。
……以上で自主企画についての説明は終わりなのですが、また文字数が半端に余ってしまいました。(1話あたりの文字数の目安にと思い、この創作論もどきは基本3000文字弱で揃えております)
そこで、ちょっとだけ補講をさせていただきたいと思います。
補講:作品タイトル変更について
作品を公開した後でも、タイトルを変更することができます。各作品の『小説設定』から可能です。人によっては大幅な変更をなさる場合もあるかもしれませんね。
変更自体は簡単操作ですぐに終わるのですが、読者の方は急にタイトルが変わって混乱なさるかもしれません。そこで、変更した後になさってほしいことがあるのです。
それは『近況ノート』でのお知らせです。「タイトルを変えました」という報告ですね。作品がなくなった訳ではなく、看板を変えただけなのだと分かってもらえれば、読者の方にも納得していただけるかなと思います。
その際は新しいタイトルだけでなく、旧題も併記するとより伝わりやすいと思います。こんな感じですかね。
旧「ピース」
↓
新「龍の落とし物」
せっかくいらしてくださった読者様も、作品がなくなったと勘違いなされば、どこかへ行ってしまうかもしれません。そうならないように、改題の報告を近況ノートでしておくとよいのかなと思いました。
では、今回のまとめです。
・自主企画は大きく分けて『読み合い』と『本棚』
・読み合いは基本読まれたら読み返す
・本棚は基本『本棚』に置くだけでよい
補講については絶対でもないですし、方法の一つとして聞いてくだされば十分でございます。
僕は一つの作品で4回もタイトル変えてしまいました……。苦手なんですよタイトル。特に。言うまでもありませんが、基本変えない方がよいものです。
こんな失敗続きの僕にお付き合いくださり本当にありがとうございます。失敗からしか学べないテクニックもあると思いますので、創作論もどきはもうちょっとだけ続く予定です。
次回は『注目の作品』についてです。それでは失礼します。(2814文字)
※追記
タイトル変更についてですが、タイトルそのものを新題・旧題で併記するというお知らせ方法もあります(コメント欄で教えていただきました)。こんな感じですね。
「龍の落とし物(旧題「ピース」を改題)」
短めのタイトルでは特に有効ですね。ある程度時間が経ったら、旧題の方は外してしまいましょう。
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