タップしてもらえるタイトルとは!
せっかく書いた作品、たくさんの方に読んでもらいたいですよね。そこで今回は、より多くの方にタップ(クリック)していただける作品タイトルを考えましょう。
どのようなタイトルが効果的なのでしょうか。長いもの、短いもの、色々あると思います。いわゆる長文タイトルは、ライトノベルの分野で相性がいいようですね。
カクヨム内の作品はライトノベルが多いので、今回は長文タイトルをメインに述べさせていただきます。
もちろん、短いタイトルを否定する訳ではございません。そちらのメリットも後述させていただきますね。
1.長文タイトルについて
ランキング上位の作品を見ると、特にジャンル『異世界ファンタジー』や『ラブコメ』では長文タイトルが強いみたいですね。タイトルが文章になっていて、作品の大まかな流れを把握できるのが強みです。
なぜ上位の作品には長文が多いのでしょうか。理由を見ていきましょう。
・本屋様との違い
本屋様の本には短いタイトルのものが多いですよね。表紙がイラストのライト文芸でも、短文タイトルのものを見かけます。なぜでしょうか。
書店様に並ぶ本は、出版社様のお墨付きを得た作品です。「この本は売れる」という確信があったから世に出ているのだと思います。消費者の側でも、その経緯を無意識に理解しているのです。
そのため、タイトルで内容が分からなくても、『安心感』という太鼓判を信用して購入できるのです。『プロの編集者がゴーサインを出した本』という保証が付いている訳ですね。
加えて、イラストの効果もあります。最近は本当にイラスト入りの表紙が増えましたね。ライトノベル以外でも当たり前の光景になりました。
イラストがあることによって、内容をイメージしやすくなります。タイトルだけではピンと来なくても、絵の力がイメージを補ってくれるのですね。
一方、カクヨム人の作品には基本イラストがありません。また、ほとんどがアマチュア様の作品です。カクヨム様で投稿しているからといって、出版社様のお墨付きを得られた訳ではないのです。
ここが本屋様と投稿サイトの違いです。本屋様の本には『出版物』『表紙』というパッケージがありますが、我々は自作に関してはセルフプロデュースです。名もなき作品に自分でタイトルを付けて、手に取ってもらえるようイメージを工夫しなければなりません。
そこで確立された手段が長文タイトルです。タイトルを読むだけで、作品の概要をさらうことができる――。
言い換えれば自己紹介です。それもかなり丁寧な。賛否両論あるかもしれませんが、手段の一つとして有用な面もあるのではないかと思います。
では、どのような自己紹介が効果的なのでしょうか。上位作品を分析した結果、共通して見られたのは以下のような特徴でした。
①主人公に投影できるかどうかが分かる
②検索でヒットしやすいキーワードが盛り込まれている
③作者オリジナルの言葉は避ける
④39文字以下である
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①主人公に投影できるかどうかが分かる
タイトルで作品の概要を紹介する際、特に主人公の置かれた状況について言及するのが有利なようです。『どんな主人公なのか』が分かるタイトルはタップされやすいみたいです。
これから読む作品を選ぶ際、『主人公に自分を重ねることができるか』を気にする読者様は多いと思います。物語への没入感が違ってきますからね。
主人公の特徴がタイトルで分かれば、自分に『刺さる』かどうかをすぐに判断してもらえます。その流れでタップしてもらいましょう。
②検索でヒットしやすいキーワードが盛り込まれている
カクヨム様の『検索』で対象となる範囲は、『タイトル』『キャッチコピー』『タグ』『紹介文』だそうです。タイトルの文字も検索に含まれるので、読者様が検索をかけそうな『キーワード』を盛り込みましょう。
この『キーワードタイトル』、言い換えれば『テンプレタイトル』ですね。「またテンプレか……」というお声が聞こえてくるようですが、いい部分だけ利用させてもらいましょうよ。テンプレキーワードをいくつかご紹介しますね。
・転生
・最強
・チート
・無双
・悪役
・ハーレム
・幼馴染
・妹
・美少女
……このような単語は、いずれも検索の際に打ち込まれやすいものです。テンプレキーワードを配置しておくことで、作品がヒットする確率がアップします。
③作者オリジナルの言葉は避ける
これは②と
検索の話をなしにしても、オリジナルの言葉はイメージが湧きにくいものです。作品の内容を掴んでもらうには不向きかと思われます。迷ったら、普及している言葉で
④39文字以下である
カクヨム様の場合、『新着小説』や『注目の作品』で表示されるタイトルの文字は39文字までです(PC表示の場合)。40文字以降は『…』← このように省略されてしまい読めません。
そのため、長文タイトルでも39文字以下に留めることをおすすめします。まあ書いてみれば分かりますが、39文字もあれば十分なので、心配なさらなくて大丈夫ですよ。
ちなみに、この創作論もどきのタイトルは42文字ですが、これは省略の『…』を見ていただくためにあえてこうしました。『新着小説』欄で確認してみてください。(投稿時間は18:23です)
以上、長文タイトルのコツでした。読んでいただかないことには始まりませんからね。納得いかない部分も多々あったかと思いますが、単なる手段・選択肢としてご理解いただければ幸いです。
2.短いタイトルについて
こちらにもメリットはあります。ズバリ、『読みやすい』。長文タイトルは最後まで読んでもらえないこともありますが、短いタイトルならひと目で入ってきますよね。
画面上にたくさんの作品が並んでいる中で、ポツンと短いタイトルがあると自然に目がいきます。タイトルの周りに余白があるから目立つんですよね。
キャッチ―なもの、語呂がいいもの、不思議な雰囲気のあるもの……。短文タイトルのポテンシャルに賭けてみるのも、ですからアリだと思います。
ただ、短い分センスが要求されるので僕には無理そうです。そんな訳で、今回は長文タイトルのお話が多くなってしまいました。バランスが悪くて申し訳ございません。
では、今回のまとめです。
・自己紹介として効果的な長文タイトル
①主人公に投影できるかどうかが分かる
②検索でヒットしやすいキーワードが盛り込まれている
③作者オリジナルの言葉は避ける
④39文字以下である
・短文タイトルもジャンルやセンス次第では大いにアリ
最後丸投げになってしまいましたね……。ちゃんと解説できればよかったのですが、これ以上テキトーなことを言ってもいけないので、潔く切り上げます。
次回はキャッチコピー・タグ・紹介文を考えましょう。こちらも効果的なものにしたいですね。
それでは失礼します。(2876文字)
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