キャッチコピー・タグ・紹介文
①キャッチコピー
カクヨム様では自作をアピールする『キャッチコピー』を書くことができます。書かなくても投稿自体は可能なのですが、読者様の関心を
イメージとしては本の帯ですかね。「心あたたまる感動のドラマ……」とか「衝撃の結末! 予測不能などんでん返し!」とかよくありますよね。
そのようなものをですね、自分で書くことができるのです。ユニークなシステムですよね。プロデューサー的センスが問われそうです。
・キャッチコピーは35文字まで
まず、使える文字数の確認です。キャッチコピーとして打ち込めるのは35文字までです。
・作品をひと言で要約する
ランキング上位の作品を見ると、作品の特徴を端的に表しているものが多かったです。やはりタイトル同様、作品の内容を掴んでもらうことが、タップ・クリックの確率を上げるようですね。
とはいえ文字数制限があるので、概要を述べるのには限界があります。細かいあらすじは『紹介文』に負担させましょう。
キャッチコピーで作品イメージを伝えるには、例えば次のようなやり方があります。
・印象的なセリフを切り取る
カクヨム様はキャラクター小説が多いようです。登場人物のセリフをそのままキャッチコピーとして利用すると、作品イメージが浮かびやすいのだと思われます。
手っ取り早いのは、作品の内容が要約されたセリフを、主人公に喋ってもらうというやり方ですね。『人』が発声する文量なので、文字数もそこまで
内容の要約以外の手法だと、作中で特に印象に残るセリフを持ってくるのもいいですね。名シーンをキャッチコピーで先行公開しましょう。
例えばジャンルが『ラブコメ』なら、ヒロインの思わせぶりなセリフを載せるのもいいかもしれません。うっかりタップしてしまうような魅力的なものを配置しましょう。
・イメージカラーを設定する
作品ごとに設定するイメージカラーは、キャッチコピーの文字の色として反映されます。作品の雰囲気を色でも表現しましょう。
ジャンルでいうと『ラブコメ』ならピンク、『ホラー』なら暗い色といった具合ですね。
学園が舞台の青春ストーリーなら青、悪役に転生する話なら紫など、イメージに合った色で、作品選びの手助けをしましょう。
②タグ
キャッチコピーの後は『タグ』を設定しましょう。タグとは、作品の性質や属性・テーマを表す言葉のことです。
定義だけではピンと来ないので、具体的に挙げてみましょう。例によって、ランキング上位作品のタグを見てみます。
こんな感じでした。
・カクヨムオンリー
・ライトノベル
・男主人公
・高校生
・学園
・青春
・コメディ
・ギャグ
・異世界転生
・主人公最強
・チート
・ハーレム
・美少女
・幼馴染
・ざまぁ
・TS
・ハッピーエンド
タグは検索の対象なので、やはり検索されやすいワードが強いみたいですね。『作品を探す人は何と打って検索するのか』を、意識して決めるとよいでしょう。
③紹介文
あらすじや登場人物の紹介です。物語の大まかな流れや、主人公の性質・置かれた状況などを説明しましょう。最大1万文字まで入力できますが、読むのが大変なので、長すぎない方がよいかと思われます。
・おすすめは500文字以内
長編でもそれくらいあれば十分だと思います。
読者様が紹介文を開くのは、もっぱら「この作品を読むかどうか」を、なんとなく迷っている時です。長いとそれだけでブラウザバックされてしまうおそれがあるので、簡潔に伝えましょう。
※目安として、この『もどき』の紹介文を500文字にしておきました。ご参考までに。
https://kakuyomu.jp/works/16818093083714928873
・最初の89文字が勝負!
作品が『検索』や『ランキング』ページに表示される際、PCでは、紹介文も最初の89文字まで表示されます。わざわざ『作品ページ』へジャンプしなくても、その場であらすじがちょっとだけ分かるのです。
なお、90文字以降は『…』← このように省略されてしまいます。
ですので、特に伝えたい情報を、最初の89文字に持ってくるのが効果的です。先に作品の特徴を押し出して、細かい概要は90文字以降に回しましょう。
紹介文のサンプルを、3つほど書いてみました。具体的な記入例を見ていきましょう。なお、90文字以降は、あえて『…』で省略しました。
A.あらすじを優先するパターン
彼の名は十文字一郎。本人はいたって普通の高校生を自認しているが、不良のような見た目から周囲に恐れられている。そんな彼の趣味はネコ動画の鑑賞。こうして登校している時も、スマホの画面…
*
『検索』ページなどで表示されるのは、上記の部分までです。
紹介文では空白や空行も1文字としてカウントされるため、あえて文頭1字下げせずに書きました。スペースをフルに活用するため、89文字目までは空行も挟まないことをおすすめします。
あらすじを優先するパターンですが、まあ自然に物語を
B.主人公の性質を優先するパターン
俺は十文字一郎。いたって普通の高校生だが、なぜか友達は一人もいない。みんな俺の顔を見ると走り去ってしまう。……俺、何かしたか? まあいい、こうしてスマホを覗けば、今日も子ネコちゃん…
*
主人公自身に喋ってもらうことで、キャラクターの考え方や認識などがダイレクトに伝わります。どのような人物であるかを、より直感的に把握してもらえるのではないでしょうか。
一方で、開示される情報の量は若干減ってしまいましたね……。今が登校中であることまでは盛り込めませんでした。
客観的に
C.動きのあるシーンを先に持ってくるパターン
俺は十文字一郎。どこにでもいる普通の高校生だ。朝のHRで紹介された転校生を、俺は思わず指差して叫んだ。「あっ! あの時の食パン咥え女!」「そういうアンタは歩きスマホサイテー男!」交差…
*
うーん、一応やってはみましたが……。さすがにちょっと分かりづらくなってきましたね……。
手法としては、シーンを先に持ってくるというものです。ここでは主人公とヒロインが互いを
ヒロインが急に現れるのでやや唐突です。おそらく交差点でぶつかる系のラブコメなのでしょうが、情報が込み入っているため、読んでいて混乱します。
Cについては、コンパクトかつ分かりやすくまとめられる自信のある方にだけおすすめします。僕の力量では難しかったです。
僕のおすすめ順は、アルファベット順にA、B、Cですね。
では、今回のまとめです。
①キャッチコピー(~35文字)
・作品をひと言で表す
・印象的なセリフを切り抜く
②タグ(~8個)
・検索されるワードを意識する
・上位作のタグから自作に合ったものを拝借する
③紹介文(おすすめは500文字以内)
・あらすじや主人公の紹介
・最初の89文字は特に重要
キャッチコピー・タグ・紹介文は、いずれも後から変更できますので、ぜひ気負わずに書いてみてください。
次回は『プロフィール』を設定しましょう。皆様、これが終わったらいよいよ投稿できますよ! あとちょっとですので、一緒に頑張りましょう。
それでは失礼します。(2999文字)
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