第10章:「疑い深き探究者 - デイヴィッド・ヒュームの経験論」
暖かな窓辺で、お姉さんは新しい章の話を始めました。私は、これまでの哲学者たちの話を思い返しながら、期待に胸を膨らませてソファに座りました。
「さて、今日はデイヴィッド・ヒュームについてお話しするわ。彼は18世紀のスコットランドの哲学者で、人間の知識や道徳について、とても斬新な考え方をした人なのよ」
お姉さんの言葉に、私は少し緊張しながらも興味津々で耳を傾けました。
「ヒュームは1711年、エディンバラ近郊の裕福な地主の家に生まれたの。彼のお父さんは弁護士だったんだけど、ヒュームが2歳の時に亡くなってしまったのよ」
「え? またお父さんを亡くした哲学者なの?」
私の素直な感想に、お姉さんは優しく微笑みました。
「そうね、確かに哲学者の中には幼くして片親を亡くした人が多いわ。でも、それぞれの経験が彼らの思想形成に影響を与えているのよ。ヒュームの場合、母親と兄、妹に囲まれて育ったことが、後の彼の思想に影響を与えたと言われているわ」
「どんな風に影響したの?」
「ヒュームは、人間の感情や共感の重要性を強調したの。これは、家族との絆や母親の愛情を強く感じながら育った経験が基になっているんじゃないかって言われているわ」
私は少し考え込みました。これまで学んできた哲学者たちの生い立ちを思い返すと、確かにそれぞれの経験が思想に影響を与えているように感じました。
「ねえ、お姉さん。私、少しわかってきたかも。哲学って、ただ難しいことを考えるんじゃなくて、自分の経験から世界を理解しようとすることなんだね」
お姉さんは嬉しそうに頷きました。
「その通りよ! 素晴らしい気づきね。ヒュームも、まさにそういう考え方をした人なの。彼は『人間の知識は全て経験に基づいている』って主張したのよ」
「へぇ、それってロックの考え方に似てない?」
「よく気づいたわ! 確かにヒュームはロックの影響を強く受けているの。でも、ヒュームはさらに徹底して『経験主義』を推し進めたのよ」
私は少し自信を持って、これまでの学びを振り返りながら質問しました。
「じゃあ、ヒュームは『タブラ・ラサ』って考え方も信じてたの?」
お姉さんは驚いたような、でも嬉しそうな表情を浮かべました。
「すごいわ! ちゃんとロックの考え方を覚えていたのね。そうよ、ヒュームも基本的には『タブラ・ラサ』の考え方を受け入れていたわ。でも、彼はそこからさらに進んで、人間の知識や信念の基礎について深く考えたの」
「どういうこと?」
「例えば、ヒュームは『因果関係』について疑問を投げかけたのよ」
「因果関係? それって、原因と結果のことだよね?」
「そうよ。例えば、『火を近づけると紙が燃える』っていう因果関係。私たちはこれを当たり前のように信じているでしょ?」
「うん、そうだね」
「でも、ヒュームは『本当にそうかな?』って疑問を投げかけたの。彼は『私たちが見ているのは、ただ二つの出来事が続けて起こっているだけで、本当の『原因』は見えていないんじゃないか』って考えたのよ」
私は少し混乱した様子で首を傾げました。
「え? でも、火で紙が燃えるのは明らかじゃない?」
お姉さんは優しく微笑みながら説明を続けました。
「確かにそう見えるわよね。でも、ヒュームが言いたかったのは、私たちが『因果関係』だと思っているものは、実は単なる『習慣』かもしれないってことなの。つまり、『火の近くで紙が燃える』のを何度も見ているから、『火は紙を燃やす原因になる』って信じているだけかもしれない、って」
「うーん……」
私は首を抱えて考え込みました。これまで当たり前だと思っていたことが、実はそうじゃないかもしれない……。その考えは、少し怖くもあり、でも同時にワクワクするような感覚も覚えました。
お姉さんは、私の表情を見て続けました。
「難しく感じるかもしれないけど、これがヒュームの凄いところなの。彼は、私たちが当たり前だと思っていることに疑問を投げかけ、本当にそうなのか、徹底的に考え抜こうとしたのよ」
「へぇ、すごいね。でも、そんな風に何でも疑っちゃったら、生きていくの大変じゃない?」
お姉さんはクスッと笑いました。
「鋭い指摘ね。実は、ヒュームも同じことを考えていたのよ。彼は哲学的な懐疑と日常生活を両立させることの難しさについて、こんなことを書いているわ」
お姉さんは本棚から一冊の本を取り出し、ページをめくりながら読み上げました。
「『私は食事をし、バックギャモン(西洋のすごろくのような遊び)をし、友人たちと談笑する。そして、3、4時間哲学的思索に没頭して幸せだったのち、その思索が冷たくて、ひねくれていて、滑稽なものに思えてくる時、私は哲学を全て燃やしてしまいたくなる』」
「えっ? 哲学者なのに、哲学を燃やしたくなるの?」
お姉さんは優しく微笑みながら説明しました。
「そうよ。ヒュームは、徹底的に物事を懐疑的に見つめる哲学的思考と、日常生活の間で葛藤していたのよ。でも、彼はこの葛藤こそが重要だと考えたの」
「葛藤が重要? どういうこと?」
「ヒュームは、完全な懐疑主義に陥ることなく、かといって何でも鵜呑みにするのでもなく、常に批判的に物事を見る姿勢が大切だと考えたのよ。つまり、『適度な懐疑心』を持つことが重要だってことね」
私は少し考えてから言いました。
「なるほど……。確かに、何でも疑うのは大変だけど、時々『本当にそうなのかな?』って考えてみるのは大切かもしれないね」
お姉さんは嬉しそうに頷きました。
「その通りよ! ヒュームの考え方を日常生活に取り入れるなら、まさにそういうことね。例えば、ニュースを見たり本を読んだりしたとき、たまには『本当にそうなのかな?』って立ち止まって考えてみるの。それだけで、物事をより深く理解できるようになるわ」
私は少し自信を持って言いました。
「じゃあ、お姉さんの話も疑ってみるべきかな?」
お姉さんは大笑いしました。
「もちろんよ! 私の話だって、絶対的な真理じゃないわ。むしろ、私の話を聞いて、自分でも調べてみたり、考えてみたりすることが大切なの」
私は嬉しくなって、もっと詳しく聞きたくなりました。
「ねえ、ヒュームの日常生活ってどんな感じだったの? やっぱり、いつも深刻なことばかり考えてたの?」
お姉さんは首を横に振りました。
「いいえ、そんなことないわ。ヒュームは社交的で、ユーモアのセンスがある人だったんだって。特に、食事を楽しむのが大好きだったみたいよ」
「えっ? そうなの? 意外!」
「そうよ。ヒュームは『美食家』としても有名だったの。彼はよく友人たちを招いて、豪華な夕食会を開いていたんだって」
「へぇ~。でも、なんだか親しみやすい感じがするね」
お姉さんは嬉しそうに続けました。
「そうでしょう? ヒュームは、哲学は難しいものではなく、日常生活の中で実践されるべきものだと考えていたのよ。だからこそ、彼は友人たちとの会話や食事の中で、哲学的な議論を楽しんでいたんだと思うわ」
「なるほど……。じゃあ、私たちが今やってるみたいに、普通に話しながら哲学について考えるってことだね」
「その通りよ! 素晴らしい気づきね」
お姉さんは満足そうに微笑みました。そして、ヒュームの興味深いエピソードについて話し始めました。
「ヒュームには面白い習慣があったのよ。彼は毎朝、友人たちと『朝の散歩クラブ』を作って、エディンバラの町を歩き回っていたんだって」
「散歩クラブ? なんだか楽しそう!」
「そうでしょう? 彼らは歩きながら、哲学や政治、文学について議論を交わしていたのよ。時には激しい議論になることもあったけど、ヒュームはいつも冗談を言って場を和ませていたんだって」
私は目を輝かせて聞いていました。哲学者たちの人間的な一面を知ることで、彼らがより身近に感じられるようになってきました。
「ねえ、お姉さん。私たちも『哲学散歩』してみない?」
お姉さんは驚いたような、でも嬉しそうな表情を浮かべました。
「まあ、素晴らしいアイデアね! そうね、今度の週末にでも試してみましょう。歩きながら、これまで学んできた哲学者たちのことを振り返ってみるのもいいかもしれないわ」
私は興奮して、早速計画を立て始めました。哲学が、本の中だけのものではなく、実際の生活の中で実践できるものだということを、身をもって感じ始めていました。
お姉さんは、ヒュームの人生についてさらに詳しく話し始めました。
「ヒュームの人生も、決して平坦ではなかったのよ。彼は若い頃、うつ病のような症状に悩まされていたんだって」
「え? そうなの?」
「そうよ。彼は自分の状態を『憂鬱症(メランコリー)』と呼んでいたわ。ある時期、彼はこの症状に苦しんで、ほとんど外出もできないほどだったんだって」
「それは大変だったね……。でも、どうやって乗り越えたの?」
お姉さんは少し考えてから答えました。
「ヒュームは、自分の感情や思考を客観的に観察することで、少しずつ状態を改善していったみたいよ。彼は後に『私の憂鬱症は、私の理性を破壊するどころか、むしろそれを強化した』って書いているわ」
「へぇ、すごいね。辛い経験を、前向きに捉えられたんだ」
「そうね。これは、ヒュームの哲学的な考え方とも関係があるの。彼は、人間の感情や思考を客観的に観察し、分析することの重要性を説いたのよ」
私は少し考えてから言いました。
「じゃあ、辛いことがあっても、それを客観的に見てみるってことが大切なんだね」
お姉さんは嬉しそうに頷きました。
「その通りよ! ヒュームの教えを実践しているわね。辛い経験も、それを客観的に観察することで、自分自身や世界についての理解を深める機会になるの」
私は少し自信を持って、これまでの自分の経験を振り返ってみました。確かに、辛かったことも、今こうして振り返ってみると、何か学べることがあったように思えます
「ねえ、お姉さん。私、少し分かってきたかも。哲学って、難しいことを考えるんじゃなくて、自分の経験を深く理解しようとすることなんだね」
お姉さんは嬉しそうに微笑みました。
「その通りよ! 素晴らしい気づきね。ヒュームも、まさにそういうことを大切にした哲学者なの。彼は『人間本性論』という本の中で、人間の心や行動を詳しく観察し、分析しているわ」
「人間本性論? なんだかかっこいいタイトルだね」
「そうでしょう? ヒュームは、この本で人間の知識、感情、道徳について深く考察しているの。特に興味深いのは、彼の『因果関係』と『帰納法』についての考察よ」
私は少し緊張しながら聞きました。また難しい話が始まるのかな、と思いつつも、これまでの経験から、きっと面白い話があるんだろうと期待していました。
「ヒュームは、私たちが『因果関係』だと思っているものの多くは、実は『習慣』や『期待』に基づいているんじゃないかって考えたの」
「え? どういうこと?」
「例えば、『太陽が昇れば、空が明るくなる』っていう因果関係。これって本当に『原因と結果』なのかな?」
私は少し考えてから答えました。
「うーん、でも、いつもそうなるじゃない?」
「そうね。でも、ヒュームが言いたかったのは、『いつもそうなる』って経験から、私たちは『必ずそうなる』って結論を導き出しているんじゃないか、ということなの」
「あ、なるほど……。でも、それって問題なの?」
お姉さんは優しく微笑みながら説明を続けました。
「問題というより、私たちの知識の限界を示しているのよ。ヒュームは、私たちの知識の多くが『帰納法』に基づいていると指摘したの」
「帰納法? それって何?」
「帰納法っていうのは、個別の事例から一般的な法則を導き出す方法よ。例えば、『今まで見た白鳥は全部白かった。だから、全ての白鳥は白い』って結論を出すようなことね」
「あ、なんとなく分かった気がする。でも、それってダメなの?」
お姉さんは首を横に振りました。
「ダメってわけじゃないわ。実際、科学や日常生活で、私たちはよくこの方法を使っているの。でも、ヒュームが指摘したのは、この方法には論理的な保証がないってことなの」
「論理的な保証?」
「そう。『今まで見た白鳥が全部白かった』としても、次に見る白鳥が必ず白いという保証はないでしょう? 実際、後になって黒い白鳥が発見されたりしたわ」
私は少し驚いて、そして考え込みました。確かに、今まで経験したことだけで、全てを判断するのは危ないかもしれない……。
「じゃあ、お姉さん。私たちはどうすればいいの? 何も信じちゃいけないの?」
お姉さんは優しく微笑みました。
「いいえ、そうじゃないわ。ヒュームが言いたかったのは、私たちの知識には限界があるってことを認識しつつ、それでも理性的に考え、行動することが大切だってことなの」
「うーん、難しいな……」
「確かに難しいわね。でも、この考え方は私たちの日常生活にも活かせるのよ。例えば、ニュースを見たり、誰かの意見を聞いたりしたとき、『これは本当に正しいのかな?』って少し立ち止まって考えてみること。それだけでも、物事をより深く理解できるようになるわ」
私は少し自信を持って言いました。
「そっか、さっきの『適度な懐疑心』ってことだね」
「その通り! 素晴らしいわ。ヒュームの考え方を理解し始めているわね」
お姉さんは嬉しそうに頷きました。そして、ヒュームの人生についてさらに話を続けました。
「ところで、ヒュームには面白いエピソードがあるの。彼は、自分の著作があまりにも難解で評判が悪かったことに落ち込んで、一時は執筆をやめようと思ったことがあったんだって」
「えっ? そうなの?」
「そうよ。でも、彼は諦めずに書き続けたの。そして、後年になって彼の思想が徐々に理解され、評価されるようになっていったのよ」
「へぇ、粘り強かったんだね」
「そうね。ヒュームは『私の哲学的原理は、年とともに成熟し、根付いていく』って書いているわ。これは、新しい考え方が受け入れられるまでには時間がかかるってことを、彼自身が経験として学んだからなのよ」
私は少し考えてから言いました。
「じゃあ、新しいアイデアを思いついても、すぐには認められないかもしれないってことだね。でも、諦めずに頑張れば、いつか理解してもらえるかもしれない」
お姉さんは嬉しそうに頷きました。
「その通りよ! ヒュームの生き方から学べる大切な教訓ね。新しいことにチャレンジするときは、すぐに結果が出なくても諦めないこと。そして、自分の考えを常に見直し、改善していくことが大切なの」
私は少し元気づけられた気がしました。今までの哲学者たちの話を聞いて、彼らも苦労や挫折を経験しながら、それでも自分の考えを追求し続けたことを知り、勇気をもらえた気がします。
お姉さんは、ヒュームの最期についてゆっくりと話し始めました。
「ヒュームは晩年、癌を患っていたのよ。でも、彼は「ヒュームは晩年、癌を患っていたのよ。でも、彼は最後まで前向きな姿勢を保ち続けたんだって」
私は少し悲しそうな顔をしました。
「癌? それは辛かったんじゃない?」
お姉さんは優しく微笑みながら答えました。
「確かに辛かったと思うわ。でも、ヒュームは自分の死に対しても哲学的な態度を取ったのよ。彼は友人に宛てた手紙の中で、こう書いているわ」
お姉さんは本棚から一冊の本を取り出し、ページをめくりながら読み上げました。
「『私は衰弱しています。でも、あまり苦しんでいません。もし友人たちに、私の死に方について報告できるとしたら、それは面白い哲学的実験になるでしょう』」
「えっ? 死を『哲学的実験』って……」
私は驚きの声を上げました。お姉さんは続けました。
「そうよ。ヒュームは、自分の死の過程さえも、客観的に観察しようとしたのね。彼は、死を恐れるのではなく、むしろそれを人生の自然な一部として受け入れようとしたの」
「すごいな……。でも、怖くなかったのかな」
「きっと怖い気持ちもあったと思うわ。でも、ヒュームは自分の哲学を最後まで貫こうとしたのね。彼は『理性的に考え、冷静に観察する』という自分の哲学的姿勢を、死の間際まで保ち続けたのよ」
私は少し考え込みました。死というものを、そんな風に捉えることができるなんて、すごいことだと思いました。
「ねえ、お姉さん。ヒュームの死生観って、どんな感じだったの?」
お姉さんは少し考えてから答えました。
「ヒュームは、死後の世界や魂の不滅を信じていなかったのよ。彼は、人間の意識は脳の働きによるものだと考えていたから、体が滅びれば意識も消えると考えていたの」
「え? でも、それって怖くないの?」
「確かに、多くの人にとっては怖い考えかもしれないわね。でも、ヒュームはそれを受け入れ、むしろ『今、この瞬間を大切に生きる』ことの重要性を説いたのよ」
私は少し不安そうな顔をしました。お姉さんは優しく続けました。
「ヒュームは、『死後の世界がないからこそ、今の人生を精一杯生きる価値がある』って考えたの。彼にとって、人生の意味は死後の報酬にあるのではなく、今この瞬間の経験や関係性の中にあったのよ」
「なるほど……。確かに、そう考えると今を大切にしようって思えるかも」
お姉さんは嬉しそうに頷きました。
「そうよ。ヒュームの考え方は、私たちに『今この瞬間を大切に生きる』ことの重要性を教えてくれているの。彼の哲学は、決して暗いものではなく、むしろ人生を豊かに生きるためのものだったのよ」
私は少し考えてから言いました。
「ねえ、お姉さん。私、少し分かってきたかも。哲学って、難しいことを考えるんじゃなくて、どう生きるかを考えることなんだね」
お姉さんは嬉しそうに微笑みました。
「その通りよ! 素晴らしい気づきね。ヒュームの哲学も、まさにそういうものだったの。彼は、人間の知識や道徳、感情について深く考察することで、より良く生きるための指針を探していたのよ」
私は少し自信を持って言いました。
「じゃあ、私たちも日常生活の中で、時々立ち止まって考えてみるのが大切なんだね。『なぜこう思うんだろう』とか『これって本当かな』とか」
「その通りよ! ヒュームの教えを実践しているわね。こうやって少しずつ、物事を深く考える習慣をつけていくことが大切なの」
お姉さんは、最後にこう付け加えました。
「ヒュームの哲学は、私たちに『批判的思考』の重要性を教えてくれているのよ。ただ鵜呑みにするのではなく、常に疑問を持ち、自分で考える。そして、その過程を楽しむこと。それが、ヒュームの教えの核心なの」
私は、これまでの哲学者たちの話を思い返しながら、少しずつ自分の中で哲学的な考え方が形作られていくのを感じました。難しいと思っていた哲学が、少しずつ身近なものに感じられるようになってきたのです。
「ねえ、お姉さん。次は誰の話を聞けるの?」
お姉さんは微笑んで答えました。
「次は、ドイツの哲学者イマヌエル・カントについてお話しするわ。彼は、ヒュームの影響を強く受けながらも、全く新しい哲学を作り上げた人なのよ」
私は期待に胸を膨らませながら、次の哲学者の話を楽しみに待つことにしました。
「さらに調べてみよう:
1. ヒュームの『人間本性論』を読んでみよう。特に、「因果関係」と「帰納法」についての議論は興味深いわ。
2. ヒュームの道徳哲学について調べてみよう。彼の「共感」の概念は、現代の倫理学にも大きな影響を与えているのよ。
3. ヒュームの宗教批判について調べてみるのも面白いわ。彼の『奇跡論』は、今でも議論の的になっているの」
お姉さんはそう言って、次の章への準備を始めました。私は、ヒュームの教えを胸に刻みながら、次の哲学者の話を心待ちにしていました。
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