障害年金の有り難さ
星咲 紗和(ほしざき さわ)
本編
私は、一般就労が困難です。そのため、障害年金を受給して生活をしています。障害年金がなければ、生活が成り立たないと言っても過言ではありません。私はこれまでに何度か一般就労を試みました。専門学校を卒業した直後やその後も、何度も挑戦しましたが、結果はすべてダメでした。
仕事が理解できず、失敗を繰り返し、上司からは「お前はダメだ」と罵られ、周りからも馬鹿にされ、最終的には鬱病を発症するまでに追い込まれました。今でもその時のことがトラウマとなっており、夢にまで出てくるほどです。そして、発達障害があることが発覚し、ASDや吃音、感覚過敏など、さまざまな苦手分野があることが分かりました。
そこからいろいろな手順を踏んで、障害年金を受給するまでに至りました。そして、就労継続支援B型とも出会い、微々たる工賃ではありますが、働くことができるようになりました。障害年金が受給できることが、今は私にとって大きな安心につながっています。しかし、いつこの支援が切られるかわからないという不安もあり、完全に安心しているわけではありません。
それでも、暮らしの中でさまざまな経験を重ね、得た知識を活用しながら、今は平穏な生活を送ることができています。障害年金は私の生活の要であり、なくてはならないものです。ベーシックインカムの実現を望んでいますが、それが叶わない間は、障害年金が私の生命線です。
働きたくても一般就労が困難で、多くの課題に向き合いながら、平穏な暮らしを夢見て地道に励む人々がいることを、ぜひ多くの人に知ってもらい、理解を深めてもらえると幸いです。
障害年金の有り難さ 星咲 紗和(ほしざき さわ) @bosanezaki92
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
生きづらくても、生きなきゃいけない僕の暮らし最新/星咲 紗和(ほしざき さわ)
★12 エッセイ・ノンフィクション 連載中 193話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます