第29話 バレリア

 シノのキスで目を覚ました。



「んっ……おはようございます。昨日はありがとうございました……またいつでもおいでになってください。」



 今日から東の海岸都市イデンを目指す。

 ラキ、マドカ、ロゼ、ソフィアでフレイムリザードに乗る。

 ワイバーンは早いけどやることなくて暇なんだよね。

 ラキは俺の前に当たり前のように乗ってきた。



「ルーカス」


「はっ!」



 呼ぶとすぐにルーカスがニョキッと地面から生えてきた。



「倒した魔物素材を回収できるか。」


「はっ容易いことでございます。」



 前方の敵はラキが倒して、遠くの敵はビュンビュンと矢を放ち、ロゼが倒している。

 ルーカスは離れた魔物も生きていない状態なら亜空間に回収することができた。

 この能力があればなんでも盗り放題だ。


 街道は森を避けているが、森を直線に突っ切るルートをとった。

 フォレストタイガーやオーガ、1つ目のサイクロプスと大きい魔物が多い。

 瞬殺だが。


 ラキもオリハルコンの剣に俺の血を吸わせながら従属化させていく。

 フォレストタイガーにオーガを乗せて追ってこさせる。

 サイクロプスは3mもあるので大きすぎて乗ることはできなかった。

 昼に一度確認するとオーガ30匹、サイクロプスが40匹くらいが従属化できていた。オーガに遺跡で回収した装備品を渡していく。

 サイクロプスには両手剣を渡す。


 昼は一度ユースの街に転移で戻りエリスのレストランへ行くことにした。

2階に通されるとエリス達もすぐに合流する。


 情報共有システムが確立されている。

 美女たちに囲まれて食事をするのはいい気分だからいいが。


 お昼までの冒険を皆に話しながらコースを食べると、みんな目をキラキラさせて、聞いてくれた。


 午後から従属化した魔物を横に並ばせて、森を掃討していく。

 どんどん横に広がりながら根こそぎ掃討した。


 ロゼはワイバーンに乗り、上から討ち漏らしを遠距離で倒していく。


 俺は何もしていない。

 たまに魔物に片手剣を投げつけるラキの邪魔をしないように体を撫で回したりし て反応を楽しむくらいだ。

 ラキは無表情だがまんざらでもないで嫌そうにはしていない。

 かわいい。


 夕方になったので進行中の近くの町による。

魔物たちは倍くらいになったが町に入れたらパニックになるので森で休ませた。


 町は森に近い場所にあったが、商人とその護衛が多いようだった。大きめの宿を取り、酒場に向かうことにする。

 酒場では夕食に魔物の肉を豪快に焼いたものや木の実や野菜のサラダなどが多い。

 常温保存のビールのような飲み物が出てきたのでマドカに魔法の氷を出してもらって飲むことにした。


「ここに綺麗なおねえちゃんがたくさんいるじゃねぇか。俺の相手もしてくれよ。」



 酔っ払った他の男の客が何度も絡んできたがマドカの転移ゲートで他の街に転移してもらった。



「ロウ様、ラキばかり抱っこしてずるいです。」


「ラキは体が小さいからしょうがない。」



 相変わらずラキは俺の膝の上で焼かれた肉を小さな口に頬張りながらロゼに無表情に反論した。

  ロゼは矢を撃つのに忙しいからしかたないよな。

 ソフィアはあまり何も言わないがちゃっかり俺の横に座って俺の左手をそっと両手で包み込むように手をつないでいる。


 マドカは皆の前ではツンだから横目でチラチラ見ているがあまりデレる発言はしないようだ。


 酒場からすぐにある宿の部屋に戻ると知らない女の子がドアの前に立っている。



「バレリアと申します。ミノス商店で今日から働いています。本日のお供をさせていただきます。よろしくお願いします。」



 バレリアはグレー色で艶々の髪を肩まで伸ばしたバイト後輩系年下美少女である。

 メイド服っぽいのを着ているが下半身と腕の部分がすけすけである。下着の白い三角形かクッキリ見えているので思わずジロジロ見てしまう。



「あっあの……恥ずかしいのであまり見ないでください…」



 部屋の中に入ると部屋の一角にゲートが開いていた。

 このゲートは亜空間の中に繋がっている。

 ルーカスは亜空間収納とは別に大きさは限定されるが人が入れる空間が作れる。

 しかし入口を閉めて違う場所に出したりはできないため、生きている人を誘拐したり魔物を無尽蔵に捕獲はできないようだ。


 虹色に光るゲートの枠から覗き込むとゲートの向こうは大浴場になっていた。ナイスだ。

 きわどい服を着ているバレリアに部屋で服を脱がせてもらい、浴場に入ると、中には普通に男の人が入っていた。



「えっ……他の人がいる……そんなはずじゃ……どうしよう……」



 他の客は気配を感じない。

 おそらくソフィアの幻覚魔法だろう。

 

 亜空間に二人で入った瞬間にルーカスの通信が入った。



(ロウ様、この亜空間内は、バレリアの深層心理を私が事前に読み取り、実際の物体と人物を幻覚魔法で再現しています。)



 つまり、バレリアはこのシチュエーションを望んでいる。ならその欲望を満たしてやろう。

 他の客と同じく、椅子に座る。



「えっと……失礼します……」



 蛇口をひねるとシャワーからお湯が出た。

 ルーカスは俺の日本の記憶を読み取り、魔道具や魔法で細かくその記憶を再現しているようだった。



「ど……どうしよう……でも……」



 バレリアは他の客の視線を感じながら乳房を隠しながらメイド服を脱いでその真っ白な肌を全て観衆にさらけ出した。


 他の客の視線は全てバレリアが独占している。



「ああ……見られてる……うぅぅ……」



 バレリアは懸命に自分の乳房を隠しながら事前にレクチャーを受けたであろうやり方で体に石鹸を泡立てていく。

 俺は事前に横に置いてあったエアベッドに横に寝かせられた。



「し……失礼します……」



 バレリアは視線を気にしながら自分の泡だったからだを俺にこすり付けて洗い始めた。

 始めは俺の後ろから抱きしめるようにして体を上下させる。

 俺の耳元でバレリアの吐息が感じられた。

 自分の乳房や体の前面を使い俺の背中を洗い上げていく。

 

 他の客は俺たちの周りに集まりだした。

 銭湯にいたおじさんも子供も青年もバレリアの体を隅々まで凝視して観察している。


 バレリアは大勢に見られてる前で自分の体と俺のお湯を流し、色々隠しながらお湯に入った。

 少し温まった後、俺は湯船の縁に座り、バレリアを膝の上に座らせる。

 

 バレリアは多く集まっている観衆に正面を向いて座っており、懸命に自分の乳房と股を手で隠した。



「あっ……だ……だめです。見られちゃいます……んっ……」



 恥ずかしがりながら両手で懸命に体を隠すバレリアを優しくなでていくと、吐息が、激しくなり、体をピクピクと震わせた。

  手で隠しているところも手を掴んで皆に見せてやる。



 「あっぁぁ……だめ……」



 必死に抵抗するバレリアの足を力ずくで少しづつ開いていく。



「うぅうぅ……ぁぁ……」



 バレリアの股を開きながらその割れ目を優しく撫でてやると体を震わせながらビチャビチャと音を鳴らし始めた。



「だ……だめ……もうやめてください……お願いします……」



 腰を浮かせ、観衆からよく見えるように足を広げた状態でバレリアの中に入っていく。

 バレリアの体の中はドロドロで、バレリアのひだが俺の体に纏わりついてくる。



「あっ……あっぁぁ……」



 俺がバレリアの体を上下に揺すっていたが、次第にバレリアが自分で体を動かして自分の乳房を激しく揉みだした。

 バレリアは自分だけで体を動かし出し入れする際にジャブジャブと音がして飛沫をまき散らす。



「あぁ……も……もうだめです……ぁぁ」



 震える体を拭いてやり、幻覚魔法のことを話す。



「ロウ様以外に見られてなくて良かったです。」



 バレリアから強く抱きしめられ、長い間強くキスをし続けた。

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