第27話 ルシア

 エリスのベッドで目が覚める。

 すぐにエリスが胸元に飛び込んできてキスをしてきた。

 肩を抱いて優しく抱きしめる。かわいい。


 装備品を確認して、メンバーと昨日の続き砂漠の遺跡に向かう。

 地下6階から下へ進んでいき9階まで来た。

 相変わらずアリの魔物を弱らせながら従属させる。 


 ソフィアに誘導されてしばらく進むと行き止まりになってしまった。



「この向こうに部屋があるわ。」



 ソフィアの霧魔法で感知したようだ。



「では俺がやろう。」



 キエンが腰を落とし、壁に向かって正拳突きする。

 遺跡内が揺れ動いた。

 いい突きだ。


 キエンにより壁が破壊されると、破壊した壁の奥に階段が見えた。

 後から追われないように壁は土魔法で同じように再現しておく。


 見つけた階段は螺旋状に長く下に続いている。

 階段を降りると階段が終わった箇所から横穴に続いた。

 横穴を進むと地下水が沸いているようで通路横には水が流れている。


 通路を歩くと広い部屋にたどり着き、その部屋の中心に宝箱が置いてある。

 中にはオリハルコンの剣が丁寧にしまってあった。

 装飾がきれいな剣だ。


「こんなものか?」



 周りを見渡す。



「音魔法で周りを探知してみますわ。耳を塞いでください。」



 ソフィアが杖に魔力を込める。

 きんっと高い音が聞こえ、ソフィアが、奥の壁に近づいて壁をこつこつと叩く。



「この先まだ部屋がありますわ。」



 キエンに再び壁を壊してもらう。

 壁を壊すと壁の向こう側は土になっていた。

 土を10メートルくらい掘り進めると硬い金属を掘り当てた。



「下がっていろ。」



 ドワーフのオリハルコンの剣に魔力を溜めると空気が振動した。

 金属に刃を突き刺すと、横に斬ることができた。

 何の金属なんだろう。

 ドワーフにみてもらうか。


 金属の壁を切り開いて中に入る。

 金属の壁の中に入ると土壁の部屋に入ることができた。

 部屋の中には重厚な柩が置いてある。



「王の柩か?」



 蓋を横にずらしてみるが柩が開かない。

 俺に代わってキエンが押してみるが開かなかった。

 仕方ないのでオリハルコンの剣で斬ると中から煙がもくもくと出てきた。


 出てくる煙がしだいに多くなってきて前がみえないほどになると中から人影が見えてきた。



「これはこれは。この封印を解いていただき、ありがとうございます。」



 中から出てきたのは真っ黒なスーツを着たコウモリの翼と2本の角をはやした悪魔だった。



「封印されてからかなり時間が経ったようですね。忌々しい高僧どもは今の時代にはいないようですから順番に人間どもの恐怖を拾い集めましょうか。」



 言い終わるか終わらないかの瞬間にラキが首を刎ねた。

 刎ねたはずだった。


 悪魔の首は何事もないように繋がっている。



「あなた達は生かしておこうと思いましたが、邪魔ですね。」



 不機嫌そうな顔をして魔力を放出する。

 すると薄暗く、何も無い空間に周りの景色が変わった。



「崩れると嫌なので私の亜空間に入ってもらいました。」


 

 マドカが火のレーザービームを放つが悪魔の直前でジリジリと火花が散り止まっている。



「ほうほう、なかなかの威力ですね。しかし魔法は得策ではありませんね。」



 キエン、ラキ、ロゼの攻撃は手前にバリアが張られているように届いていない。

 ソフィアが魔力を練っている。何か狙っているな。オリハルコンの剣に血を吸わせ、魔力を練る。


 物理無効化と魔法無効化を斬れるかどうか。



(マドカ、空間属性で亜空間を開くイメージで剣に込めろ。ソフィア二振り目に合わせろ。いけるか?)


(いつでもいけます。)


(前をどけ。)



キエン、ラキを退かせる。


 オリハルコンの剣を下に構え、一直線に悪魔に向かう。オリハルコンの剣を横一文字になぎ払う。

 悪魔の手前の空間を斬る。


 そのままその威力を殺さずに回転し、竜巻のように同じなき払いを一歩踏み込んで行った。


 俺の剣は悪魔に届いた。

 悪魔の胴を真っ二つにした瞬間に悪魔が消えた。

 下に魔法陣が浮かんで消えた。



「逃げられたか。」



「いえ、召喚契約に成功しました。」



 ソフィアは魔力を使い果たしたようで座りこんでしまった。



「召喚?封印したのか?」


「正確には召喚の対象として登録しました。」



 青の魔法杖を握ると魔法陣が現れる。

 黒のスーツの悪魔が跪いて現れた。



「私はルーカスと申します。ロウ様にお仕えできること、誠に光栄でございます。」


「ソフィアと召喚契約したんじゃないのか?」


「契約の間際にロウ様と心の回廊が繋がりました。私の主はロウ様でございます。」



 しかし、ソフィアによって召喚は自由自在に行えるようだ。

 ルーカスは俺と同じくらいの年の外見だが、今の国ができる前から生きているらしい。

 赤い目で長い黒髪をなびかせるイケメン紳士だ。


 空間魔法、亜空間操作を得意とし、人の記憶、感情を読み、操作できるようだ。物理、魔法無効化は亜空間操作だったらしい。


「ロウ様の血をもう少し頂けないでしょうか。もっと強くなれる気がするのです。」



 何か怖いが、掌を剣で切り、跪つくルーカスに飲ませてやる。



「あぁっ!この知識はこの世界のものではない!このルーカス、ロウ様の知識を活用して必ずやロウ様のお役に立ってみせます。」



 記憶を読まれたのか、俺の好みも全て筒抜けになったと。

 悪意がないみたいだから少しでも役に立ってもらおう。



「無闇に人を陥れたり、迷惑をかけるなよ。」


「御意。」



 ルーカスは空間魔法で床に沈むように消えていった。



「疲れたし帰るか。」



 ラキが抱っこして欲しいと言うので、抱っこしてやると、頭を胸にこすりつけてくる。 かわいい。

 忘れてたが明日は服屋に行こう。

 洞窟からマドカのゲートをくぐり屋敷に戻ると、メイド服のシノが出迎えてくれた。



「お帰りなさい、ロウ様。今日はお目当ての財宝は見つかりましたか?」


「あぁ、すごいのを見つけたぞ。」



 俺は亜空間収納から装飾の多いオリハルコンを見せてやった。



「まぁ!こんなすごい剣初めて見ました。」



 シノは素直に驚き剣をまじまじと見つめている。

 俺はシノを抱き寄せてぎゅっと抱きしめた。



「あぁ……ロウ様……あたたかい……」



 シノにキスをして準備された食事を食べることにした。

 食事にエリスがいない。

 珍しいな。

 食事を終えて風呂に向かうと知らない女性が立っていた。



「えっえっと。ルシアと言います。よろしくお願いします。」



 ルシアはあたふたして落ち着かない感じでお辞儀した。

 今日は教育が行き届いていないようだし、服が普段着だ。

 いつもの薄い水着やキャミソールではない。

 この街でよく見る、白の服だ。

 

 ルシアはグレーに近い薄い黒髪のショートで、顔も幼い感じが残るかわいい妹キャラだ。



「えっと……どうしたらいいでしょうか……初めてで良く分からなくて……ご迷惑おかけしたらすみません。」


「気にしなくていい。今日は俺が教えてあげるから嫌だったら言ってくれ。」


「は……はい。よろしくお願いします。」


「あっ……恥ずかしいです……」



おもむろにルシアの後ろに回り、服を脱がせていく。



「んっ...」



指が肌に当たるとビクッと体を震わせるが、露わになった体を懸命に隠している。

俺は服を脱ぎ、浴場に入り湯船の横で、横になった。



「こっちへ来て座って、ゆっくりとお湯をかけて」


「は……はい。」


 ルシアは懸命に自分の胸を隠しながら恐る恐る俺にお湯をかける。

 新人研修みたいでいいな。



「この石鹸を体全体に泡立てて。」


「は……はい……わかりました。」



 ルシアは自分の体を少しでも隠そうとしながら泡立てていく。



「それじゃあ、体で体を洗って。」


「えっ……わ……わかりました。」


 2つの山を使って横からチロチロやっている。



「あっ...そ...そんな...んっ...ああぁ...」



 腕を掴み、お腹の上に跨がせ、体を強制的に前後させる。



「んっ...あ...だめです...そんなこと...」


「んっ...ぁっ」



 肩を掴み、強引にキスする。

 そうしているうちに体を自分で前後させて洗い始めた。

 甘い吐息が漏れ始めている。



「んっ..」



 ルシアは自分からキスをするようになってきた。



「お湯で泡を流して。」


「はっはい。すみません。」



 二人で風呂を出てルシアに体を拭いてもらった。

 その後、手を引いて、部屋に行く。



「えっ...えっと...」



 ミュレーが何も言わずお辞儀する。

 メガネの黒髪美人教師だ。綺麗だな。


 ルシアの手が強くぎゅっと握りかえしてくる。

 ミュレーにびっくりしたんだろう。

 そのまま、手を引いて部屋へ入るとミュレーも入ってきた。


 ミュレーは椅子に座りこちらを無言で見ている。

 ルシアをミュレーの前に立たせて、俺は後ろに回る。



「あっあの...」



 少しづつ服を脱がせると懸命に声を我慢している。



「んっ……は……恥ずかしいです……」



 ミュレーに見せるように少しづつ下着もずらしていく。

 耳が真っ赤だ。



「んぅぅ...」


「あっ...んっ...」



 赤くなった耳を舌で舐め、体をしっとりと撫でていく。

 体全体を丁寧に時間をかけて撫でる。

 足を雫が何本も線を引くように滴っていく。

 

 立っているのもつらいようで足がガクガクしはじめた。

 ルシアをミュレーに近づけてミュレーの肩にルシアの手を置かせる。



「あぁ……だ……だめです……は……恥ずかしいです……」



 後ろからゆっくりとルシアの窮屈な体の中をかき分けて入っていく。



「あっ……う……」



 ルシアの中はドロドロだ。

 ミュレーにも振動が伝わり、座っているミュレーは揺れている。

 ミュレーも目がトロンとしてただ少しづつ体を揺らしていた。

 しばらくルシアを揺らしていると床に崩れ落ちたので、、震えるミュレーを俺の上に座らせる。



「あっ……あぁ……」



 ミュレーは反転してこちら向きになり、手を首に回してキスをせがんできた。



「も……もう……我慢できません……」



 自分で腰を浮かせて探りながら自分の体の中に入れてきた。



「ああぁあっっ……いいっ……」



 ミュレーの奥まで入った瞬間に痙攣して飛沫を上げた。

 お尻をパシパシと強めに叩いてやる。



「ぁ……も……もっと……もっと……」



 2つの山を強くつねって、乱暴に鷲掴みにする。



「ああぁっ……だ……だめ……でちゃう……」



美人教師のミュレーは痙攣して勢いよく何度も床に飛沫を撒き散らした。

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