第26話 カルラ


朝起きるとノアが四つん這いになって俺の上に乗り、優しくキスをしてくれる。



「んっ....」



 今日は朝からパウラを連れてゲートをくぐりパウラの村に行くことにした。

 村はオアシスが枯れ、人もまばらだ。

 パウラは村の様子を見て悔しそうにしている。


 俺はクラカの近くにいる魔物に指示して、狩った魔物の素材をこの村持ってくるように指示した。

 魔物が素材を村に持ってくると村人は呆然と立ち尽くして、建物の中に逃げていっ

た。



「この素材を売って井戸を掘り、村を立て直せ。



 建物を建ててもいい。

 定期的に素材は届けさせる。金はお前の好きに使え。」



「あの...ロウ様ありがとうございました。」



 パウラに村のことは任せ、ドワーフの所へ行くことにした。



「おう、青色魔法玉の杖できとるぞ。」


「そこのじょーちゃんから預かった世界樹の枝から作った。」



 杖は両手で持つ大きさで2人の背の高さ合わせてあり、微妙に長さが違う。木の先端に魔法玉が埋め込まれていて、つなぎにオリハルコンが使われているようだ。

 すぐに試し打ちに森に転移した。



 「魔力を凝縮させ線のイメージで放ってくれ。」



 マドカはこれまでは巨大な火炎放射器みたいな魔法だったが青色のレーザー光線みたいな感じで高密度化されて威力があがった。

 魔法が着弾すると地面をふっとばした。


 ソフィアの雷も黒い蜘蛛の糸のように細く放たれて、50mほどある岩山を吹き飛ばした。



「こりゃすごい!魔法玉だけじゃこんな威力にならんぞ。」



 世界樹の木がこの威力を出しているとしたらまだ生きているかもしれない。

 試しに血を混ぜた水を杖にかけてみる。



「こいつ等にその力を貸してやってくれ」



 二人とももう一度同じ魔法を放つ。

 空気が震え、髪や服がなびいた。


 マドカの火魔法は直撃した地面をマグマに変え、ソフィアの雷魔法は大きなクレーターを作った。

 ドワーフも唖然としている。



「おったまげたわい。これが世界樹の力か……」



 コツコツ夜にマドカが通い、魔法付与した収納の指輪も貰った。

 ドワーフと別れた後、ゲートでクラカに戻り、遺跡を目指す。

 キエンも合流したので収納の指輪を渡しておく。


 遺跡はクラカのまちの更に南だ。

 ワイバーンに乗り、砂漠の中の遺跡を探す。


 遺跡の入口は何箇所かあり、石造りの柱が残っているところが多い。

 入口から小型の魔物を侵入させて探索させることにした。

 今回は探索用にオーガを連れてきていて、リーダーとなるオーガに収納の指輪をつけさせて見つけたのものを回収させることにした。


 スパイダーなどの虫系の魔物も探索用に各チームに組み入れた。

 俺たちは一番見つけにくそうな丘の上のひっそりとした入口から入る。

 遺跡の中は壁や天井が石造りだが、砂が入り込んでいて、床は砂地だ。

 マドカの光魔法で中を照らしながら進む。


 魔物はスプリンガーと呼ばれる二足歩行のトカゲの獣人が多く生息していた。

 矢では威力調節が難しく遺跡を破壊しかねないため、ラキとキエンがメインで倒していった。


 キエンの青斧は振り回せないためミスリルの剣を装備させている。

 大きなキエンが持つと片手剣も短剣に見える。


 弱らせたスプリンガーを従属化させて探索を進めた。 

 階段を使い、少しづつ下に進む。

 ある程度奥に行くと通路が枝分かれしたのでソフィアの霧魔法を広範囲に展開させ、、遺跡の構造を把握することにした。


 長年冒険者が潜っていることも有って、普通の場所には財宝はないだろう。

 財宝が魔力を放っているなら、魔物が多いか、強い場所が怪しいし、部屋自体が隔離されている可能性が高いため、孤立している部屋を探す。


 地下5階ほど来たが、まだ財宝は見つけられない。

 一度ゲートで屋敷に戻ることにした。

 収納リングを預けたオーガのところへ行き、一度中身を回収する。


 屋敷に戻り、全ての中身を出す。

 冒険者の遺品らしき装備品や所持品が多い。

 主にはミスリルの武器、サンドリザードの革を使った装備品が多く、指輪やアクセサリー系も多い。


 ミノスに鑑定してもらい、性能を調べてもらおう。

 従属化したスプリンガーに武器や装備品を渡す。

 オーガは50匹、スプリンガーは80匹ほどになった。


 オーガはすでにドワーフの装備品を付けている。

 全て装備品が回ったわけではないが、数が揃うと魔王軍みたいな感じを醸し出している。


 ゲートで、ミノス商会に飛びミノスの仕事部屋に入る。



「いらっしゃいませ。ロウ様。本日はどのような御用でしょうか。」


「遺跡でアクセサリーを拾ってな。鑑定を頼む。」


「すごい数ですね。何人かで手分けして書類にしますのでしばらくお待ち下さい。先日お貸ししていただいたワイバーンの運搬が始まっております。地域差の物価差を利用した販売や、これまで運べなかった傷みやすい食料や、割れやすい商品を簡単に運べるようになりました。」


「そうか。どこでもうまいものが食えるようになるのはいいな。」



 これまで月1万シーロ(100万円相当)の儲けが月5万シーロまで跳ね上がっているという。

 各街に支店を出して、売り出しと買い取りをする店を出しているとのことだ。

 店員は全員奴隷でエリスが選び、個別に俺への対応の教育を徹底的に行っているのでいつ店に顔を出してもいいとのこと。


 他のメンバーと別れ早速ユースのミノス商会の支店へ行く。

 ユース支店は大きく、食料品販売がメインで店内が広い。

 日本の大きなスーパー位ある。


 各魔物の肉や、シャームの農産物や香辛料、イデンの海産物など品揃えが多く、生鮮食品が多い。

 商品をかごに入れて、最後に精算している。

 エリスにスーパーのこと話したから、そこからヒントを得たのか。


 生鮮食品の隣では各魔物集落から集めた素材を販売している。

 素材は多種多様で、加工された装備品やクラカの工芸品も多く扱っている。

 安いものから高いものまでかなり幅広に扱っているためか、来る客層が幅広い。


 店員は全員美女だ。さすがエリスセレクト。

 わかっている。

 店内に入ると、少し年上のお姉さんが横に並んだ。



「ロウ様お初にお目にかかります。ユース支店の取りまとめをしておりますカルラと申します。本日はお越しいただき大変光栄でございます。」



 カルラは俺よりも少し背が高く、髪は少し癖っ毛でパーマをかけたように波打ち、目はぱっちりの唇がぷりぷりのデキる美女系OLタイプだ。

 服装も白シャツにタイトなスカート、黒のタイツを履いている。


 タイツは初めて見たな。

 きっと俺のイメージから服屋が頑張ったに違いない。

 いい出来だ。

 素晴らしい。


 カルラは体を密着して、どこから仕入れたのか、価格設定の仕方、どの客層を狙った商品なのかを説明してくれる。

 密着するカルラの胸元の2つの山が気になって仕方がない。


 名残惜しそうにするカルラと別れ、屋敷に帰り食事にした。

 俺の隣はいつもエリスが座る。

 今日行った支店のことを褒め、服屋に特別報酬を渡しておくよう指示した。

 また、価格の表示や看板を大きくわかりやすくしたほうがいいと少しアドバイスをしておいた。


 食事を終え、風呂に向かうとカルラが正座して待っていた。



「本日はありがとう御座いました。カルラです。本日のお風呂のお伴させていただきます。」



 カルラは光沢薄ピタの透けるワンピース水着を着ている。

 下にブラウンの下着を着ているが、体のラインがクッキリわかり、かなりいい凹凸が見える。


 さすが支店長。オーラがある。

 爽やかな笑顔で服を脱がせてくれ、プロ感がある。

 湯船の横に寝かせられ、丁寧にお湯をかけられた。


 支店長の全身に泡を立ててる姿を見ながら、水着のあたりの仕上がりを確かめる。 

 ピッタリ密着した水着は薄くいい仕上がりだ。



「んっ……どうぞ存分に堪能ください。」



 頬を赤らめながら触る手を自ら色々なところに誘導する。



「も……もっと触ってください……」



 水着もその下側もヌルヌルである。

 カルラは全身を使い俺の体をキレイに洗い上げていった。

 泡を流してもらい、お湯に入る。

 支店長は全身が敏感になっており、少し触っただけでもビクッとして、震えている。



「あぁっ……こんなの初めてです……」



 お湯につかり、水着をずらして腰をゆっくり下ろそうとしている。



「んっ……ぁっ……もうだめです……お許しください……」



 ゆっくりヒクヒクしながら震えていたので腰に手を当て手伝い、中に入っていく。



「ぁあぁぁっ……」



 カルラは首に手を回して激しく抱きしめてきた。

 お湯がザバザバ波打つ。



「だ……だめです……それ以上は……」



 目をうっとりさせながらキスをしてきた。

 ぐったりするカルラを脱衣所に置いて部屋に戻ったが誰もいないので隣の部屋に入った。

 美人秘書のエリスが寝ている。

 寝ているふりだな。


 超ミニのキャミソールと白の下着しか着ていない。

 布団をゆっくりと剥いで、キスをする。



「んっ……来て頂きありがとうございます。嬉しいです。このエリスを如何様にもしてください。」



 泣かなくてもいいのに。

 全身を強く撫で回す。



「あっ……くっ……ください……お願いします……」



 白い下着をビチャビチャに濡らして擦り付けてくる。

 上に四つん這いにさせて、優しくキスをしたまま、下着をずらしてゆっくりと少しづつトロトロの中に入っていく。



「あぁっ……も……もっとください……」



 自分で上下する秘書系美女。

 何度も体を痙攣させて、すぐに上下する。

 布団がずいぶん濡れてしまった。

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