第19話 シノ その2

 朝起きると、ウリが飛びついて四つん這いに覆いかぶさりキスをしてきた。



「んっ……おはようございます。」



 サーラからも強引に抱き寄せてキスをされる。



「おはようございます。」



 可愛い笑顔で挨拶された。

 今日はラキ、マドカ、ロゼとムールの街のドワーフの店に行くことにした。



「おう!できてるぜ。」



 他の工房からかなりたくさん応援を呼べたので予定より早く仕上がったと言う。



「長いな。両手剣か。」



 身長位あるが、刀身が細く片手でも振れる。

 だが、軽いわけではなく、ずしりと手応えがある。

 反ってはいないが、日本刀に近いか。


 装飾はまったく無く、つばの部分まで真っ黒だ。



「刀身はミスリルと同様、込める魔力で切れ味が上がる。重さで斬るというよりも速さで斬るようにできてる。」



 魔力を込めると魔力が減る感覚があるが、剣には変化がない。



「長くて抜きにくいから鞘は一応あるが収納の指輪をつける。これで出し入れしてくれ。あと、狭いところで戦うこともあるだろうから短めの片手剣もつける。」


「あとはじょーちゃんのだ。基本はあんちゃんのと同じだ。」



 こちらは黒いシミターのような曲剣が2本。



「こいつは手袋とセットで、投げても魔力で手元に戻る仕組みだ。手袋に亜空間収納の機能も着いてるから自由に出すことができる。」



 ラキが曲剣の握り心地を確かめている。



「あと、弓を頼みたい。この前のトレントの木ではもう折れそうなんだ。」


「そうか。射つところを見せてくれ。」



 ゲートで森に行き、500mほど離れている野良のオーガを射つとオーガが木っ端微塵に吹き飛んだ。



「わかった。少し時間くれ。」


 その後工房に戻り、出来上がっていたオーガの武具10セット分を受け取る。

 フレイムリザードの素材で耐熱、耐火性能を有しているため、フレイムリザードがいる火山でも活躍出来そうだ。


 オーガの色付きから順番に渡していく。

 50匹くらいだったオーガは100匹ほどに増えていた。

 念の為、新しく仲間になったオーガにも血を飲ませ、従属させておく。


 その後、フレイムリザードを蹂躙しに行くことにした。

 知力上昇イヤリングでマドカのアクアストームの威力がかなり底上げされている。

 ラキのシミターも使い勝手が良さそうだ。


 リザードに、乗りながら投擲で倒している。

 火口付近はマグマで洞窟が出来ていたのを前に見つけていたので中に入ることにした。


 洞窟の中は3メートルはくらいの高さと幅があり時折狭くなったり、広くなったりして、横をマグマが流れている。


 洞窟の中も青いフレイムリザードがいっぱいだ。

 暑さもすごそうだが魔力が濃い。

 洞窟中で籠っているみたいだ。


 しばらく歩くと洞窟の一面に赤い結晶が出来ている所へ到着した。

 鉱石が魔力で結晶化しているようだ。


 マドカが注意深く観察していく。

 露店で見ていたものよりも赤みが強い。

 マドカは見るだけでなく魔力を流しながら確認していった。


 しばらく見ているとマドカが止まった。

 見てみると青色に一部変色している結晶があったので、マドカの亜空間収納で丸ごと収納した。


 マドカは御満悦の様子だ。

 せっかくなので採れそうな結晶は根こそぎ頂いた。

 明日、ドワーフに見せてみるか。

 また、びっくりするかな。


 ムールに転移すると、夜になっていたのでこのまま泊まることにしたが、キエンは更に北へ狩り行きたいと言うので別れることにした。

 通信が使えるし、なんとなくの位置もわかるから明日また合流することにした。


 ムールで宿を探して、ラキとマドカと泊まることにした。

 今日のマドカは、あまりツンツンしていない。

 結晶が嬉しかったのかずっとニマニマしている。


 宿の外で食事をとり、宿の温泉に入った。

 一度屋敷に戻ると二人に伝え、シノの部屋に忍び入り、布団を剥ぐ。

 長い黒髪が艶やかで寝顔も綺麗な顔立ちがよく分かる。

 シノは胸はデカい。


 起きないように絶妙なタッチで優しく撫でてやる。



「んっ....ぁっ...」



 起きるか起きないかのところで指輪をはめる。

 魔法がかかっており大きめな指輪は簡単にフィットする。



「ぇっ...ロウ様...この指輪は?」


「シノにプレゼントだ。似合うと思ってな。」


「そんな……ありがとうございます……」



 泣き始めてしまった。

 指輪はシャームの街のナイトマーケットで買ったもので赤い小さな宝石がついていて、身体強化の効果がある。

 他のメンバーの指輪も買ったが、全部宝石が違い、似合いそうか想像しながら買った。


 シノの肩を優しく抱き寄せて、泣いている目を見ながらキスをした。

 強引に体をこすりつけてくるシノを強く撫で回す。


 シノが四つん這いになり、自分で下着をずらして、腰を浮かし中に咥え込んだ。



「あっ...いいです....」



 パンパンと音を立てて上下するお姉さん系の艶々黒髪のシノ。

 もう一つのエリスの寝室に忍び入る。

 布団を剥ぎ、ジロジロと観察すると、白い肌はいつ見ても吸い込まれそうだ。 絶妙なタッチで2つの山を撫でてやる。



「んっぅ...」



 目が覚めそうなので指輪をつける。



「ロウ様っ!これは?」


「似合うと思ってな。」


「嬉しいです。」



 そのまま抱き寄せられる。

 泣きながらキスをして来るエリスを強く抱き寄せて、服を着せたまま、下着をずらし、激しく上下させる。


 涎を垂らして、何度も体を痙攣させるが強引に体を動かした。ゲートで戻り、ラキとマドカの部屋で指輪を渡して、二人とも泣きながらその体を激しく揺らした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る