第14話 ムールとエリス
次の朝起きるとミリが笑顔で迎えてくれる。
「おはようございます。んっ...あっ...」
あまりの可愛さに思わず強く抱きしめて、キスしてしまった。
朝食を済ませ、森の奥へ向かうと、平坦な森から山林へと変わった。
急斜面の山を進むと様々な色のオーガがいた。
主に黒だが、たまに青色や黄色がいて、青は水魔法、黄色は風魔法を使ってきた。
魔法防壁でマドカが攻撃を防ぎながら、広範囲魔法を放つ。
その隙にラキが2本の片手剣で戦闘不能にしていった。
しばらく進むと20匹くらいの群れに赤いやつが混じっている群れを見つけた。
あの鬼だけ少し感じが違う。
人に近い外見をしていて強そうだ。
防具も鎧をつけている。
あとから聞いたが鬼人と言う個体のようだ。
キティタイガーに乗り、赤の鬼人の周りから戦闘不能にしていく。
騎乗して戦うことを想定して作った薙刀を振り回し、なるべく急所を外して戦闘不能にしていく。
他の鬼を粗方倒し、赤の鬼人だけが残った。
ラキが1人で相手をするようた。ラキは緩急をつけた歩き方で惑わしながら戦っている。
ラキは今回の遠征でかなりレベルアップした。
鬼人は金棒しか持っておらず、金棒を振り回すが素早いラキに全くついていけてない。
腕を切り飛ばされた鬼人に血を飲ませ、従属させる。
鬼は他に50匹くらいを仲間にした後、近くに人の町があるというので寄ることにした。
オーガ自体、人と同じくらいの知能があるようで、鬼人になるとさらに賢い。
鬼人はキエンと名付け、町に一緒に連れて行くことにした。
他の鬼は森で留守番である。
町がパニックになるからだ。
町はムールと言う町で、400人くらいの人がいるそうだ。
ムールに着くとエリスが待っていた。
通信の指輪で大体の所在とムールに行くことは伝えてあったのだが、我慢できなくなり昨日からワーウルフに乗って来たらしい。
目が合うと涙目で走ってきて抱きついてきた。
「ごめんなさい。追いかけて来てしまいました。」
「置いていってすまなかったな。」
腰に手を回して強く抱きしめてやる。
「んっ....後でたくさんお願いします...」
ムールは鍛冶が盛んな町だった。
近くの鉱山でオリハルコンも取れるらしいので、ラキに店を選ばせて入ることにした。
店に入るとドワーフが武器の手入れをしていた。
ドワーフは初めて見るが低い背と髭面ですぐにドワーフだとわかる。
「鬼人じゃねーか!あんたらやっつけて仲間にしちまったのか!」
「あぁそうだ。」
「そりゃすげーや。あの山はオーガが多くて鉱物を掘りに行けなかったからな。助かるよ。ここに来たのは武具目当てだろう。あんたらの武器を見せてみな。」
まずは俺の片手剣を見せた。
「随分と魔素を吸ってるな。あと常に流してる魔力が尋常じゃない。もうミスリルの域を超えてるぞ。オリハルコンで強化したらあんたの魔力にあったオリハルコン以上の魔剣になるぜ。どうする?」
「ぜひ頼む。」
「鍛えるのには10日はかかる。そっちの嬢ちゃんのも見せてみな。…こちらも並じゃねーな。こっちもやれそうだぞ。」
「頼む。あとこいつにも作ってやれるか。」
「鬼人の武器か。どんなのがいい?」
「大きく振り回せるものをお願いしたい。」
そうキエンが言うと工房から離れた小屋に案内された。
そこにはキエンの身の丈を超える真っ青で巨大なハルバードがあった。
柄の部分と斧部分はひとつなぎになっていて、ゴツい。
「オリハルコン製だが魔石を融合させてあるから使う者の意思で伸ばすことができるぜ。重すぎてどうしようかと思ってたんだ。」
全部で20万シーロ(約2000万円)だった。
取り敢えず予備のミスリルの剣を借りて店を出る。
日が暮れそうだったので夕食を食べて宿泊することにする。
ここには温泉があるとのことで宿をエリスが取りに向かった。
400人の街にしては活気があり、温泉の客や冒険者も多い。
エリスが事前に取ってくれた宿に入る。
落ち着いた雰囲気で俺好みだ。
すぐに温泉に入ると続けてエリスが入ってきた。
いつもの薄いキャミソールだ。
「失礼します。この旅館を貸し切りましたので御安心ください。」
そのまま体を洗ってくれる。
透き通るような白い肌がキャミソールから透けて見えた。
エリスは体を使い、キャミソールをまくりあげて体全体を使って丁寧に洗ってくれた。
エリスの肌を堪能した後に温泉につかる。
「失礼します。」
そう言うと膝の上に乗るエリスが乗ってきたので体を支えてやる。
「あっ……」
そのままぎゅっと抱きしめると、体を強く擦り付けてきた。
「お……お願いします……」
そう言うと自分で腰を上げて中に入れていく。
ギュッと締り、コリコリと中でエリスのツブツブが当たる。
「あぁ....いぃ...んぅ...ぁ...」
ザバザバとエリスを揺らすと小さく何度も体を痙攣させた。
部屋に戻ってしばらく寛いだ後、ミリの部屋にそっと入る。
布団を剥ぎ、キャミソールの下から起こさないように撫でる。
「んっ……」
下着に手をゆっくりと入れるともうビチャビチャだ。
後ろに回りそのまま、ヌルヌルの中に入っていく。
「えっ……あっ……ロウ様の……ありがとうございます。」
後ろからパンパンと音を立てるとその度に体を震わせた。
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