第33話 緊急クエスト!
※まだ修正をしておらず、なおかつ熱出てる時に書いてるのでところどころ支離滅裂な可能性があります。まじすいません。
「男がおなごにかっこよく見られたい、おなごが男にかわいく見られたいのと同じじゃよ」
「というと?」
「その通りじゃ。女子から好かれたいからかっこいい服を着るのと同じじゃ。魔王というのは魔族を統べねばならんのじゃ。それに迫力というのは、相手を怖気つかせる上でこれ以上ないものじゃ。自身よりも大きいものを見ると怖気づくじゃろ?権力を示し、それでいて迫力を出し簡単に侵入させない。それが今の魔王城なんじゃ」
「ま……そういうことか……」
確かに、その通りだ。こんな所、普通侵入しようと思わないし、魔王。
しかし、この景色は絶景だ。僕は思わず見とれてしまった。
「どう!?すごいでしょこの景色!」
そんな声が後ろから聞こえてきたので振り返ると、そこにはフィオーレちゃんが立っていた。
「凄いね!こんなにいい景色を見られるなんて!」
するとフィオーレちゃんは笑顔になり、
「えへへっ!わたしのとっておき、すごいでしょ!!」
と嬉しそうに言った。かわいい……。
その時だ。
『緊急クエスト発令!!緊急クエスト発令!!冒険者各位は至急王国正門前に集合せよ!!繰り返します……』
そのアナウンスが王都中に響き渡った。
「緊急クエスト?」
「ふむ、どうやら何か起こったらしいな」
するとフィオーレちゃんは不安そうな顔をする。
「こわいよ……」
「大丈夫!」
と僕は言ったものの、正直嫌な予感がした。
「いくの……?」
「う〜ん……正直行かないほうがいいけど……」
僕がそう悩んでいると、メキアはフィオーレちゃんの手を取り、こう言った。
「フィオーレよ、妾たちも冒険者の端くれなんじゃ」
なにが冒険者の端くれだよ.......メキアは冒険者じゃないのに。
メキアは僕の方を見る。……まぁ確かにそうだ。ここで行かなかったらフィオーレちゃんのお母さんも被害を被ってしまうかもしれない。こんな無邪気な子にはまだ死に別れは早すぎる。正直戦闘とかやりたくないのだが........戦闘と決まったわけじゃないし行ってみるか。
「わかった。とりあえず正門に向かおう」
そして、僕とメキアはフィオーレちゃんを連れて正門に向かった。
門の前に着くとそこにはたくさんの冒険者や王国の兵士がいた。
ざっと数えて500人程だろうか……そのぐらいの大群だ。するとそこでリーダーらしき人物が、拡声器のような物を手に取り話し始めた。
『聞け!冒険者共!』
「俺は王国直属の騎士団団長であるゴルドという者だ!!これよりクエスト内容を発表する!!」
「緊急クエストの内容は、魔王軍幹部の討伐だ!」
…………え?
『詳しい内容は、今から4時間前に王都より北西に700m先の森の奥地にて、魔王軍の戦闘部隊と思わしき者共を発見!規模はおよそ200人程度!!そこで貴様らにはそいつ等を倒し、被害を抑えるよう頼む!!』
「おいおい……マジかよ……」
ゴルドと名乗った男の部下が紙を持ってこさせてなにか確認している。そして、その紙を読み上げた。
『なお、魔王軍幹部は情報に寄れば、1人!《死霊王》がいたそうだ!』
「死霊王……」
「ほう……妾と同じ名か」
「いやお前じゃねぇだろ。何言ってんだお前。ぶっとばすぞ」
メキアがドヤ顔で言ってきたので思わず突っ込んでしまった。しかし、そんなことを言っている暇ではない。
『そして、このクエストの報酬は王国からの報奨金として白金貨100枚!!さらに討伐した者全員に王国直属のギルドに入る権利を与える!!』
「白金貨100枚だって!?」
つい叫んでしまったが、そのぐらいの価値はある。
『さらに、討伐した者には、国王陛下から直々に勲章と爵位を授与するとの事だ!!この機会に魔王軍幹部を討ち取って名を上げようではないか!!』
そして、冒険者たちは雄叫びをあげた。
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