第24話 材料もクセつよなの、なんとかなりませんか
えっと……青ワインにメコにミルクにチズーにマトマ。
青ワイン……確かに色が青色だが風味は白ワインとほぼ一致。よって使えると判断。とある生き物のヨダレを使っているらしい。
メコ……生えていたところを採取。米とほぼ同じ。名称が違う。すでに炊かれているような状態なのが特徴。なお、火を通しても温めても水分が抜けないらしい。
ミルク……とある店をのぞいた時にあったため即買い。まぁ調味料ほどじゃないけど使うっちゃ使うからな。それにこの世界にどんな食べ物があるかわからんから、知ってる食べ物はもらえるだけ欲しい。
チズー……チーズとほぼ同格の風味を放つ。特徴として生えているものとミルクから作れるものがある。さらに白チズーというものもあるらしい。
マトマ……完全にトマトにしか見えない。ただし色彩が逆になっており、赤がまだ成熟していない頃、そして緑が成熟した色らしい。まだトマトは赤という感覚のせいで頭がバグりそうだ。バナナと思えばいけるか……?
そういえば、料理名僕のいた世界風にしたけどいいのかな。こっち風にすれば、【青ワイン香るマトマとミルクのリゾット】だけど……ま、いっか。美味しくできていたらどうでもいいか。
羊肉、タレス、ピーマーン、唐辛子(とらがらこ)、嬉しい(!?)お
羊肉……肉専門店で売れ残ってた羊肉だ。人肉とも噂のされている肉らしい。ま、おいしけりゃ人の肉でもなんでもいいや。倫理なんてクソ喰らえ(内心ビクビク)
タレス……どっからどう見てもレタスだ。誰がどう見てもレタス。ちなみにキャベツに似ているベツキャは猛毒を含み難易度の高い調理をしないと無毒化されないため、タレスと間違えてベツキャを食べて命の危機に瀕する人が毎年いるらしい。
ピーマーン………ピーマンのような野菜。形はピーマンではないが、味はピーマンなので持ってきてみた。ただし、買った時に店主から忠告されたがどうやら玉ねぎのような現象が起きるらしく、切っているときに汁がとんで涙が止まらないらしい。
唐辛子……漢字がある世界だったから唐辛子と書いてあって、『とうがらし』と読むのかと思ったら、『とうがらこ』でした。食べてみたがどうやらめっちゃ辛い反面、一時的に誰でも火を吹くことができるようになるらしい。……誰でもできるやん。
嬉しいお酒……まぁ今回は紹興酒に似ているラクールを使っていこうと思う。これはシャーラという花から分泌される蜜が原料。ちなみに酒に関しては最後になんとか見つけたのだが、正直日本酒に似ている酒でもいいかなと思っていた。てか嬉しいってなんだよ。アル中カ○カラやんけ。
生姜………これはこっちの世界でも名称は同じらしい。つまり地味 of 地味。強いていえば、深淵化した魔物がこぞって生姜好き?というか生姜を狙うため、深淵の餌付けアイテムだなんて呼ばれている。
「よし……」
食材の確認は済んだ。よし、調理を始めるか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます