第19話 拷問系束縛術

それから、取り巻きもコテンパンにのした。なんか「許してください、何でもしますから」だなんて言っていたが、「じゃあ死ねぇぇ!!!!」と顔面をぶん殴っておいた。ちなみに女性に関しては、羽交い締めでしめた。


「こいつら……どうするか」

アルマさんを追いかけたいが、こいつらを逃したらまた同じことをしそうだし、あとあと復讐と称して襲われても困る。

あっ……いいこと考えた。



【サイト先生の!拷問系束縛術〜!】


それではまず、こいつらを縄で縛ります。縄が今はないので、そこらへんにある蔦で作ってもいいんですが、ここには現在蔦が見当たらない(暗い)ので、こいつらの見ぐるみを全て剥ぎます。なお下着はコンプラ的にやめておく。

そして奴らのみぐるみ…….衣服を左右片方だけ破き、紐にして繋げて一本の長い紐にします。そして奴らをおしくらまんじゅうのように固まらせて縛ります。ここで大事なのは、燃えるものがない地面であることです。

そして2メートルぐらい離れたところに燃えるものを大量に並べて、燃やします。ちなみに自分は魔法が使えないですが、自分の世界から持ってきていた、ポケットにある『ライター』で燃やします。

これにて、拷問系束縛術の完成です。2メートルしか離れていない中、自分の二倍以上の高さの炎が燃え盛っているので暑いです。しかし逃げることもできないので、拷問のように自分か誰かが助けてくれるか、炎が燃え尽きるまで苦しむことになります。

しかも炎で光っているので、見つけやすい。しかもみぐるみを基本全て剥いでいるので何もできません。まぁ下着に入っていたらそれまでですが。男の下着はまぁまだ調べられるけど女性のは無理です。



【終わり】



「ふう……よし。いくか」

ライターで松明を作り、アルマさんが向かった方向へ進んでいく。



——数分後。



「で、このメキアバカたれは……」

「ええ……」

アルマさんが見えたので、近寄ってみると、そこには悶絶してうずくまっているメキアバカが。そしてその横には齧られた『虹色』のキノコが。


「ここは私が魔王様を担ぎますわ」

「お願いします」

流石にメキアだって魔族とはいえ女性であることに違いはない。男の僕に触れられるよりも女性で見知った人であるアルマさんのほうが数極倍いいだろう。


「そういえば、先ほどの人たちはどうしたの」

「ん?ああ、ぶっ倒して拘束してある」

「………野晒しで大丈夫なの?」

「ああ。もし逃げようとしても重傷を負うようにしてある」

「………もしかしてあんたって無慈悲だったりする?」

「………いんや。ちょっと僕が育った環境が特殊だったってだけさ」

「ふーん」


僕らは拘束してある例の……バッド・アザラシ?の元へ向かった。

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