101-120

いつだって みあげてるのはわたしたち それでいいんだ そっちがいいの


群衆の数えきれない感情と 光の粒はいのちそのもの


青春も苦楽も友も詰めこんだ これが僕らの四次元ポケット


祝杯を17回目の記念日に 君は1度もこないけれども


食卓は エゴで彩られてる愛 世界のどこかで幸せでいて



「つらいから今すぐにでも死にたい」と通話料金気にして生きてる


希死念慮 高まるたびにのむ薬 生きる方向一旦処方で


燃えくずと命の呼び名に宿るもの 稀人まれびととして生きる誉よ


とこしえのモラトリアムに満たされて 僕ねあなたの星になりたい


道標 失いかけたときにこそ 延命謀る 消えない焔



あの日から 時が止まったわけじゃない 僕は確かに拍動している


感情を 寒空に散らすことしかできぬ 幼いままの手負いの獣


「温いね」と笑う二人の手のひらに 戻る現実 回復の魔法


いま此処に存在するのは過去と未来 何処にもいかない心そのもの


ガラスの子 眼鏡のすみっこ 無意識に 砕けた虹が散らかってる海



生きていて なにも晴らさず健やかに 僕があなたを殺すのだから


彼らにも慶長休暇を与えよう 安寧の花に泥濘の夜


芸術の足りない世界はきらいなの 息苦しいのもホントはきらい


真夜中に燦然さんぜん輝く白月は ギターピックのかたちをしている


歪にも愛されてきた10年間 ほんとにさよならしないとだめなの?

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