第4話

「すまんなぁ、若い人に畑仕事なんて」

「いいからいいから!気にしないでおっちゃんはゆっくり休んでて!」

雲ひとつない青空の下に結翔の元気な声が響く。

近所の知り合いのおじいさんが腰を痛めて畑仕事の手伝いを探してる。

咲凪からのグループメッセージの翌日、ちょうど休みの結翔たちが集まった。

「芋掘りなんて小学校の体験以来だわ」

「ちょっと子供に戻ったみたいで楽しいわね」

小さめの畑だけれど、立派な野菜たちが育って収穫を待っている。

今日はさつまいもと大根を収穫してほしいと頼まれたので、女子は芋掘り、男子は大根掘りになった。


―――――


『終わったぁー!』

「ありがとうなぁ、助かったよ。お礼になるか分からんが芋と大根、好きなだけ持って帰るといいよ」

「えっ、いいの?」

「ああ、よくとれたから二人暮しでこんなに食べられないし、貰ってくれると助かるよ」

「じゃあお言葉に甘えていただきます!」

「ありがとう、おじさん」

袋も貰ってみんなでたくさん貰った。

それでもまだ老夫婦の二人暮しでは消費するのは大変だろう数があった。

そして結翔が収穫物を運んで、咲凪と共におじいさんを送っていくのを遥斗と紬希と優羽で見送る。

その後遥斗の家に集まってさつまいもは女子たちでスイートポテトなどのスイーツにして、大根はおでんにしたりして。

自分達で収穫した食材を美味しくいただいて温まるのだった。

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日々色色 瑚夏 @konatsunatsu

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