第11話 引っ越し
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ボロ小屋に戻ったスラのんはレンがぐっすりと寝ているのを見て、明日、話をしようと考え直した。
スラのんはレンに寄ると、次第に眠りに落ちた。
【翌朝】
スラのんが一番で目を覚ますと、レンをたたき起こした。
「相棒ーっ! 起きろーっ!」
ぽよーんっ!
スラのんがレンの腹に体当たりをすると、ようやくレンは目を覚ました。
「おはよう、スラのん」
「おはよう、相棒」
「お、どうした? 俺を見つめちゃって」
「いや実は昨日、これを手に入れたんだよ」
「空き家のカギ?」
「そう、スラばあ様からいただいたんだ」
「スラばあ?」
「と、とにかく、ミッドラル王国の空き家を自由に使ってイイってよ! 相棒」
「おお、そうか。 ナイスだスラのん」
「あとこの 白蛇のムチは?」
「これもスラばあ様からだよ」
「相棒にちょうどいいんじゃない? 装備してみてよ」
「おーけー」
【レンは 白蛇のムチ を装備しました】
「おー、かっけーよ 相棒」
「そか? サンキューな」
「これで怖いもの無しだな」
「そだね」
そして、スラのんは 格闘場への招待状 をレンに見せるか躊躇っていると、レンが興味深そうに覗き込んできた。
「何それ?」
「あ、これは格闘場への招待状らしいよ」
「ふーん、俺にはよく分からん」
「スライムVSスライム みたいなバトルだな」
「へぇー」
「でも、条件があるみたいよ」
「どんな?」
「僕も詳しくは……」
「書いてないの?」
「まだ、開けてないよ」
「じゃ開けてみようぜ」
レンがビリリッと破くと招待状が見えた。
「参加条件、参加条件…………」
【参加条件1 スライムテイマーにテイムされているスライム族のみ】
【参加条件2 レベル10から】
【参加条件3 バトルランクごとに参加費を払う】
「ほうほう」
【バトルルール1 テイマーは戦闘に参加できない】
【バトルルール2 テイマーはスライムに命令を出すことができる】
【バトルルール3 テイマーはバトル中いつでも棄権することができる】
「ほー」
レンは一通り目を通すと理解を示した。
「まあ、レベル10からだな」
「そだね」
「メタルでも倒すか?」
「ダメージ与えられないんじゃない?」
「確かに固そうだ」
「地道にレベル上げするからいいよ」
「だな」
スラのんは昨夜の出来事をレンに話した後、二人はミッドラル王国の空き家に向かうことになった。
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