第12話また会う日まで

ここへ来て、数日が経った。

宿題はもう、片づけてあるので、おじさんとおばさんのお手伝いをしている。

ちなみに、おじさんは模型店経営。


どうりで、祖父のコレクションがすぐに増えるわけだ。


おばさんは専業主婦だが、CDショップでアルバイトをしている。

どうりで祖母の、アイドル熱が深くなるわけだ。


この地は、有名人の故郷が多い。

祖母の推しもこの地の出身なので、おばさんの知り合いの親戚にあたる。

どうりで面識も出来るわけだ。


世の中狭いね。


で、おじさんとおばさんは店に出ているので、僕がすることは・・・


「裕也君、お弁当まだ?」

「はい。今すぐ」


美幸ちゃんに駆け寄る。


「どうぞ」

「ありがとう。裕也君」


完全な主夫である。

元々、掃除とかは苦にならないので、わりと楽しんでいる。


雪国の夏休みは、とっくに終わっているが、僕の住んでいる地区ももうすぐ終わる。

そろそろ帰らないとな。


「あっ、裕也君。忘れてたけど」

「何?」

「私、君の家の近くの大学に行くから、居候させてもらうから、よろしくね」


拒否権はない。


再会は近そうだ。

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なつやすみ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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