第6話携帯

僕は携帯を取り出す。

さすがに圏外ってことはあるまい。


「もしもし、母さん」

『あっ、裕也着いた?』

「美幸ちゃんたちにも、知らせたんだね」

『お世話になるからね』


面倒かける母さんだ


「で、この家」

『あっ、良さそう?』

「まあ、住みやすくなってるんじゃないかな」

『写メ送ってくれる?』

「ああ。送るよ」


僕は、いくつか写メを撮って送信した。


『じゃあ、父さんと相談してみるね』

「ああ」


携帯は切れた。


「裕也くん、こっちに来て」

「わかった」


美幸ちゃんに呼ばれる。

そこは祖父の部屋だった。


入ってみて、驚いた。


「美幸ちゃん、これ?」

「驚いた?」

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