第4話掃除

「さあ、行こう」

美幸ちゃんに、促される。


「どこへ?」

「何しに来たの?」

「祖父母の家の掃除です」

「場所、覚えてる?」


そういや、ココからの行き方はわからない。


「任せて、。案内するから」

「そりゃどうも・・・」


面倒くくさいな。


「何か言った?」

「いえ何も・・・」


駅の前にある坂道を上る。

そういや、高台ぽいところにあったな。


なんとなく面影は残っている。


「ここだよ」

「もう着いたの?」

「うん。列車がとおって便利になった」

「でも、非電化」

「うるさい」


祖父母の家の前に立つ。


「変わらないね」

「外観はね」

「外観は?」

「うん」


美幸ちゃんは、よく来てたのかな?

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