第2話 再会

汽車を乗り継ぐ。


子供の頃は線路は延びてなく、車で移動していた。

今は新たな路線が開業して、少しは移動楽になった。


それでも、電化はされていない。

便利になったのか?なっていないのか?


まあ、考え方次第だな。


祖父母の住んでいたこの地は、雪国。

そう、雪国。


雪国は、夏休みは短いが冬休みは長い。

僕の住んでいる地区は、夏休みは8月いっぱいまである。

その感覚でいたので、この地に住んでいるいとこには、「私たちは、20くらいまで」らしい。


今はどうかな?


そうこうしているうちに目的の駅に降り立った。

確かここでいいはずだ。


「えーと」

面倒だからタクシーで行こう。


そう思っていたら、後ろから声がした。


「裕也くん」

裕也とは僕の名前だ。


フルネームは柳裕也。


聞き覚えのある女の子の声に振りかえる。

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