第26話 車の助手席に音も気配もなく……

3人の部下side

 数分後、天変地異は収まり、天気は晴れた。


「……どうやら大丈夫そうだな」


 窓を開けて気温確認しつつ電光掲示版を確認する。


「……23℃ですね」


「どうやら天気は元に戻りましたね」


 部下2人も様子を見ていると


「……」


「「「!?」」」


 いつの間にか音も気配もなく、栗島勇が車の助手席に座っていた。


「……」


 勇は無言でただいまと部隊長、部下に会釈をする。


「勇君!?」


 部隊長は急に勇君が座っていたことの驚く。


「……」


勇は部隊長に紙を見せて読んでいく。


「……(終わりましたので大丈夫です)」


「……そうか、終わったのか」


 部隊長は複雑な表情になる。


「……勇君、先ほどの光は!?」


 勇はすぐに紙を見せる。


「……(あの光は魔力の塊です)」


「……魔力の塊ってあの大きな光が?」


 部下は驚き勇は紙を見せる。


「……(そうです)」


「地上世界で魔力って1割も出せないはずですよね」


 部下に勇は紙を見せる。


「……(僕は問題なく出せますよ)!?」


 部下は驚く。


「勇君は能力なし、魔力なし、だったんだよね?」


 部隊長は勇君に聞く。


「……」


 勇君は無言で頷いた。


「……どうやって魔力を得たんだ?」


 勇は部隊長に紙を見せて読む。


「……(無限の空間ダンジョンで魔力や能力を得ることが出来ました)」


「勇君、それじゃあ、我々も無限の空間ダンジョンに行けば魔力や能力を得ることが出来るんだね」


 3人はワクワクした表情を見せると勇は紙を見せる。


「……(はい、無限の空間ダンジョンに行けば、能力、魔力を得ることが出来ますがあんまりおすすめはしないです)」


 勇は首を横にふって渋そうな表情を見せる。


「……勇君?教えてもらえるかな」


「「……」」


 3人は期待した目で見る。


「……」


 勇はゆっくりと紙を見せる。


「……(簡単です無限の空間ダンジョンのモンスターと戦えば得られます)」


「能力なし、魔力なしでモンスターと戦って勝てるのか?」


 部下は質問をすると勇は紙を見せる。


「……(100%)!?」


 部下は読んでいて「え?」っとした表情を見せる。


「具体的にはモンスターを倒せば得られるのか?」


 部隊長を聞くと勇は見せる。


「……(モンスターを倒せば得ることも出来ますが基本倒すのは不可能です)」


「不可能?」


 部下は疑問に思った表情になると勇は紙を見せる。


「……(師匠曰く、地上人は無限の空間ダンジョンに入ると他の場所で手に入れたダンジョン産の装備、アイテム、能力、魔力が使えなくなります)」


「え?」


 部下は戸惑った表情を見せる。


「……勇君はどうやって!?」


 勇は部隊長に紙を見せる。


「……(簡単ですよ)」


 2枚目の紙を勇は見せる。










 




「……()」

 

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