第22話 光は空へ。そして空が割れて何かに直撃!?

 空に伸びた光が途中で割れ始めていき光が飲み込まれて行った。


天界side

「……」


 空高くから地上を覗きこむように金髪の男は見ていた。


「計画通りですね、ゼウス様」


 貫禄のある金髪の女神は言う。


「うむ」


 ゼウスは言う。


「地上人は違和感もなくダンジョンに適応して行っているからな」


 どうやら天界にいる神様が地上世界にダンジョンを作り出した元凶であるようだ。


「そして、世界は違和感もなくダンジョンに侵食されていき気付いたら……」


ゼウスは不適な笑みで言う。


「地上人はモンスターやアイテムになり地球は完全にダンジョン化ですね」


 女神も黒い笑みを浮かべて言う。


「世界にダンジョンコアを蒔いて10年経過してだいぶ芽が出てきたようだな」


ゼウスはワクワクした表情になる。


「では、そろそろ10年経過したので天門を開く時ですね」


 女神は笑顔で言う。


「そうだな」


 天門は開けることでダンジョンコアの侵食速度を上げられる物である。


 侵食速度は天門を開けた場合だと約1年で世界をダンジョン化して人をモンスター化、アイテム化することが出来る。


 天門は水や肥料見たいな役割である。


「すぐに天門を開いてもダンジョンコアの状態では侵食速度は上がらないからな」


 ダンジョンが出来上がってもダンジョンコアを壊されたら侵食出来ない。


 ダンジョンを生かす為には世界中に豊富な資源があることを浸透させればみんなダンジョンがあるのが当たり前になる。


 そして、気付いたら地上人にとってダンジョンがあるのが当たり前の生活になる。


 ゼウスと女神は天門に着いた。


「10年経過すれば地上人はダンジョンが大きな脅威とは思わず娯楽、資源とか色々と有効活用してますね」


 女神は地上を見て言う。


「その為に神の僕、使い魔、天使、人間を使ってネマワシをしたからな」


 ゼウスは不適な笑みで言う。


「地上人がいなくなるとどうなるんでしょうね」


 女神はワクワクした表情を見せる。


「より住みやすい環境になるしそれに……」

「それに?」


 女神はゼウスの言葉を待つ。


「地上人がいなくなればわしらの管理が非常に楽になるからな」


 ゼウスは笑顔で言う。


「そうですね」


 笑顔で女神も言う。


「よーし、天門を開く準備だ」


 ゼウスは天使、下級神に指示を出した。




「……」


 ゼウスと女神のは天門の目の前に2つの玉座を用意して座ってそわそわした様子で待った。


「楽しみだな」


「まだかな、まだかな」


 ゼウスと女神はワクワクしていると


 空が音もなくひび割れ始める。


「?」


 ゼウスは空がひび割れているのに気付き始める。


「ゼウス様、どうしました?」


 女神は聞く。


「……空がひび割れているんだが」

「え?」


 女神もゼウスの見ているひび割れた空を見る。


「……確かにひび割れてますね」


 女神も見たことない状況の為、不思議そうに見る。


「!?」



 突然ひび割れ部分が大きくなり地響きのように揺れ始めた。


「な、なんだ!?」


 突然揺れ始めたことに驚く。


「なんですかね!?」


 女神も少し慌てた様子になる。


「すぐに!?」


 空が完全に割れて大きな光が天門と玉座にいるゼウス、女神を飲み込んで行った。




「「……」」


 ゼウス、女神は光の放出が消えて行き煙が広がっていた。


「ゴホゴホ、な、なんだ?あの、でたらめな魔力の光はなんだ!?」


 ゼウスは煙やほこりで咳き込みながら話をする。


「ゴホゴホ、地上人が撃ったんですかね」


 女神は咳き込みながら言う。


「ば、ばかなこんな魔力撃つには地上では不可能なはずだ!!」


 ゼウスは驚いた表情を見せる。


「それに天界で地上人プレイヤーをしっかり管理していてこれ程の魔力量を持った者は……」


 女神は言葉をつまらせる。


「大変です!!」


 下級神が声を出して知らせる。


「どうした!?」

「も、門が!?」


 ゼウスは天門を見る。


「!!」


 天門はビキビキと音もなく消えていった。


「て、天門が!!」


 ゼウスは怒りの表情を浮かべる。


「?」


 ゼウスの手に気付いたら紙を持っていた。


「なんだ?」


 ゼウスは紙を見ると


「……(おい!!天界年齢ぴーーのゼウスのハゲ!!)」


 ぴきっと回りの空気が1段階重くなり2枚目があるのを確認してイライラをおさえながら見ると






「……(ハゲなのがわかるようにオーダーメイドのかつらを破壊しておいたからな)!!!」


ゼウスを頭に即座に触れると皮膚の感触だけであり、さらに怒りを2段階目に引き上げて行き空気がさらに重くなった状態になり3枚目の紙があるのに気付き、怒りながら見ると。








「……(ついでに黒歴史のぴーーなハゲで贅肉なゼウスの写真をみんなに)!!!!」


 空気が歪み怒りを越えたゼウスは天界に凄まじい程の嵐と衝撃波を出した。

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