第21話 色んな人の反応と様子……

黒巣side


 時間を数分前の話に戻るが勇がライブ配信しながらSSダンジョンコアの部屋に入ってからの行動や異変は施設のセキュリティルームでくつろいでいる黒巣のほうにも届いたが


「黒巣様、SSダンジョンコアが動いてます?」


 警備員は報告する。


「何?侵入者か?」


 黒巣は驚いた。


「いいえ、防犯カメラには何も映ってません」

「は?」


 警備員の言葉を聞いて防犯カメラを見る。


「誰もいないのになぜSSダンジョンコアがうごくんだ!?」


「わかりません」


 警備員、黒巣も焦った表情を見せる。


「ともかく急いで!?」


 黒巣は防犯カメラで部屋を見ているとSSダンジョンコアに光が集まりだしている。


「おい!?あれはなんだ!?」


 黒巣は状況がわからずに警備員に聞く。


「わかりません」


 警備員がわからず混乱する。


「おい!!どうなってる!?」


 他の施設の職員に声をかける。


「あの、光はおそらく魔力です!」


 防犯カメラの映像を見た職員が言う。  


「ま、魔力!?」


「そうです」


「こ、ここは地上だぞ!?ダンジョン産のアイテムもなしに魔力がどんどん大きくなっているということはSSダンジョンコアが原因か!?」


 あわをくった様子で黒巣は職員に聞く。


「いいえ、SSダンジョンコアには魔力を集めたりするそんな機能はありません」


 冷静に職員は答える。


「じゃあ、何がおこっているんだ?」


 怒り口調で職員に言う。


「……多分ですが誰かが魔力をSSダンジョンコアに込めています」


 職員は言う。


「込める?誰が?」

「わかりません」


 職員は答える。


「じゃあ、今すぐSSダンジョンコアに?」

「黒巣様!?」


 SSダンジョンコアが上に勢いよく飛ぶと光に包まれて真っ白に防犯カメラの映像が見えなくなる。


「なんだ!!?」


施設の中、全体が光にのみこまれて行った。





3人の部下side


 一方、3人の部下は車に乗りドライブがてら運転していた。


「……部隊長」


 部下は部隊長に声をかける。


「なんだ?」


 部隊長は運転しながら反応する。


「……何か揺れてませんか?」


 部下は何か異変や違和感を言う。


「揺れ?車の揺れではなくか?」


 部下の異変、違和感を言われて、すぐに車を止め外に出る。


「……僅かだが何かが振動しているな」


 部隊長は耳を傾ける。


「ぶ!部隊長!!」


 部下は大きな声を出す。


「あ、あれ?」


 部下が異変のある箇所を指をさした。


「!!?」


 部隊長は振り向くと大きな光の柱が空高くに上っていた


「部隊長、あ、あの光の発生元は」


 部下は焦った様子で聞く。


「……多分、施設だな」


 部隊長は答える。


「……施設はどうなっているんですか?」


もう1人の部下も部隊長に聞く。


「……わからん」


 部隊長は何も答えられず見ることしか出来ずにいた。






家族side


 その頃、栗島家では勇の地雷ワードの紙を読み終えた祖母、叔母、母はどす黒い怒りと笑みを浮かべて長女、次女、三女を部屋の奥にあるお仕置き部屋と書かれた場所にいた。


「……はあ、2人目終わりだね」


 母は呆けた笑みで言う。


「若い子はいいわね」


 叔母は舌なめずりをしながら言う。


「えみちゃん、みなちゃんも良い声で泣いてくれるからね久々に張り切ってしまったね」


 祖母は肌がつやつやと輝いて見える。

 

「「……」」


 愛実と味菜は下着姿にされて汗をかいて白目を向いて気絶していた。(注、何をやられたかはご想像におまかせします)


「……」


 真理亜は下着姿で鉄球付きの鎖で手足を拘束されていて、2人のお仕置きを間近で見せられてガタガタと震えていた。


「「「さあて」」」


 祖母、叔母、母が拘束された真理亜に目を向ける。


「ひふぇ!?」


 真理亜は変な声を出しガタガタ震えてしゃがみ込む。


「「「メインディッシュをいただきますかね」」」


 3人は呆けた黒い笑みを真理亜に向ける。


「ゆ、ゆ」


 声を出せない程に真理亜はパニックになる。


「あら?」


 母は表情を変える。


「どうした?」


 叔母は母の反応を見て声をかける。


「祖母上、叔母上、どうやらメインディッシュはお預けのようです」


 母は真剣な表情で言う。


「なんだ?そこまで緊急性があることなのか?」


 祖母は不機嫌そうに言う。


「はい、外に出ればすぐわかります」


「「?」」


 祖母、叔母は部屋から出て行った。


「まりあちゃん、運が良かったわね」


 優しい声で母は真理亜に声をかける。


「……」


 震えて涙を流しながら真理亜は聞く。


「まりあちゃんには、えみちゃん、みなちゃんをお風呂に入れて着替えと食事とか面倒を見るだけで今回は許して上げる」


 カチャカチャと両手、両足の鉄球付きの鎖を外した。


「……」


 震えながら真理亜は2回反射的に頷いた。


「後、()


「……」


 反射的に真理亜はすぐに頷いた。


「後、ゆうちゃんには(愛してるからたまには顔見せて)と伝えてね」


 優しい声で真理亜に言う。


「……」


 真理亜は無言で頷いた。


「それじゃあ、よろしく」


 母は部屋を出た。



「「……」」


 2人は無言で窓を開けて何かを見ていた。


「凄い魔力の光だね」


 母は光を見る。


「発生元はどこかな?」


 叔母は光を見て考える。


「……おそらくは施設だな」


 祖母は不機嫌そうな表情で言う。


「忙しくなりそうだね」


 疲れた表情を母は見せる。


「そうだね」


 叔母は無表情になる


「全くだるいね」


 祖母は不機嫌な表情になる。


(((でも)))


 3人は小さな言葉でつぶやくと








「「「楽しくなりそうね」」」 


 祖母、叔母、母は呆けた笑みを浮かべて声を出す。


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