第16話 僕と契約して一緒にダンジョン攻略者(プレイヤー)になろうよ!!

「?」


 勇は何で3人が固まっているのか不思議そうに見る


「「「……」」」

「?」

 3人は我にかえり、目線で無言で合図をして勇を車に乗るように合図をすると勇は車に乗った。


(どうする?)


(そもそも何でいるの?)


(ここの施設セキュリティ高いはずなんだがな)


3人は小声で話をする。


(……これは想定外イレギュラー過ぎてどうするべきか)


 部隊長は悩み始める。


(部隊長、黒巣様のところに連れて行ったほうが良いかと思いますな)


 小声で1人が話をする。


「……」

「「部隊長?」」


 部隊長が反応を返さないことに気になり2人の部下は声をかける。


(……連れて行くのが正解ではあるのはわかっているのに)


 部隊長は割りきれない表情を見せる。


(……今までだって感情を落ち着けて処理出来たはずなのに)


「「部隊長!!」」

「……」


 2人の声に部隊長は聞こえているがどう反応するか悩み始める。


(……やはりまだ子供という以上はな)


 部隊長は覚悟を決めた表情になる。


「すまんが……今回は?」


 部隊長の


「……」


 部隊長は紙を確認する。


「……(良かったら僕と契約してダンジョン攻略者になろうよ)?」


 部隊長は読み終えて意味がわからない表情を見せる。


(勇君の書いた紙だが……何で手に?)


 わからない様子で考えると


「……(残りの方2人も僕と契約してダンジョン攻略者になろうよ)」


「部隊長どうしました?」


 1人が部隊長に声をかける。


「ああ、勇君が突然、我々3人と契約したいと紙を渡されたんだ」


 部隊長は2人に言う。


「ええと……子供が我々を雇いたいんですか?」


「……ああ、そうだ」


 部隊長は頷いた。


「……どうして雇いたいんだ?」


 部隊長は勇に近づき聞く。


「……?」


 部隊長に勇は紙を渡す。


「……(3人はまじめで優しく仕事に信念がある人なので是非雇いたいです)」


「仕事内容はダンジョン探索になるのかい?」

「……」


 勇は頷く。


「……すまんがダンジョンの仕事は出来ないんだ」

「?」


 どうして出来ないのという表情をする。


「我々3人は妻、子がいるから危険なことは出来な?」


 部隊長に勇は紙を見せる。


「……(危険ではないですが、かなり大変な仕事ですね)」


「……すまない、他にも我々にはダンジョンに入れない理由があるんだ」

「?」


 入れない理由はなんだろう?と勇は疑問に思う。


「……我々はダンジョンが出現してからも魔力なし、能力なしで適性がないんだ」


 部隊長は落ち込んだ表情で言う。


「……」


 勇はぶるぶると身体を震え始める。


(魔力なし、能力なしでがっかりしてしまったかな)


(まあ、しょうがないさ)


(次に切り替えて、これからのことを考えましょう)


3人は小声で話をする。








「!!」

「!?」

 勇が目を輝かせて、笑顔になり大きな紙が出てきた。


「……(魔力なし、能力なしのほうが良いです!!)」


「え?」


 部隊長は声を出し驚いた表情で紙の続きを見る。


「……(魔力なし、能力なしのほうが適応しやすいので僕がお願いする仕事に断然良いです)」


 大きい紙に力強い文字で書かれている。


「……勇君、我々に一体何をさせるんだ?」


 部隊長が思わず言葉に出したら勇が紙を渡す。


「「「……」」」


 3人は紙を見る。


「……(無限の空間ダンジョンの素材拾い)!?」


「マジ?」


「これ何かの冗談かな?」


 3人は勇を見ると紙を出して3人に見えるように紙を読ませる。


「「「……(大丈夫です。なぜなら)」」」
















「「「……(僕も能力なし、魔力なしで無限の空間ダンジョンに引きこもってたので)え!?」」」

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